仙ヶ岳(961M)〜宮指路岳(946M) 平成22年1月22日 曇のち晴  kayoさん
鬱陶しい天気が続く北陸を抜け出し、久しぶりのkayoさんとの山行である。向った先は、天気が良さそうな鈴鹿南部の仙ヶ岳。この山は以前からkayoさんが案内してくれると言ってくれていた山で、私もまだ未踏だったため興味があった。小岐須から仙ヶ岳〜宮指路岳を周回するコースが手頃で良い。某所で落ち合った時にこの案をkayoさんに話したところ、そのコースは歩いた事がないので知らないと言う。ま、よくあるハプニングである(苦笑) 小岐須へ向う途中、積雪の状態が気になったが、去年の今の時期よりかなり少ないようだ。隣の入道ヶ岳にはほとんど見えない。そういえば、あの入道ヶ岳での悲劇と感動の日からちょうど1年になる。1日違いでまた2人で・・まさか偶然にもここへ来るとは!?(^ ^; サイフはしっかり保管しておこう!f(^-^;

悲劇に気付いた小岐須渓谷キャンプ場を過ぎ、狭い道をさらに進んで行く。宮指路岳の登山口のある大石橋から200Mぐらい先で道は通行止になっていて、そのすぐ手前に広い空き地がありここに車を停める。8時過ぎだがまだ誰もいないようだ。あまり寒さを感じない中、準備をして出発する。コースは仙ヶ谷から仙鶏尾根に上り、仙ヶ岳から宮指路岳へと周ってヤケギ谷コースで下りる事にする。反対に周る人が多いようだが、雪の状態が分からないのでリスクの高い道を上りに使った方が無難だ。

林道を話をしながら歩くが、眠気覚ましと準備運動にちょうど良い。約30分少々で堰堤のある所で行き止り、ここが登山口になる。上を見ても雪の心配はなさそうだ。

沢沿いに少し進むと渡渉地点があり、対岸に渡って暫く行くと分岐がある。真っ直ぐ行くと小社峠へ抜けるが、私達は仙鶏尾根に上がるため左へ入り再び渡渉する。

やがて山腹を緩やかに進む道になるが、所々細く崩壊している。ロープなどがあって大した事はないが、雪があると少し厄介だろう。沢の淵を歩き出して一瞬道が分からなくなったが、よく見ると右真上に付いていた。所々番号が付けられた立派な道標があるわりには肝心な箇所にはない!というアンバランスさが嬉しい。少し冒険を楽しめ!という事だろうか?
(苦笑)

kayoさんが「前上に見える尾根が仙鶏尾根だろう!」と言うが、「そんなに甘くはないよ!」といい加減に答えてしまう。最近、どうも山では女性の言う事をつい疑ってしまう習慣が付いてしまったようだ。誰のせいとは言わないが、反省しなければいけない。f(^-^;  kayoさんが正解で、再び渡渉して植林の中の急登が始まる。寒さはあまり感じないが、霜柱が立っている。

急登を終えて仙鶏尾根上の仙鶏乗越に出る。ここを左へ行けば野登山で、仙ヶ岳へは右へ進む事になる。その前に小休憩。大福餅を食べて小腹を張らさなければいけない。
(^ ^; 尾根上を吹く風は冷たく、よく見ると粉雪がチラチラと舞っている。

仙ヶ岳へは岩やロープありの少々厳しい上りだ。剥き出した木の根が痛々しい。

所々展望が良く、後には野登山、東には鈴鹿市の街並や伊勢湾が見える。

急登を終えると仙ヶ岳東峰にある仙の岩に着く。しかし、この辺にはこうした奇岩が多く、貴人(奇人?)と奇岩の組み合せが絵になる。
(^^ゞ\(`o'")  仙の岩からの南の展望は抜群で、御所平とか・・・ よよよく分からん。ま、とにかく南部の山が一望できるという事である。f(^-^;  (両上の写真にマウス!)

仙ヶ岳は双耳峰で東峰と西峰があり、西峰が山頂になっている。すぐ近くに東峰の頂上があるが、何1つ付けられていなくて淋しい気がした。今何かとプレートの問題があるが、ここなら1つぐらいは許してあげたい気がする
(笑) 前方に見える山頂へは一旦下って上り返さなければならない。

いくつかの南からのコースの分岐があり、お尻ばかり写してしまって申し訳ないが、山頂への上りも少し厳しい。振り返ると以外に大きな東峰や仙の岩がよく見える。

10時25分、賑やかに飾られた?山頂に着く。相変わらず曇り空だが入道ヶ岳や鎌ヶ岳など周囲の山々が見えるので、私にしたら上出来だろう。晴れ女のkayoさんがもしいなかったら?と思うと、ぞぉ〜っとする。
(^ ^; 風は大した事はないのだがとにかく寒い。ふと綿向山を見ると、上部は白く霧氷が付いているようだ。懐はいつも氷河期だが雪の野坂岳よりよっぽど寒く感じた。そろそろkayoさんもお腹を空かしているだろうと思ったが、風の当たらない場所まで我慢してもらう事に勝手にした。(^^ゞ (両上の写真にマウス!)

