錫杖ヶ岳(676M) 平成24年12月19日(水) 曇  水曜会
今日は今年最後に参加できる水曜会。しかし私が参加するせいか天気があまり思わしくなく、三重県ぐらいまで行かないと期待できそうにない。ジオン隊長から最初出された案は、鈴鹿最南部の経塚山という山だった。しかし私もみれ殿も全く聞いた事もない未知の山で、調べてみてもよく分からない山だった。会での山やコース設定を選ぶのは、毎回本当に大変な事なのである。過去の山行やメンバーのアクセス、力量、状態などを全て考慮しなければならないので、隊長はおそらく悩み苦しんだに違いない。もしかすると、シワがちと増えたかもしれない。(^^ゞ\(`o'")  それが痛いほどよく分かっているので滅多に意見はしないのだが、今回だけはちょっと・・。実はその近くに前から気になっていた錫杖ヶ岳があり、そこまで行くならぜひこの山にしてくれたら、私は一生隊長に付いていく覚悟!ま、そのぐらいの気持ちで遠回しに話をしたら、隊長はあっさりと変更してくれた。さすがに百戦錬磨、海千山千、実に懐の深いお方である。なんて。。(^^ゞ 今回のメンバーの方は、ジオンさん山たまごさん風花さん乱丸さん夫妻、ドルフィーさん、福ちゃん、yakoさんみれ殿と私の計10名。まさか病み上がりの風花さんが来られるとは聞いてなかったので、久しぶりに姿を拝見した時はビックリだった。復活されたようで何より。乱丸さん夫妻は遅れて後から追いかけるらしい。



8時にR1沿いの道の駅「関宿」で皆さんと待ち合わせ。敦賀から八日市まで高速を使えば、約1時間40分ぐらいで行ける。三重県、鈴鹿最南部といっても、敦賀からだとそれほど遠くはない。距離も白山の市ノ瀬と同じぐらいである。

今回のコースは一般的な登山口の加太から、マイナーな福徳までの縦走。こういった一捻り二捻りするのがこの会の良さで、変わり者ばかりからだというのも案外外れではない気がする。
(^^ゞ 私と山たまごさんの車を福徳の集落の入口付近の空地に置き、残りの車で加太の向井の登山口へと向う。

林道脇の空地に車を停め、準備をして出発。林道を少し行くと、すぐに立派な道標がある登山口。



植林の中、よく整備された広い緩やかな道を進んで行く。話などをしながら歩くが、何でも風花さんは病をしてから、女性を見てもムラムラしなくなったらしい。ま、これはもしかすると平和な事かもしれない(笑) 私だったら悲しいが。。(^^ゞ

25分程で柚の木峠に着く。ここは南の北畑からの道が合流。少し休憩をして、左折して稜線を山頂へと向う。山頂までの距離が、200Mごとに記された道標が立っている。



今までとは打って変わり、痩せ尾根や急登が始まる。しかし一つの坂が短くのんびりペースなので、そんなに辛くはない。後から追いかけてくる乱丸さん夫妻の事もあるので、あまり早く行く必要もない。



山頂までの参考コースタイムは1時間30分程。前方上には早くも山頂の鋭峰が見えてくる。

どうしようかとベンチで休憩をしていると、乱丸さん夫妻がグッドタイミングで到着。これで一安心だ
(笑)



さらに急坂を登ると、いよいよこの山の核心部の岩場、鎖場が現れる。

みれ殿は手をケガをしているはずだが、そんな雰囲気は全くない。おまけにポッカ練習にと私は深く気を使い、鍋用の2Lの水も持たせてやっている。
f(^_^; ま、この方には情けなど無用なのだ。



こうした場所が連続し真剣になる部分もあるのだが、私としてはけっこう面白くて満足だった。低山にはやっぱりこれぐらいの隠し味があると楽しい。



山頂に到着。岩があり狭いが、遮るものがない360度の素晴らしい展望。曇り空だが鈴鹿の山並や南の青山高原、伊勢湾などもよく見える。目をよくこらすと、御嶽山やアルプスなども微かに見えた。誰に感謝していいのか分からないが、ありがたいの一言である。(^^ゞ



