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雪野山(309M) 3月14日(火) 曇時々晴  チーさん
チーさんとの3月の定期山行は、私が慌しい事もあって天気のいい湖南の低山にする事になった。滋賀県の山の全制覇を企んでいる私だが、この周辺にはまだまだ未踏の低山が多くある。どの山でも良かったのだが、チーさんの希望もあって竜王町の雪野山(ゆきのやま)になった。前回の三上山と鏡山の時に候補に上っていた山でもある。雪野山の歴史の紐を簡単に解くと、多くの古墳群や寺社、城などがあって太古より信仰、重要視されてきた山だ。そして鏡などの数多くの文化財が出土している。簡単にと言ったのでこれで止めておくが(^^ゞこの辺りの山にはほんとに多くの歴史の足跡が残ってる。そういった太古のロマン?を感じながら歩くのもなかなか面白くて私は好きである。

敦賀を出る時は、恒例?の前夜から降り積もった雪を落としてからの出発。道路上にも10cmぐらいの積雪がある。雪が降り信じられないような天気だが、湖岸道路を南下して長浜辺りまでくるとウソのように無くなるから不思議である。近江八幡に入る頃には青空が広がっている。道の駅で恥かしながらキレイに雪を落とす気遣いも忘れない(笑) 近江八幡の駅で「ラッシュで電車の中でメシも食えんかったわー!」とボヤき連発のチーさん。格好はというと、毛糸の帽子に厚手のジャンパー、まるで真冬の山のスタイルである。そのスタイルで、大阪〜京都を通ってくるにはかなりの勇気がいった事だろう(笑) 「年寄りは冷えるんや!」とか言い訳をしていたが・・ま、それは当っているから仕方がない(爆)
コースはなるべく長く歩けるように、龍王寺から登って雪野山トンネルの上を越えて天神社に下り、麓の車道を戻って来るコースにした。雪野山だけのピストンならあっという間に終ってしまう。近江八幡の駅から登山口までは、近くて渋滞もなく簡単に着いてしまう。龍王寺の前の空地に車を停め、歩き出すとすぐに「ちかんに注意!」の看板!思わずチーさんから離れて距離を空ける。「それはちゃあうやろー!反対やろがぁ!」「f(^-^; 」 すぐに登山口の看板と道が3つも出てくる。??? 案内版を見ると、迷路のように道があり少しややこしい。なるべく大回りするように、自然探索路と書かれた道へと入る。
「マンサクの道」とも書かれていたので期待したが、ほんの数本の木しかない。でも花はキレイに満開だ。私にしたら今年初めて見る花らしい花。一応写真を撮るが、私のカメラでは高過ぎてボツ!(^_^;)
「やっぱり階段か!」とボヤきながら登る。途中で幾つもの分枝があり、その度にチーさんが3枚のガイドのコピーで見分してくれる。これはかなり助かった。稜線に出る所に「大岩」がある。でも、「おー 岩や!」というぐらいの程度である。(^^ゞ 岩の上からは三上山や鏡山が見えるが、立木がかなりジャマである。
左奥が三上山 手前左が鏡山
大岩からすぐ近くに東屋がある。チーさんが「腹減ったー!」と言いながら、ザックからごそごそパンを出してくる。単なるブドウ入りパンだが「神戸屋」などと書いてあるのが都会臭くて憎たらしい(笑) 美味しかったが。。(やっぱりもろたんかぁー!(^^ゞ) 目の前に山頂が見える。暖かく柔らかな陽射しを受けて、一旦少し下って上り返す。変身したコウヤボウキなどもあり、ここはすっかり春のようだ。
気持ちのいい春の陽射しを受けて歩いていると、例え階段ばかりでも許したくなるから不思議だ(笑) 山頂は展望はよくないがけっこう広い。ここにも古墳があったらしい。もしかして、私達が立って所は・・古墳の跡?上?(^_^;) 4〜5人の消防団員風の人達が登ってくる。ちょっと観察していたが、見回りかサボりかはよく分からなかった(笑) 山頂からは北へ延びる稜線の道と、西へ下る道とがある。ここからちょっとだけハプニングの幕開けとなった。最初「次はこっちの稜線の道だね!」と言いながら、少ししゃべってるうちに自然に西の道を下って行ったのである。(^^ゞ 下っている途中で、道があまりにも急坂過ぎて初めて間違えたのに気が付く。また急な階段の坂道を山頂まで戻る。不思議と間違えた道というのは辛いものだ。こうしたうっかりしたミスが遭難に繋がるのだろう(そんな大げさなものじゃないって!) ・・・「そうなん?」 (^_^;)
太郎坊山や箕作山
稜線から下った所に送電線の鉄塔があり、ここから太郎坊山、箕作山などがよく見える。この山も高速からいつも見ているので、機会があったら行ってみたいものだ。
小さなアップダウン、雪野山トンネルの上を通って一番北端の東屋に着く。ここで朝昼兼用の食事を取る。いつも褒め称えるチーさんのイカナゴ入りのおにぎり。これは北陸では食べられないからよく注文を出す。(^^ゞ オッサン手拭いでハチマキはせんでよろしい(笑) 2つのガスの余ったボンベを片付けようと持ってきたが、火力が弱過ぎてかなり時間がかかってしまった。少しだけ生だったのは許してもらいたい。(^^ゞ 春の雰囲気と言えどまだ風は少し冷たく、煮えない鍋にイライラしているうちに寒くなってしまった。(^_^;) 
東屋自体がほとんど下に近かった。ほんの数分下りただけで天神社に着いてしまった。チーさんが犬のように(笑)ぐるぐる回っていたこの7重の石塔も歴史ある物。麓の車道をブラブラと龍王寺へと戻る。道脇にはオオイヌノフグリやホトケノザが咲き、ツクシなどが出ていて春を感じた日になった。
<休憩を含む行程時間>
龍王寺登山口(8時30分) → 大岩(8時55分) → 山頂(9時25分) → 鉄塔(9時55分)
→ 東屋(10時30分〜11時35分) → 天神社(11時40分) → 龍王寺(12時25分)

<所在地>
滋賀県蒲生郡竜王町  MAP
チーさんのレポ