横山岳(1131.7M) 平成22年7月9日 曇のち雨  みれさん
天気が良ければ白山に行きたい気分なのだが、生憎どうも悪そうである。仕方がないので、最近の山岳雑誌にも紹介された横山岳の西尾根コースを歩いてみる事にした。横山岳なんて言うと、「テメェーな、よりによって私のBirthdayに横山岳かぁ〜!!!」なんてみれ殿に殴られそうだが、新コースという言葉に弱いのか・・意外にも軽く承諾してもらった。(^^ゞ まあ、Birthdayといって喜ぶ○でもないと思うし。。(^^ゞ\(`o'") 残念ながら、デリカシーというのを持ち合わせてない私で・・スンマヘン。f(^-^;

菅並東のバス停の横(裏)に空地があったので車を停め、歩いてすぐの見事な大ケヤキを見学する。樹齢約700年、滋賀県の自然天然記念物にも指定されている。その横の林道を進んで行くわけだが、夏草が生い茂って誰かのHPで見た初春の写真とは大きな違い。そのうち川になってしまっていて、またブリッ子しているみれ殿を左岸に引き上げて薄い踏み跡を辿って行く。

やがて綺麗な林道に出て、右折して暫く行くと左の斜面に梯子が掛けられいる。ここが登山口だが、登り始めるとかなりの急登。倒木などがあり、おまけに道がまだしっかりしていなくて歩き難い。

15分程頑張ると一旦緩やかになり、NHKの杭などがあるしっかりした道になる。この部分は作業道などで以前から使われていた様子。虫に好かれ癖のあるみれ殿は、団扇を手放せない(笑)

ブナなどの木々が現れ、雰囲気の良い尾根を歩く。一見緩やかに見えるが、なかなか勾配があり汗が流れる。それにしても今日は風もなく蒸し暑い。

大木はあまりないが、いっそう美しいブナ林が広がってくる。テープを頼りに道も迷う事なく、なお整備され過ぎていないところが好感が持てる。私は暑さでだんだんバテてきてしまった。(^ ^; 横山岳は、どこから登っても標高の割には手強い山だ。

右上の写真は「ケヤキ広場」と呼ばれている所。一本のケヤキの大木がある。休憩するにはちょうど良い場所だ。花はイチヤクソウが僅かに咲いている程度。

夏草の茂る急坂を上がる途中、パッと展望が開けて目の前に七頭ヶ岳が見えた。山頂までの道中、展望があるのはここだけ。。

変形した木が大好きな・・みれ殿。木の迷惑なんて・・さらさら考えていない。(^^ゞ\(`o'")  しかし、余裕綽々なのが憎い。こちらは大汗をかいているというのに。。(^ ^;

突如現れた岩の上を越えて行くが、この付近が「天狗の森」と呼ばれているらしい。が、よく分からん。
(^^ゞ

先を歩くみれ殿が、とうとう視界から消えてしまった。(^ ^; ようやく道は緩やかになり、ダラダラと・・意外に長く感じながら歩いていると、ひょっこり山頂に着いた。

みれ殿は小屋に上がって展望具合を確認していたようだが・・やはり無駄だったようだ。
(^ ^; 誰も来そうにない、またもや貸切の山頂で昼食。天気が悪いおかげで涼しくて快適。これからの時期、展望と涼しさのどちらを取るか・・難しい選択だ(苦笑)

ふと足元を見ると、ムカデによく似た赤っぽい虫がうじょうじょとしている。みれ殿は気味悪がっていたが、後から調べるとアカヤスデという虫だった。時期的な要因が大きいと思うが、見るのも初めてだし、こんなに大量にいるのも驚き。もしかして、我々を歓迎してくれてたのだろうか?
(苦笑)

急坂の三高尾根を下る。道にはアカヤスデがまだ歓迎してくれている。(^ ^; しかし相変わらず膝に悪そうな長い急坂で、またもやうんざりしてしまった。(^ ^;

鳥越峠で小休憩。涼しい風が吹き、意外にも快適で動くのがイヤな気分。(^^ゞ

コエチ谷との分岐を過ぎ、さらに10分近く墓谷山方面へ進むと右手に赤テープがあり、ここから細いトラバース道へと入って行く。ここも夏草が生い茂り、前を歩くみれ殿が棘で「痛い!痛い!」と叫んでいる
(笑) しかし、足元には要注意。草を踏み抜いて谷へ・・という事になりかねない。

植林地帯に入ると、道は緩やかにしっかり整備されていて楽になる。ジグザグの道を下って沢に下りる。汗に塗れた顔や手を洗い、後は沢沿いに下って行くだけ。

しかしこの道も夏草が生い茂り、道の判別が付かない箇所も多々あり。ま、適当に進めば・・適当に着く(笑)

沢の渡渉も少しあるが、橋(丸木?)がどうも壊れてしまったようだ。普通の登山靴ならどうにか渡れるが、みれ殿のようなシューズでは脱がなくては無理。

新しそうな林道に出ると、車を置いた場所まで大した距離はない。ところが、とうとう雨が降ってきてしまった。カッパを着込むみれ殿の背中が「もう少し我慢させれへんのか!」と・・語っているようだった。。スマンのう。f(^-^;

西尾根コース歩いてみた感想は、まだまだ荒削りな部分が多いという感は拒めない。しかしその反面、素朴な自然を求める人にはもってこいとも言える。モミジが多いので、紅葉の時期も美しいだろう。杉野の隣りの杉本から県道284を使えば簡単に上丹生まで抜けられるので、車をデポをして多彩なコースの設定も容易にできそうだ。今回の目的の一つに、実は珍しいあるラン科の花を探すというのもあった。みれ殿も探してくれたが、残念ながらその思いは叶う事はできなかった。しかし、自然を満喫した静かな山旅であった。感謝♪
 <休憩を含む行程時間>
 菅並東バス停(7時50分) → 林道の登山口(8時25分) → ケヤキ広場(9時20分) → 山頂(11時20分〜12時25分)
 → 鳥越峠(13時15分〜35分) → 分岐(13時43分) → 林道(14時45分) → 菅並東バス停(15時00分)

 <所在地>
 滋賀県長浜市余呉町
  MAP  GPS軌跡






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