横山岳(1131.7M) 平成21年8月31日 曇  みれさん
今日も前日夕方に「ヒマなら行きまっか!」で決まったみれさんとの山行。マキノから赤坂山へ登った事がないと前に聞いていたので、久しぶりに赤坂山〜大谷山を縦走しようかとマキノ高原へと向った。ところがマキノ高原に着くと、強風が吹いていて上は酷いガスである。これではせっかくの気持ちの良い草原歩きが不可能という事で、他の山に変更しようと思案する。みれさんは前日、岐阜から来られた山友さんに野坂岳と岩籠山を走らされてかなり疲れていたらしい。「軽い山に!」と、一言言ってくれれば良かったのに、弱音を吐かないところが男?らしいとこである。(^^ゞ\(`o'")

今日の私は通常の休みで元気なので、そういった事を気遣えずに横山岳に決めてしまった。今までの経験上、みれさんの疲れているというのは信用できないのも理由の一つだった。
(^^ゞ

横山岳は花の山として有名。敦賀からも近いので山をやり始めた頃につい行ってしまうが、初心者にはかなり厳しい山である。山頂までの長い急登に、ほとんどの初心者は泣かされてしまう。みれさんも私も同様の経験がある。みれさんもかなり昔だが「二度とこの山には来ない!」と思ったらしいし、私も山頂まで数え切れないぐらい休み「何ちゅう道やねん!」と、腹が立ったほどである。

登山口の駐車場に着くと、一台も車が停まっていない。花の時期なら大賑わいの山も、今の中途半端な季節は静かなようだ。登山届けボックスの中に地図が入っているが、ここの地図はカラー版で余分に持って帰りたいぐらい立派。白谷本流から上がり、久しぶりに三高尾根からコエチ谷に下る事にする。

駐車場の横の沢沿いの林道から歩き始めるが、ミズヒキ、キンミズヒキ、ゲンノショウコなど、ありきたりの花だが数多く咲いている。地元の山の会の方だと思うが、草刈りをされていた。ありがたい事だ。

植林の中、九十九折の道を上がって行く。広域林道を造る際に、以前のコースが一部分変更になっている。林道歩きは面白くないので、また戻せると良いと思うのだが? 少し涼しくなったといえ蒸し暑い。

広域林道に出て左折し、太鼓橋まで暫くの林道歩き。道中、三高尾根から繋がっている墓谷山がよく見える。横山岳の山頂は?・・やはり濃いガスの中である。道沿いはセンニンソウが盛りで、至る所に白い花を付けている。

太鼓橋から左岸沿いに登山道へと入る。沢は夏草が生い茂り鬱蒼としている。道は草刈りをしたばかりのようで綺麗である。いつもみれさんの後姿を見て歩いているが、やはり今日は活気があまり感じられない。

春の時期がウソのように少ない花を見ながら経の滝に着く。滝から冷気が流れてきて心地良い。みれさんはカメラを家に忘れてきたらしく残念がっていたが、買い換えたばかりの携帯のカメラの性能がいいので助かったようだ。

渡渉を繰り返すが、あまり整備し過ぎていないところが自然に溶け込めるような感じがして良い。時々ビクっとしたように、急にみれさんが立ち止まる。やはりヘビが多い
(笑)

五銚子の滝に着く。これからの急登に備えて小休憩。みれさんは、またもや虫に好かれて逃げ回っている
(笑) 面白がって見ていると、知らぬ間に憎たらしいアブが私のセクシーな左足の脹脛に熱い接吻を・・ 「イッテェー!」(^_^;) クサフジやカリガネソウが咲いている。 (両上の写真にマウス!)

