多田ヶ岳(712M) 11月27日(木) 曇時々晴  みれさん
今週こそは天気が悪そうで山は諦めていたが、前日になってちょっと行けるかも?という感じになる。しかし、またもや寝不足の日!最近はほとんどこれが主になってしまっている。あ〜あ。。(^_^;) 贅沢は言わないが、たまには体調バッチリで行きたいものだ。どこにしようかと思案していると、みれさんが多田ヶ岳がまだ未踏なのを思い出す。あそこぐらいまでなら行けるだろう。けっしてオバマ氏を意識したわけではない。「疲れてるんやから、そんな無理せんでええよ。私はどこでもいいから!」と、年に一度ぐらいは優しい言葉をくれるが、それを素直に信じられないのが辛い(笑)

小浜市の多田ヶ岳は役行者が開いた若狭修験の山であり、若狭三山の一つでもある
(あと二つは青葉山と飯盛山) 沖からこの三つの山の見え方で舟の位地を判断したらしい。多田コースと野代コースがあるが、林道歩きのない野代コース登山口へ向う。R27から明通寺の方へ入り、新しくできた若狭西街道を進む。多田トンネルの手前に、以前はなかった多田コースの道標があった。「野代コースから登って多田コースへ下りて、この道を歩いて戻ると・・ちょっと遠いか?」と、わざと独り言のように呟いてみるが、「何を寝惚けた事を言うとんねん!」という感じで即却下!f(^-^; 多田トンネルを抜け、左折して妙楽寺へと向う。
妙楽寺の前を通って林道へ入る。距離は短く分岐には道標があるので迷わないが、橋を渡った登山口手前の坂が荒れて上れそうにない。ここまで入れば目と鼻の先なので、道脇に車を寄せて停める。

今日は気温が上るらしいが、まだ空気は冷たく肌寒い。突き当たりに道標があり、石の橋を渡って登山道へと入ると、すぐ左に小さな瀬波戸の滝がある。
テープを見ながらジメジメとした沢沿いを少し歩くと、ロープが付けられた急斜面になる。道は細く、所々崩壊しているので慎重に登って行く。
また沢淵に戻り、少々藪っぽい道を進む。道標やテープが多いので迷う事はないだろう。やがて杉林の斜面に取り付き高度を上げるが、道は急で滑りやすい。
登りきると平行道になるが、ここも崩壊箇所があったりしてお世辞にもいいとは言えない。落葉が積ったその下が分からないので、よく見ながら進んで行く。雰囲気の良い雑木林も少しあるが、紅葉はほぼ終ってしまっている。
尾根上へ着いたところで小休憩。みれさんからお菓子の差し入れ。この方から出てくるお菓子は、東京名物とか千葉名物とか、ここらでは珍しいものが多い。静かで鳥の鳴き声だけが響いている。
尾根下に付けられた細い平行道を進むが、正面に容の良い山頂が見えていてもなかなか辿り着かない愉快?な道である。ぐるりぐるりと周りながら、「なんちゅう道やねん!」と、誰かさんから自然と愚痴が出ても仕方がない。ここも崩壊箇所などがあり、足元に注意しながら歩く。谷の雑木林がまだ紅葉していれば気分も紛れるが、残念ながらほぼ終ってしまっている。
ようやく多田コースとの分岐に着き、これから山頂までジグザグの急登が始まる。平行道で引いた汗がまた蘇ってくる。ロープも付けられてはいるが、今までの坂の中ではマシな方だろう。
二等三角点のある山頂からは、予想よりも素晴らしい展望が広がっていた。小浜市街に小浜湾、若狭湾が広がっている。西に目立つ青葉山、東は三十三間山や遠く敦賀半島、野坂岳も見える。南は百里ヶ岳や八ヶ峰などの県境の山々が見える。「こんな展望がいいなんて!」と、みれさんも御機嫌の様子。近くの岩に上がり、なかなか下りようとしない。周囲の低山の紅葉がちょうど見頃だ。

ザックをデポして先の役行者の地蔵を見に行く。イワカガミの葉の多い岩混じりの道を少し下ると、ひっそりとそれは祀られていた。
山頂へ戻って昼食。無風で陽射しが暖かく、上着を着なくても十分過せる。どういうわけかちょっと若い頃のアイドルの話に花が咲き、まったりとした時間を過す。意外な人のファンだったようで驚いた(笑)
下山。みれさんが「私だけ多田コースから下りてみようかな?」と言い出すが、クマが多いと冗談を言うと無言になった(笑)

滑りやすい道を慎重に下りる。うっかり簡単に木を掴むと、何ていう名か知らないが棘がある木があって痛い思いをする。沢沿いになると、もう登山口は近い。・・靴がドロドロやわ。
(^_^;)

化に富んだ道だが、見方によっては面白いかもしれない。でも、単独の初心者にはあまりお勧めできないと感じた。大展望に道中の事などすっかり忘れ、うっとりとした時間を過した。感謝♪
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 <休憩を含む行程時間>
 登山口9時33分) → 多田コース分岐(11時28分) → 山頂(11時43分〜13時15分) → 登山口(14時39分)
 
 <所在地>
 福井県小浜市  MAP  GPS軌跡






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