雲洞谷山(622.1M) 平成24年11月19日(月) 晴  チーさん
朽木の雲洞谷山(うとうだにやま)は、安曇川を挟んで蛇谷ヶ峰の対面にある山で、今の新・分県ガイドから紹介されている。まだ未踏だったが、展望や花、雰囲気など考えても魅力が乏しそうで、定期の山にはどうもし辛かった。おまけにチー殿の天敵のヒルもいるという。しかし行くならこれからのシーズンだし、おまけにちょうど天気もあまり良くなさそうなので、そろそろ行っておこうという事になった。

ところが、天気はどういうわけか期待?に反して・・まっ晴れ!(^ ^; 「ここでええの?」なんてチー殿は気遣ってくれるが、すでに雲洞谷山モード(どんなんや?笑)になってしまっているので、今さら他のモードには切り替え難い。

朽木の道の駅に車を停め、近畿自然歩道にもなっている明護坂の入口方向に向って歩き出す。ちなみに方向という言い方になるのは、実はあまり場所がよく分かっていないからである。
(^^ゞ 事前にネットで調べてはいるのだが、人気がないせいか数がかなり少なく、おまけに道標もないらしい。中には、「分からなかったら、付近の人に聞いて!」なんて、最初から放棄したものまである。(^ ^; チー殿だけなら入口に辿り着くまで半日はかかると思われるが、普段地味な私だがこの時ぐらいは役に立たなければならない。GPSを見ながら民家の横の路地に入って進むと、ピッタリ目印の近畿自然歩道の道標と、獣避けの柵があった。ところが、直進方向と右折方向にも全く同じものがある。たぶん右だと思って柵を開けて入るが、少し進んだ所でどうも様子がヘンである。戻って直進方向に入ってみると、これが正解だった。ま、このぐらいは誤差範囲である。f(^_^;



少し進むと林道に出て、右折するとすぐに鳥居があった。この先すぐ左手に草に覆われつつある近畿自然歩道の道標があり、ここが明護坂の入口なのだろう。中に入り、植林の中のジメジメした道を進んで行く。緩やかだが多数の落ちている枝が足に絡み、少々歩き難い。

やがて掘れた古道の雰囲気になってくると、すぐに峠に着く。まずは待ってくれていた友?に挨拶!
(笑)



峠から左折して尾根芯を進む。所々テープはあるが、道は踏み跡程度。

植林を抜けると、眩しい紅葉に変わる。ちょうど東向きなので、朝陽が直に当たり見事に輝いている。



こうなると、なかなかこの方の枯木のような足が動かなくなる(笑) ま、今日は時間の余裕がたっぷりあるので慌てる必要はないのだが、時々無言の催促はしておく。(^^ゞ

木々の間からは、すぐ正面に蛇谷ヶ峰が見える。その右にツルベ岳なども。。



東山への上りになるが、これがなかなかキツイ。落ち葉で道が滑り易いというのもあるが、最初からナメていて気合が入っていないというのが大きな理由だろう。(^^ゞ あっ、ナメで思い出したが、キノコ類はほとんど生えていない。今年は少し遅いという話らしいが、これにナメコなんかあったら何時下りれるか?(苦笑)

東山山頂で小休憩。里山らしく、下界の音がよく聞こえてくる。



行者山に向けて進むが、これまた美しい紅葉が続く。ただ西側半分は植林なので、なるべく見ないようにする。

    本当に美しい。綺麗だね!あっ、アンタの事じゃないよ。
    そんな事、いちいち言わんでも分かっとるわい!ボケ!
    今日はここで正解かも!
    この天気なら、どこの山へ行っても最高やろ!


ま、このような普通?の会話が続きます。
(^ ^;



少し下ったとこに岩瀬への分岐があった。チー殿が「行者山を過ぎたんちゃう?」と言うが、あまり信用できる言葉ではない。しかし地図とGPSを見てみると、どうも私が行者山のピークを一つ先と勘違いしていたようだ。(^^ゞ 戻ってみると、やはり山頂の板が下に落ちていた。



作業道や枝道に惑わされないよう尾根芯を進む。道と呼べるようなものではないが、テープは所々に付いている。

雲洞谷山が近くなってくると植林もなく、雰囲気がよりいっそう良くなる。少しだが、ブナも現れるようになってくる。



ほどなく雲洞谷山山頂に到着。西側は全て暗い植林。東側は木々の間からツルベや武奈ヶ岳が少し見える程度で、これといった特徴はない。

暖かい陽射しを浴びながら、ここで昼食タイム。誰も来る気配はないし、この先もおそらく会う事はないだろう。そんな気がする里山だが、それはそれで静かで落ち着けて良い。



昼食を終え、さらに先の大彦峠へと向う。山頂手前の雰囲気も良かったが、先の雰囲気も負けずにグッド。積もった落ち葉でふと思い出し、久しぶりに前によく横着にもやっていた冬ソナのマネをやってもらったが、やっぱり後悔先に立たず・・かな?(^^ゞ\(`o'")



トラロープなどがある坂を下って行くと、ぱっと飛び出した鉄塔地。贅沢なもので、そろそろ紅葉にも飽きかけてきた時だったので、例え目の前に電線があっても感動。前方には白倉岳の手前の・・え〜と何だっけ?(^^ゞ 北西の奥は若狭駒ヶ岳からの高島トレイル、百里ヶ岳は隠れてちと見えないか?なんて会話をしながら、この山行で唯一とも言える展望を楽しむ。



二本の鉄塔を越え、さらに行くと大彦峠に着く。地蔵さんもちゃんとある(笑)ここから岩瀬林道に向けて古道を下るが、ここは赤の紅葉が多く素晴らしい。



いくつかの倒木を乗り越え、ちょっと道が荒れてきたなと思ったら、急に道がぷっつりと消えてしまっていた。しかし、これほど見事な消え方も珍しい。(^ ^;

右下の林道まで、せいぜい10Mぐらいの高さ。木に掴まりながら、強引に下りる事にする。



チー殿も下り出したと思ったら・・見事な尻セード!

    
さすがに上手いやんか!
    
ちゃぁ〜うやろ!落ちたんやろが!
    
そっか、いやぁ〜全然気付かんかったわ!f(^_^;

ま、真剣にこういう会話をしています。(^^ゞ

下りるならここからよりも、もっと手前からの方がベターだろう。



長〜い林道を国道まで下るわけだが、実はちょっと気にしていたものがあった。それはガイドにも書いてあるユキミバナ。この花は福井県と滋賀県の一部にだけ見られる希少な花で、私は前に一度だけ小浜で見た事がある。二人でこれに注意しながら下るわけだから・・疲れる疲れる。(^ ^; 時期が少し遅かったかもしれないが、結局見つける事はできなかった。ま、そんなに期待もしていなかったけども。。

穏かな好天に恵まれ、里山の紅葉を静かに?満喫した日となった。感謝♪

 休憩を含む行程時間
 道の駅(8時10分) → 明護坂入口(8時30分) → 明護峠(8時40分) → 東山(9時20分) → 行者山(10時10分)
 雲洞谷山(10時50分〜12時15分) → 鉄塔地(12時50分) → 大彦峠(13時05分) → 林道出合(13時30分)
 国道(14時45分) → 道の駅(15時10分)


 
所在地
 滋賀県高島市朽木
   MAP   GPS軌跡





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