夜叉ヶ池(1099M) 平成21年6月26日 晴  みれさん
梅雨に入ったが、今のところ運良く休みが好天に恵まれている。今日も好天の予報だが、残念ながら朝一に所用があって遠出はできない。ちょうど夜叉ヶ池のニッコウキスゲが見頃だと聞き、今年も出掛ける事にした。何やかんや言いながら、ここ近年は毎年のように行っている。夜叉姫が呼んでいるようで・・好きな場所の一つでもある。みれさんも予定がキャンセルになったらしく、急遽同行する事になった。あ、そうそう!みれさんの事は、これから師匠と呼ぶ事にしたのだった。本人は「小鹿のバンビ」と呼んで欲しい!と、訳の分からない事を言っているが、それを言うなら・・小ジワのバンビだろう!(^^ゞ\(`o'") これ、娘さんにもかなり受けたらしい!(爆) 今年特大のヒット作の予感だ。。(^^ゞ

久しぶりに師匠の山友さんも同行する予定だったが、急遽ドタキャンになってしまった。私は前回の借りを返すため、ちょっとイビッてやろうと企んでいたのに・・その気配を察してしまったのだろうか?非常に残念だ!(苦笑)

10時前に登山口に着く。思ったより人は少ないようだ。しかし、中にはとんでもない県ナンバーの車もある。太陽はすっかり上り、陽射しが厳しく暑そうだ。準備をして出発する。

少し登ってから谷沿いの平行道に入る。ササユリに注意してみるが、どういうわけか全く見つける事ができない。コアジサイが咲いているだけである。ここは一般の人も入って来るので・・怪しいものだ。やがて、夜叉ヶ滝が現れる。

木橋で沢を渡ると、2Mぐらいの高さのハナウドが乱立している。「ウドなら・・食べれんのかなぁ?」と、師匠は言うが、それはちょっと無理であろう。後で調べたら、花が似ているのでそういう名が付いただけで、セリ科で全く別の種類!(当然だと思った・笑) そういえば、師匠は今年は一人で山菜採りにも行ったらしい。何でも食べる事に結び付けるようになってきたが、それならもう少し太ってもいいだろうと私は切実に思う。(^_^;) そういえば、尼さんなんかもお菓子ばかり食べているが太らない。やっぱり世の中は、不公平にできているものだ(苦笑)

岩谷の見事な大トチノキを過ぎて登りに入る。この周辺には、可愛く面白いウリノキの花がたくさん咲いている。
(右上の写真にマウス!)

尾根に上がると、暫く急坂が続く。ブナなどが現れて雰囲気が良くなるが、剥き出しになってしまった根が痛々しい。だんだん酷くなっていくような気がする。

適当な木陰で休憩。暑いが、今日も運良く風があってありがたい。スイカを食べていると、二人の女性がヒィーヒィー言いながら通り過ぎて行く。
・・そんなに頑張らんでもええやん!(苦笑)

「あと200M]の看板を過ぎると、やがて道は緩やかになり、木道になって池まで導いてくれる。クマノミズキの花が咲き、前方には三周ヶ岳への稜線が見える。

「夜叉姫!今年も逢いに来たどぉー!」と、心の中で呟きながら池に着く。
(^^ゞ 池は澄んでいて綺麗だ。師匠がヤシャゲンゴロウを探す。何故だか今年は少ないらしいが、どうにか一匹だけ見る事ができた。・・イモリはいらん!(苦笑) 奥の木には、たくさんのモリアオガエルの卵がぶら下がっている。(上の写真にマウス!)

先にお楽しみのニッコウキスゲを見に稜線に上がる。イブキトラノオやアザミが風に揺れ、岐阜県側の斜面は、黄色の絵の具をまるで散りばめたように染まっている。見事だ!タイミングもあるが、最近では一番の花付きだ。よく見ると盛りは後半で、来週では遅いだろう。
(上の写真にマウス!)

夜叉ヶ池山の方へ上がって見渡す。三周ヶ岳がくっきり見え、遠くに日野山も見える。風があって涼しいし、虫にも悩まされない。最高!師匠が三周へ行くと言えば従うつもりでいたが、今日は何故か大人しい。たぶん、お腹がだいぶ空いているのだろう!それしかない!
(笑) ダニの話を聞いてから、笹漕ぎとかはやりたくなくなってしまった。

池の淵に戻って昼食。火が使えないので弁当だが、弟子の身分でありながら・・今日も師匠の手作りだ。健康を気遣ってか?余っていたからか?は定かではないが、玄米入りのオニギリさん。美味しいに決まっている。御馳走様〜♪ 
(右上の写真にマウス!) 

このレポを書いている昨日、野坂岳で穂高さんに会ったのだが、「少し太ったんじゃないですか?最近、御馳走ばかり食べてみたいだし・・」と、言われてしまった。
(^^ゞ 気になって家に帰ってから体重を量ってみたが、少し落とした一昨年の秋と同じで良かった(冷汗)

隣で休んでいた人達が、ビニール袋を池に飛ばしてしまった。若い監視委員が慌てて走って来たが、残念ながら袋は風に流されて池の中央へ!その監視員は一言も言わなかったが、いつものキツイ監視員だったらドヤされていた事だろう。

それだけ真剣に守られている事を、私達は常に忘れてはいけないと思う。本当は、この山域全部を立ち入り禁止にしたい!という話も聞いた事がある。これから先も池に来れるのは、皆さんのマナーにかかっていると言っても過言ではないはず!

濃い緑の中を下山。師匠が小鳥の囀りを真似するが、やめてほしい!とは恐ろしくてとても言えない。。
(^_^;) 終わりかけのササユリを、数株見つける。

途中で例のキツイ監視員が、黙々と登山道脇の草刈りをしていた。ご苦労様である。私は以前、この監視員に怒られて頭にきた事もあったのだが、今はこの人のスタイルがけっこう気に入っている
(笑) 男なら、少し頑固なとこがあった方がいい。 

こうして、今年も夜叉ヶ池のニッコウキスゲが見れて満足。やっぱりここはいい!最近、師匠には御馳走になりっぱなし。。ありがとさんです。
花や展望などの写真はこちら!
 <休憩を含む行程時間>
 登山口(9時55分) → 夜叉ヶ滝(10時15分) → 岩谷の大トチノキ(10時25分)
 → 夜叉ヶ池(11時40分〜13時25分) → 登山口(14時40分)
 <所在地>
 福井県南越前町広野  MAP  
GPS軌跡






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