白倉岳(949.9M) 平成25年12月2日(月) 曇時々晴  みれさん
みれ殿が朽木を通る度に白倉岳が気になってしまうと、以前から何度も聞いていた。白倉岳は蛇谷ヶ峰のすぐ西に位置する山で、白倉連峰とも呼ばれ烏帽子岳、白倉岳、中岳、南岳などの小ピークが連なる。ただ展望が良くないのと、すぐ近くに比良の名の知られた山々があるので、その陰に隠れた地味な山という印象がどうしても拭えない。そんなわけで、あまり進んで案内する気が起きなかったのだが、今はちょうど山友さん達の目がナメコ色になっている時期。もしかすると、ここにもあるんじゃないかと思い、出掛ける事にした。ただ以前、私がここでヒルに好かれた事は最後まで内緒である。(^^ゞ(この時期にいるわけがないが)

村井から上り、栃生に下りる一般的な周回コース。登山口の近くの空地に車を停め、山頂付近には少し雪があると思い、それなりの準備。登山口の標識のある所から林道に入る。

途中から右折して植林の中を進み、しっかりした道はすぐに急坂になってくる。



急坂を登り切ると、松本地蔵に到着。恐る恐る?戸を開けてみると、ゴミなどが散乱していて地蔵さんは可哀相。

道は緩やかになり、踏み締める落葉の感触が心地良い。落葉樹の葉はほとんど落ちてしまっているが、時折り私達を待っていたかのような紅葉に目が奪われる。



やがて小ピークへ向うような道と、トラバースして行くような道との分岐。その間に白倉岳と書かれた板があるが、どっちを指しているか分からない。過去の記憶など・・あるわけがない。(^^ゞ

結局トラバースして行く道が正解だったのだが、何れすぐ先で合流するだろうからと、ピークから雰囲気の良い緩やかな斜面を下って行く。



山でも人生でも、何が幸いするか分からないものである。道を間違えた事によって、すぐにナメコを発見する。この木は数は少なかったが、この山にある事が分かっただけで、みれ殿はハイテンションになるのは目に見えているし、私はどういうわけか・・複雑な心境になる。(^^ゞ

予想通り道は合流し、植林から雑木林へと変わっていく。倒木などは切断されて手が入っているのがよく分かるが、ナメコの匂いがプンプンする雰囲気だ。



みれ殿の後姿を初めて撮ってから、11/30で丸10年が経った。最初に比べると、それなりに変化があるが・・口に出せる程の勇気はない。(^^ゞ

ナメコが大量に付いている木を見つけるが、残念ながら少し遅過ぎたようだ。



やがて、芦生杉の大木が現れる。空は、だんだん青空に!最近、少し調子がいいみたい。
(^^ゞ



度のナメコは良さそうだ。

「採るのはいいんやけど、その後の掃除が大変なんやって!」

この言葉は、もう耳にタコとイカができるぐらい聞いている。それなら採らなければいいと思うのだが、それができないのが人間の悲しい性というものらしい。好きにしてくれたらいいが、私は手伝うわけでもなく、口を動かすだけで待つのみ。
(^^ゞ ふと、昔流行ったあみんの曲が頭を過る。。 



稜線に上ると、大彦峠からの道が合流してくる。

所々に現れる芦生杉は、面白い形をしたものも多い。みれ殿に言わせると、これはカバらしい。
(^_^;



最初のピークの烏帽子岳(916M)に着く。赤テープに山名が小さく書かれているだけで、他には何も無い。雪があると思ったが、それも全く無い。

この付近からの展望は、木々の間から比良の蛇谷ヶ峰、ツルベ岳や武奈ヶ岳が見える。



次のピークの白倉岳へ向うが、みれ殿はまたもやナメコで大忙し!可哀相な・・ナメコ。。(笑)



みれ殿のザックがいっぱいになった。でも、まだまだ採る気満々!(^_^;

すっかり獲物は絶対逃さないナメコモード状態。



ロープがある急坂を登り、白倉岳(949.9M)に到着。二等三角点があるが、展望はほとんど無い。みれ殿はお腹が空いたようだが、次の中岳まで我慢してもらおう。



少し下って行き・・上り返すと中岳(924M) ここには、この山のシンボル的存在の見事な台杉がある。皆が上るので、だいぶ傷みかけてきているようだ。当然、みれ殿も上りますわなぁ。ちょっぴり色っぽいポーズをとってみるが・・気持ちだけは分かってあげたい。。(^^ゞ

昼食は、採れ立て新鮮ナメコ入りウドン。さすがに美味しい。暫くするとポツポツと雨が降ってきて焦るが、すぐに止んでくれて安心する。でも、なぜさっきの青空で雨なんだろう?
(^_^;



次に南岳へ向うが、ナメコの狩人は忙しそうだ。(^_^)



最後の南岳(941M) 歩いている時間とナメコと戯れている時間と、どちらが長いかというぐらいの時間が過ぎているが、止められるわけがないので黙っていた方が平和である。f(^-^;



下っていると、狩人さんがまたもや戦闘モードに入る。斜面を下りて、向う下に見える倒木まで行ってしまった。戦いは激しいのね。(^_^;

残念ながら旬は過ぎていたようだが、「恐ろしい山や!」と・・ポツリ。私に言わせれば、どっちもどっちやと思うんやけどねぇ〜
(笑)



植林の中の急坂をどんどん下り、栃生の車道に出る。ここから車まで40分程、安曇川を眺めながら戻った。


今日も誰とも会わない静かな山で、予想以上の収穫に、みれ殿は・・ニンマリ。ただ、ナメコしか覚えていないような気がして仕方がない
(笑) ま、何でも満足できれば、それでいいか。。(^_^)

 
休憩、ナメコ採りを含む行程時間
 村井登山口(8時05分) → 松本地蔵(8時25分) → 大彦峠分岐(10時40分) → 烏帽子岳(10時50分)
 → 白倉岳(11時35分) → 中岳(11時50分〜12時45分) → 南岳(13時10分) → 栃生下山口(14時45分)

 所在地
 滋賀県高島市朽木 
 MAP  GPS軌跡





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