五銚子の滝を高巻いて、いよいよこれから名物の急登である。標高差約400Mをほぼ直登のような感じで登るのだから、こんな道を付けてくれた人には感謝状と金一封を差し上げたいぐらいである。
と、みれさんが言っていた。(^^ゞ

ロープや枝を掴みながら攀じ登る。「もう〜 えらいやんかぁ!」「ギャ!ヘビやー!」「クモの巣が・・」「カメムシ触ってもて臭〜い!」「ロープのトゲトゲが手に刺さるぅ〜!」なんて、みれさんが独りで騒いでいる
(笑) 一言言わせてもらえば、ロープをあまり強く握り過ぎると、手の○ワで切れる危険性があるかも?(^^ゞ\(`o'")

「山頂まで300M ガンバレ!」なんて一見近そうに感じてしまうが、よく考えればこの坂の300Mはまだまだ・・遠い。。
(^_^;) カメ歩きになりつつある私との差が一向に開かないので、みれさんは本当に疲れているようだ。そのうちMに火が点くと思っていたのだが。。アキギリやアキチョウジの花が少し咲いているが、乱れた呼吸でブレてしまう。 (両上の写真にマウス!)

ようやく道は緩やかになり、広い山頂に到着。ガスっていて景色は全然見えない。たまにはツーショットの写真を載せておこう。みれさんと並んでいる写真を公開するのは、実は大変勇気がいる。だって、足の長さが同じ人間とは思えないほど全然違うもんねぇーだ!
(涙) くれぐれも「誰が人間や!?」とかは言わぬようにお願いします。 しかし、身長がこれだけ違って・・何で足が反対にこれだけ違う!?私の足は一体何!?って!(大泣)

貸切りの山頂で昼食。風は木立が遮ってくれるが、木の葉に付いた雨露が時折飛んでくる。みれさんがしきりに寒がるので、あまり体調が良くないようだ。みれさんから古代米入りのオニギリを戴く。御馳走様♪ 米はコシヒカリしか知らないので、みれさんの古代の先祖が作った米!?なんて聞いたら、「アホかぁ!」の一言でしたけど。。
(^^ゞ

1時間程休憩したので、下山は三高尾根を下る。最初の下り口が草に覆われてしまっている。みれさんはカッパズボンを穿かないと濡れると心配したが、覆われていたのは最初のたった5Mぐらいだった
(笑) しかし、足元の草で道の状態が分かり難い。急坂で、おまけに濡れているので滑り易い。みれさんは悲鳴を上げながら慎重に下るが、残念ながらその甲斐も虚しく尻餅を付く。あっ、尻骨か!?(^^ゞ\(`o'") やはりこの滑り易い急坂を下るには、スットクが一本あったほうが便利である。という私も、何度も滑りそうになる。(^^ゞ 「なぁ、頼むし滑り落ちてこんといてやー!」と、みれさんが真剣な顔で訴える(苦笑) まあ、それも運次第だろう。(^^ゞ

道沿いは意外にも花が多く、ホツツジが一面に咲いている。ミヤマママコナやフシグロセンノウなんていう花も咲いている。 
(両上の写真にマウス!)

一旦緩やかになり雰囲気が良くなるが、やがてまたすぐに下るようになる。「展望ベンチ」と書かれているが、今日は景色が全く見えない。先程滑りそうになった時、右足を少し捻ってしまった。そのせいか右膝が少し痛む。またバチが当ったのかもしれない。
(^_^;)

ようやく鳥越峠に着き小休憩。雨がポツポツと降ってきた。「やっぱりアンタやなぁ!」
・・これは否定できない(汗)

鳥越峠からさらに少し進むと、左のコエチ谷へ下りる分岐がある。ここも道は綺麗だがロープなどがある急坂。それほど長くはないが、下って行くうちに蒸し暑くなって汗が出てくる。やがて堰堤が見えてきて林道に出る。この入口は、草刈りがまだしてなくて鬱蒼としている。

後は草に覆われた林道をダラダラと下って行くだけ。網谷林道に出て、左折して少し行けば駐車場に戻る。



みれさんの感想は、「もうこの先10年ぐらいこの山はいいわ!」という事だった。しかし、私は展望もないし見所は少なかったが・・ 怒られるかもしれないが、何故だか楽しめてしまった。
f(^-^;  感謝♪
 <休憩を含む行程時間>
 駐車場(9時15分) → 広域林道出合(9時45分) → 経の滝(10時10分) → 五銚子の滝(10時40分)
 → 山頂(12時00分〜13時10分) → 鳥越峠(14時05分) → 林道(14時35分) → 駐車場(14時55分)
 
 <所在地>
 滋賀県伊香郡木之本町  MAP  
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