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夜叉ヶ池(1099M) 11月8日(火) 晴のち一時雨  チーさん
今日はチーさんとの定期山行の日である。紅葉も見頃という事なので、チーさんがまだ行ってない夜叉ヶ池へ行く事にする。夜叉ヶ池は私の好きな場所の一つで、年に1〜2回は必ず夜叉姫に会いに行く(笑) 今回はチーさんが尼崎から来るので、以前から気になっていた岐阜県側から登ってみる事にした。池は福井県と岐阜県の県境にある。ところが、当日の天気予報が岐阜県側は晴だが福井県側があまりよくない。あっさり鈴鹿にしようかと直前まで散々悩んだが、チーさんの運を信じて予定通りとした。
敦賀を出る時は曇空だったが、滋賀へ入ると眩しい青空が広がっている。これからの時期はこんな天気が多い。(^_^;)8時前に米原駅でチーさんを乗せ、木之本まで戻ってR303で八草峠を越えて坂内へ入る。道中の紅葉も進んでいて期待が高まる。坂内川沿いの林道を池ノ又線へと向う。車を進めて行くうちに紅葉が鮮やかになってくる。「キャァー!!!」というチーさんの叫び声に急ブレーキ!「どうしたん?」「だってこんな紅葉、生まれてウン十年見た事ないで!」嘘か真か知らないが、素晴らしい紅葉にチーさんは興奮気味だ。「何でもいいけど・・急に叫ぶのやめてくれない?・・メッチャ怖い!爆」何度か車を停めて写真を撮る。知らないうちに後続車がいたりもする。(^^ゞ 
紅葉を堪能しながらチンタラ走っていたら、登山口に着いたのが10時前になってしまった。天気が崩れるのが心配なのでゆっくりできないのだが・・まあいいっか。。なかなかこういう紅葉も見れないし・・例え雨になってもそれはそれでオツなものである(半分ヤケクソ) 登山口の駐車場には、平日なのにかなりの車が停まっていて登る準備をしているオバサマ達もいる。一旦下って橋を渡って紅葉のトンネルの中へ!私も初めての道なのでワクワクである。
見事な紅葉が続く。チーさんも撮影に忙しくてなかなか足が進まない。普段、光化学スモッグの中で生活している者にとっては別天地であろう(笑) 前を歩くオバサマ達の声も○○だ。
多少のアップダウンがあるものの整備されていて穏やかで歩きやすい道だ。福井県側のような急坂がない。しばらくすると、少し遠くにあの夜叉壁が見えてくる。福井県側からわざわざ見に行った夜叉壁も、岐阜県側からだとこうして見ながらの歩きになるんだ。・・納得!しかし、こうして前後に人がいるのが気になって仕方がない。人が多いのに慣れていない私はどうも落ち着かないのである。
幽玄の滝に着く。夜叉姫がこの水で身を清めて池に入ったとか?色鮮やかなモミジの下で団体さんが休憩をしている。実は私もここをゆっくり見たかったのだが・・場所がないので通過する。(^_^;)
昇龍の滝
昇龍の滝の近くから壁を見る
下から見る夜叉壁
勇ましく荒々しい夜叉壁を下から見上げる。ダイナミックな光景である。残念ながら壁の草紅葉は少し遅かった。道中が見頃なので当り前ではあるが。。(^^ゞ 昇龍の滝を過ぎて稜線までの最後の急登に取り付く。
稜線に出る手前でチーさんに先に行っもらう。我ながら粋な計らいだと感心する。(^^ゞ 稜線から初めて夜叉ヶ池を見るチーさん。「ふう〜ん・・」「えっ、それだけ?」あまりの反応のなさに気落ちしてしまった。○西人なら嘘でもいいからもう少し大きなリアクションをしてほしいものである(笑) 池に着いた途端に天気が急変してくる。龍神様のお怒りか?(爆) 強風が吹き荒れ、北の空から黒い雨雲が近付き・・すぐに雨が降ってきた。祠の前でカッパを着込む。監視員の方が紅葉は1週間前が見頃だったと言う。「ちょっと待てよ、この監視員!?見た事があるな、・・そうや!去年ここで火を使っていて怒られた人や!(^_^;)」向うは覚えているはずがないが・・照れ臭かった私であった。。すぐに雨が止んでくれたようなので夜叉ヶ池山に向う。
強風に帽子を吹き飛ばされそうになりながら岩場を登る。三周ヶ岳も見えてそれなりである。名古屋から来られたという年配の方と話をする。年に何度も来られているようで、ここの良さを力説されいた。要約すると、岐阜側からには植林がほとんどないという事と鉄塔がないという事、県境にはこれだけ夜叉壁のようなアルペンムード漂う山がないという事である。確かにその通りで・・・頷きコンビになった私達であった。。(笑)
陽が当ってくれた
岐阜県側、葉を落としたブナ林が美しい。
夜叉ヶ池山山頂で(大きくなりません(^^ゞ)
大きくなりせんので。。(^^ゞ
一緒に夜叉ヶ池山に登る。おニューのカッパに引っ掛かる笹や小枝が気にかかるので、私はあまり行きたくなかったのだが・・f(^-^;  笹が少し開けているだけの夜叉ヶ池山。ここまで来ると池はもう見えない。この近くの岐阜の山に話を咲かせる年配の方。だいたいこういうのは自慢話になってしまってイヤなのだが、この方はソフトな話し方なので好印象を受けた。 
ゆっくりしている時間もないのでお別れして下山に取りかかる。あまりお腹が空いてないので食事は下山してからにする。少し下ったとこで出会った方は犬連れで・・そのユニークな姿に笑ってしまった。午前中とは陽の当り方が変り、美しい紅葉もまた違った姿を見せてくれていた。
登山口近くの紅葉
駐車場の上にある屋根付きのベンチで昼食にする。こんな事ならわざわざ重い物を持って行かなくてもよかったのだが・・(^^ゞ チーさんが作ってきてくれたこのオニギリはかなり美味で、また次回もしっかりリクエストをしたのであった。(^^ゞ ご馳走さんでした。
とにかく岐阜県側の紅葉は見事!の一言に尽きた。あれだけの紅葉が見られれば大満足である。こんないい時期にチーさんを案内する事ができて本当に良かったと思う。できたら、これから北に足を向けて寝ないでほしい!とも・・・いや、嘘ですけど。。(爆)
<休憩を含む行程時間>
登山口(9時50分) → 幽玄の滝(10時55分) → 昇龍の滝(11時10分) → 夜叉ヶ池(11時25分)
→ 夜叉ヶ池山(11時55分) → 夜叉ヶ池(12時30分) → 登山口(13時50分)

<所在地>
岐阜県揖斐郡揖斐町  MAP
夜叉壁が近付いてくると葉を落としたブナが多くなってくる。青空にこのブナもなかなかいいものである。谷に目を移すと錦に染まって見事である。チーさんのギャグもこの景色には勝てなかった(笑)