天狗堂(988M) 11月16日(金) 晴のち曇  チーさん
チーさんとの11月の定期は、先月から鈴鹿の天狗堂とすんなりと決めていた。思い起こせば去年の春、登山口から100Mぐらい登ったとこで雨に降られて撤退!戻って永源寺辺りまで来たら晴れてきた。また戻って登ろうとしたら・・またまた雨!こんな事の繰り返しで、あの道を3往復ぐらいさせられてしまった。さすがに足と?気の長い私でも「ええ加減にせんかい!」と怒鳴りたくなったほどで、天狗に散々おちょくられてしまったのである。結局、太郎坊山で懺悔登山をしたのであった。(^_^;) 今日こそはあの日の仇を討たねばならぬ。少し前にひいた風邪がどうもすっきりしないが、誰かにうつせば治るとはよく言うので決行する事にした(笑)

渋滞が予想されるので南彦根駅まで来てもらい、湖東三山、永源寺の前を通って君ヶ畑へ向う。チーさんはマスクをしての完全防御体制である。かの有名な100均の2枚組のマスクで、残りのもう一枚を私にせよ!と言う。最初は私も大人しく従っていたが、酸素消費量の極めて多い私はだんだん暑く息苦しくなってきた。登山口に辿り着くまでに窒息死しそうである。チーさんは都会の○れた空気で免疫はかなりあるはずで、純粋な若狭の菌など相手にならないだろう
(笑)

実は最初は曇の予報でまたまた諦めていたのだが、今回に限ってどうやら良さそうなのである。永源寺ダム湖畔の紅葉は、もうじき見頃を迎えようとしている。誰かさんはカメラを向けるが・・車は止まってくれそうにない
(笑) 木地師発祥の地と言われる君ヶ畑に9時半に着く。道中車が多いので、東海道線の駅からこの辺りまで来るのにかなり時間がかかる。比良なんかだとあっという間なんだが。。
君ヶ畑集落の真ん中ほどにあるバス停(転回場)の隅に車を停めさせてもらうが、一応隣家の方の了解を得る。(たまたま通ったからだが(^^ゞ) 民家の中の道を150M程戻って大皇器地祖神社の参道へと入って行く。穏やかな日差しである。参拝をするフリをして右手の登山口から入る。(^^ゞ この辺までは何回も来てるので手馴れたもんである(苦笑) チーさんは、早速写真撮影に精を出しているようでなかなか来ない。待たずに行きましょう。(^^ゞ
登山口に入ると、いきなり急登が始まる。アンテナ塔かの巡視路のようで、NHKと書かれた杭などがある。(受信料はきちんと払ってます) まるで一直線に駆け上がるように付けられた道は、落ち葉が積もって滑りやすくてお世辞でもいいとは言えない。テープはしっかり付いているが、どこをどう歩いていいのか分からない所が多々ある。息を切らせながら適当に上って行く。
そんな道なので、お蔭様で高度を稼ぐのは早い。植生が変り、シロモジの黄葉がぐんと増えてくるというか・・そればかりになってくる。赤がほとんどないのである。辺り一面・・黄色一色!まるで私の頭の中のようだ。シロモジなのに・・黄色!?なんて話もあったが、やはり赤がないのは・・アカンとも付け加えておきたい。(^^ゞ
アキレス腱が切れそうになりながらようやく稜線に出る。もう一月早かったらおそらく汗だくだろう(苦笑) 暫く緩やかな道になり、ゆっくりと周囲を見渡す余裕が出てきた。左前方の木々の間から天狗堂が見えてくる。実に格好のいい山だ。植林が目立つのは気になるが、山腹はほどほどに染まっている。
また見せられた!(^_^;)
一旦少し大きく下って上り返す。シロモジの黄葉に陽が当って輝きだす!(見事に黄色ばっかり!)