少し戻って休憩所でランチタイム。じっとしていると寒くて仕方がない。おそらく気温は氷点下だろう。きっとそんな事だろうと思い、今年最後という事もあり、感謝の意味もあって暖かい鍋を用意させてもらった。しかし新しいストーブでも、これだけの量の水を沸かすには寒さでかなり時間がかかった。これは何か一工夫しなければいけない。



福徳方面に向うが、まずはP574の小雀の頭を目指す。ところが想像以上のアップダウンの連続。低山侮るべからず!である。(^ ^;



道中から錫杖ヶ岳が見え、かなり歩いて来た事に気付く。

何度か偽ピークに惑わされ、ようやく小雀の頭に着く。



分岐で少し迷ったが、最後は植林の中を下って林道の終点に出る。後は福徳の集落の中を抜けて車に戻った。

まだ時間があるので、続いて山たまごさんの案内で近くの石山観音を見学しに向った。



石山観音公園
津市になるのだが、関ICの近くに石山観音公園がある。詳しくはここを見てもらえば分かると思うが、この丘の一帯には創作期も違う大小さまざまな磨涯仏があり、遊歩道も整備されていて見て回る事ができる。私も含めて神仏には全く無縁に思えるような人達だが、けっこう真剣に見入っていた。


全部含めると40余あるらしいが、それぞれ創作者も違うらしい。一体一体に個性があって面白い。



私はこんなとこがあるなんて全然知らなかったのだが、見応えは十分だった。御利益がある事を信じたい。。(^^ゞ



この山の山頂部分に馬の背と呼ばれる大岩がある。ここを下ってみるが、スリルは満点。ドルフィーさんは余裕に見えるが、顔はおそらく引き攣っている?(笑) もし落ちたらケガは免れないだろう。



せっかく下ったのに、ジオンさんはまた上り返すと言う。ただセミになってますが?(笑)



少し行くと、今度は縦の大岩が現れる。ジオンさんは途中で引き返したが、北陸人としてはたまには底力を見せておきたい。スタコラサッサと上ったのはいいのだが、下を見て目眩が・・(^ ^; 「身軽やなぁ〜!」「ま、頭が軽いから。。f(^_^; 」 みれ殿も負けじと上って来たが・・私の腕を掴んで離しません(笑)



上ったのはいいのだが、問題は下りる時。さすがに真剣になる。「ちょっとそこでストップ!」「えぇ〜私をまた滑り止めにする気!?」いつもこんな役ばっかりしている気がする。(^ ^;

こんな感じで見て回ったのだが、磨崖仏も良かったし、とても面白かった。いい所を案内してくれたものだ。



それから車を取りに行き解散となったわけだが、ようやく気になっていた錫杖ヶ岳にも登れたし、石山観音公園も楽しめたし、とても充実した日となった。皆さんに感謝である。

これは余談だが、いつも帰りにコンビニに直行するのだが、誰かさんが今日は肉まんが食べたいと言い出す。ところが一軒目が売り切れで、二件目も何と同じく売り切れだった。誰かさんはもう怒り爆発寸前。「今度ももし売り切れだったら泣くし!」そんなんで泣かれても困るというもの。(^ ^; 三軒目でようやくあって良かったのだが、肉まんで泣けるなんて幸せな証拠かもしれない(笑)

 休憩を含む所用時間
 登山口(8時40分) → 柚の木峠(9時05分) → ベンチ(9時40分)→ 山頂(10時15分)
 休憩所(10時35分〜11時40分) → 小雀の頭(12時25分) → 下山口(13時20分) → 駐車地(13時50分)

 所在地
 三重県亀山市関町
  MAP  GPS軌跡





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