釣瓶岳(1098M) 平成21年5月21日 薄曇  チーさん
今日はチーさんとの定期で、以前から候補に上がっては後回しになっていた比良の釣瓶岳に行く事にした。釣瓶岳は人気の武奈ヶ岳のすぐ北隣にあるため、どうも陰に隠れてしまう感がある。コースは栃生からイクワタ峠へ上り、山頂をピストンして笹峠、地蔵峠を通って村井へ下りるコースにする。途中の笹峠、地蔵峠から栃生に下りる道もあるのだが、道が荒れているとの事で止めにした。後からチーさんは、「私が独りだったら行った!」と言うが、私の将来の方が長いので、一緒にしてもらっては非常に困る。(^^ゞ\(`o'")

例のウイルスで大賑わいの国からの御出座しで少しビビッたが、マスクして山に登れないし、一日無言でいるのも気味が悪い。幸い高○者には移り難いというのが唯一の救いである。
(^^ゞ\(`o'")

R367の栃生バス停のほんの少し南に東へ入る道があり、少し入ったとこに立派な道標がある。その横に小さな空地があるので、車はそこに停めさせてもらった。今日は晴の予報だが、すっきりと雲が取れない。快晴だと暑いので、これぐらいがちょうどいいと自分を慰める。(^_^;)

車道の脇にはシャガの大群落が続いている。すぐ西の白倉岳に登った時も同じ時期で、シャガの多さに驚いた事を思い出す。最後の家の前を通って山道に入って行く。この道は昔はコメカイ道と呼ばれ、朽木と高島を結ぶ交易の道だったらしい。有名な鯖街道も同じだが、この付近にはこうした古道が多く残っている。

歴史を感じさせる深く掘れた古道は、ジグザクに高度をしっかり上げていく。一見緩やかに見えるが、歩いてみるとけっこう勾配があり、そして長い。今日は風があるのがありがたい。木は植林から自然林へと変っていく。チーさんは花を探しているようだが、ギンリョウソウが顔を出している程度だ。

地蔵峠への分岐を分け、さらに進んで笹峠への分岐を分ける。ちなみにコメカイ道は、地蔵峠へ上がる道の方らしい。

笹峠への分岐からは尾根道の少し急な坂となるが、下草のないとてもいい雰囲気の林が広がっている。新緑がとても綺麗だ。
(上の写真にマウスを!)

枯れた笹が多くなってくると、視界が開けてイクワタ峠に出る。ここは北比良の従走路も走っている。この付近一帯からの展望は素晴らしい。南にはすぐ山頂の手前の前峰、それから奥左にカラ岳〜釈迦岳、さらに西にリトル比良へと続いている。奥に琵琶湖が見えるはずだが、今日はそこまでのサービスはない。
(^_^;) 下に目を落とせば、ガリバー旅行村、綺麗な棚田が広がっている。チーさんは、「棚田や棚田や!」と珍しそうに言うが、別に我が田舎にもいくらでもある(苦笑) 南には蛇谷ヶ峰。少し風は強いが、汗をかいた体にはちょうど良い。白い花が目立つが、アズキナシだろうか?

イクワタ峠から山頂まで、前峰を越えて標高差約170M程を登る。視界はぐんぐんと開け、峠では見えなかった東の展望が広がる。すぐ近くに白倉岳、その奥には薄っすら若丹山地などの山並が見える。道沿いには可愛らしいタニギキョウの花。目当ての一つのベニドウダンの花も咲いている。チーさんはベニドウダンはすでに見たからよく、サラサドウダンが見たいと言う。私はどちらも今期初めてなのに、人の事など関係ないのだ!(^_^;)

前峰から道は緩やかになる。形の良いブナの木を過ぎ、木立に囲まれた山頂に着く。展望はない。チーさんは武奈ヶ岳が見える所までさらに少し行ったが、私はあまり興味がなく撮った写真を見せてくれたらそれで十分!
(^^ゞ

山頂は風が鬱陶しいので、少し下ったとこで昼食。毎回イカナゴの釘煮に土地柄の違いを感じ、また今回は特別にウイルスを感じる。
f(^-^;  これは冗談だが、釘煮は元々神戸が発祥の地らしい。道理で人も・・釘のようなのか?(^^ゞ\(`o'")  (上の写真にマウス!)

景色を見ながらイクワタ峠へ戻る途中、やっとサラサドウダンを見つける。不思議なもので、一つ見つけると次々見つかるものである。

イクワタ峠から地蔵峠へ向かう。暫く展望の良い稜線歩きだ。

樹林に入ると迷う事はないが、複雑な尾根は多様に進行を変える。笹峠の分岐を過ぎると、すぐに林道と平行するようになる。ここまで林道が延びているとは意外だった。
(^_^;)

植林の中、林道を横切ったりして地蔵山に着く。ここの開きからは、正面にリトル比良がよく見える。そして地蔵山のすぐ隣には地蔵峠で、小さな地蔵が祀られている。登る途中にあった分岐から、コメカイ道はここを横切って畑へと続いている。

先にも書いたように、ここから栃生へ戻るのが理想。それでまた迷った。
(^^ゞ 下り口が林道で寸断されて分かり難いが、GPSでだいたいの場所が分った。悩んでいると、天の声のか?・・雨がポツポツと降ってきた。これではっきと決断ができ、最初の予定通り林道を村井へ下る事にした。(右上の写真にマウス!)

村井まで約5Kの長い林道歩き。さらに栃生まで2Kぐらい戻らなければならないだろう。しかし、定期ではこれもすっかり慣れている
(苦笑) 心配した雨は止んでくれた。

今が旬のタニウツギの花などを見ながらようやく国道に出ると、ここからがまた非常に怖いのである。誰かさんはフラフラとして、道の隅を歩いてくれないのだ。
(^_^;) 今回以外にも、今まで何度注意しただろう。もし万が一の事があったら、撥ねた人の身にもなってほしいものだ。(^^ゞ\(`o'") ようやく無事に車に戻り、内心ホッとしたのである。(上の写真にマウス!)

誰にも会わない静かな山。一見地味に見えるが、なかなかいい山だった。。感謝♪
ちなみに心配したウイルスは大丈夫だった。。
f(^-^; \(`o'")
展望や花の写真はこちら!
 <休憩を含む行程時間>
 車(8時20分) → 地蔵峠分岐(9時00分) → 笹峠分岐(9時30分) → イクワタ峠(10時15分)
 → 山頂(11時10分〜12時30分) → イクワタ峠(13時00分) → 笹峠(13時25分) → 地蔵峠(13時50分)
 → 村井(15時20分) → 車(15時55分)

 <所在地>
 滋賀県高島市朽木栃生  MAP  GPS軌跡






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