吹き溜まりになるのだろうか?落ち葉がどっさりと積もった場所に来ると、急にチーさんがしゃがんで落ち葉を・・??? 一瞬このオ○○ン!気でも狂ったんじゃないかと思ったが
\(`o'") イヤイヤながらも理解するのに時間はかからなかった。(また見せられてしまった!(^_^;)) 今回から冬用の古いカメラなので反応が少し遅い。思い残す事のないように3回ぐらいはやらせてあげた(笑)
また急登を少しこなすと開けた場所があって、展望が若干楽しめ目の前には天狗堂が迫ってくる。御池川を挟んだ隣のヒキノとは指呼の間、少し奥に銚子岳や静ヶ岳などが見える。
いよいよ最後の急登だ。大岩が現れ景観的には素晴らしいのだが、如何せん道があまり良くない。ズルズルと滑りながらも、テープを頼りに気合いを入れて上り詰めて行く。
大岩の間をすり抜け、御池林道への分枝を過ぎると開けたピークに出る。山頂はさらに50Mぐらい先だ。オールドレディファーストで、チーさんに先に踏んでいただく。\(`o'")
大岩の上からの展望は圧倒だった。目の前には台地のように横に広がる御池岳、その手前に植林で斑模様の見事な逆Tを描く尾根。(T字尾根) 御池岳の稜線を右に辿ると藤原岳、その右の銚子岳と静ヶ岳は近い事もあって迫力がある。その右に竜ヶ岳〜釈迦ヶ岳〜御在所と続いてる。眼下には、紅葉を縫うように御池林道が刻まれている。落ちたらかなりヤバイ場所だが、久しぶりに見る展望らしい展望にちと感激。チーさんも同様のようで、私との時は最初から展望は諦めてると言う。そうすると、少しの展望でも感激喜べると。。それを最近になって悟ったと言う。(悟るのがちと遅過ぎ!) 貶されてるのか誉められてるのか?・・風邪気味の私にはよく分からない。。f(^-^;
御池岳とT字尾根
奥に藤原岳
銚子岳と静ヶ岳
釈迦ヶ岳や国見岳、御在所
さすがに11月も半ばになってくると寒く、体がどんどん冷えてくる。体骨率95%のチーさんならなおさらだろう。\(`o'")

手前のピークまで戻ると陽射しが背に当り暖かく、倒木があって腰掛にちょうど良い。暖かい食べ物が最高の季節到来だ。チーさんはアーメンラーメン党。食材は余り物で、賞味期限が少し切れたあたりが一番美味しいらしい。
\(`o'")
さて、そろそろ下山である。初めチーさんはサンヤリの事を口にしていたが、出発時間が遅過ぎるので半強制的に封印させてもらった。もう一度、チーさんだけ大岩からの景色を見に行く。

少し戻って消えた文字の道標のある分枝から御池林道へと下る。いきなりの激下りだ。道なんて言えるものではなく・・テープを頼りに無理矢理下って行くようなもの。落ち葉が滑ってコケろ!と言わんばかりに溜まっている。
(^_^;)
どんどん下って行く。やがて、コアジサイの黄葉が辺りを埋め尽くす。やはりこれまた・・黄色だ!(苦笑) 

尾根を下っている途中で落ちた道標に気が付き、チーと
(ちと)ストップストップ!左下方向に薄い踏み跡があり、その先に赤いテープが見える。うっかりしていると、通り過ぎてしまう分枝だ。だいたい道標なんていうものは、理由がないとこにはないものである。薄い踏み跡とテープを辿って下りて行くうちに、だんだんとしっかりした道になってくる。やがて植林帯に入り沢に下りる。
またもやシロモジの黄葉など見ながら御池林道に出る。激下りがあるものの時間はあまり掛からなかった。林道を君ヶ畑へ戻る。
御池川も紅葉に・・ 赤いのは久しぶりに見る気がする(苦笑) 鄙びた集落の中を歩くのもいいものです。その土地の生活なんかを垣間見る事ができたりて。。


今回はようやく昨年のリベンジを終える事ができた。期待していなかった展望にも大満足。チーさんにも感謝であるが、風邪がうつらなければ良いと思うが・・?(苦笑)
 <休憩を含む行程時間>
 バス停の駐車地(9時38分) → 君ヶ畑登山口(9時45分) → 稜線(10時17分) → 山頂付近(11時37分〜13時30分)
 → 沢への分枝(13時58分) → 御池林道登山口(14時31分) → バス停の駐車地(15時03分)
 
 <所在地>
 滋賀県東近江市君ヶ畑町  MAP






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