前方に見える宮指路岳まで、いくつかの小ピークを越えていかなけらばならない。特に仙ヶ岳からは勿体ない!と思わず口走ってしまうほど大きく下ってしまう。

小社峠を過ぎると、ヤセ尾根、岩混じり変化の激しいアップダウンになる。崩壊が進んでいるのだろうか?ここも剥き出しの木の根が痛々しく感じる。道には霜柱がまだ立っていて、サクサクとした感触が心地良い。雪は部分的に少し残っている程度で何の問題もない。所々展望が良く、寒さで凍り付いた心を癒してくれる。
(^^ゞ (両上の写真にマウス!)

いよいよ最後の難関?犬返しの険と呼ばれる箇所に着く。犬もひっくり返るという意味だろうが、私達はたぶん?犬でないと思うのでここでひっくり返るわけにはいかない。ま、大した事は全然ないのだが、一部分ルートが分かり難い箇所がある。私が岩の上からkayoさんを誘導するが、間違った方向に誘導しようとしてしまったのは、世間一般的に言われる愛嬌というものである。すんません。
f(^-^;  西側の下にはすぐ近くに作業道が延びてきているのには驚いた。しかし、道中の展望は素晴らしい。

ありがたい事に青空が広がってきたが、宮指路岳への上りも直線的でちと厳しい。仙ヶ岳から1時間15分で宮指路岳山頂に着いた。宮指路岳(くしろだけ)という名は標高の946から付けられたらしい。ま、かなり単純な発想である。山頂は立木に囲まれて展望は良くない。少し北に馬乗り岩と呼ばれる奇岩がある。

途中で適当な場所があったら食事にするつもりでいたが、ついつい足が止まらずにここまで来てしまった。ちょうど12時になってしまい、kayoさんもお腹が空いて機嫌が悪いだろう
(笑) 少し下った風の当たらない場所で、正面に仙ヶ岳を眺めながら食事にした。しかし、誰も来ないし会わない。今日のこの山域は貸切のようだ。

1時間程休憩してヤケギ谷コースで下る。山頂の北にある小岐須峠から下りるカワラコバコースも時間的にはほぼ一緒だが、展望が良さそうなこちらにした。前方に広がる街並を眺めながら少し下ると、三体仏岩への分岐がある。今回はここはパスして先の東海展望と呼ばれる奇岩に寄る。どちらから見ても景色は同じだろう。奇岩からの景色は素晴らしい。目の前に野登山や仙ヶ岳、歩いてきたギザギザの稜線などがよく見える。それに・・青空が嬉しいね!
(^^ゞ (左上の写真にマウス!)

景色からおさらばして谷沿いに入って行く。落ち葉がふかふかして気持ちが良い。道もうまくジグザグに付けられている。

この道中にもしっかりと番号札が付けられており、kayoさんは早く数字が減らないかと気になる様子
(笑) カワラコバコースとの分岐がくれば、あと僅か!清い流れの滝を眺めていると、1日無事に良い山歩きができたという満足感が湧いてきた。

私達は堰堤の所から林道に出てしまい、これは大岩谷の林道だと気付くのに少し時間がかかった。堰堤で下りずにもう少し先へ行けば、朝の小岐須渓谷キャンプ場からの林道に出る。ま、距離にしたらほぼ一緒なのでどちらでも問題は全くない。5分程歩いて14時20分に車に戻った。戻る途中でkayoさんが私に言った一言は、今回はサイフを落とさんかったよね?ここは探しに行かんよ!だった。

・・胸奥に突き刺さる言葉をありがとう!f(^-^;


今日は気になっていた未踏の仙ヶ岳と宮指路岳が歩け、また道中は変化があって非常に面白くて大満足!とても良いコースだった。kayoさんの話では、この稜線はシロヤシオが多いと言う。またその季節にでも訪れたいものだ。感謝♪
展望などの写真はこちら!
 <休憩を含む行程時間>
 駐車場(8時15分)
→ 登山口(8時35分) → 分岐(8時45分) → 仙鶏乗越(9時20分) → 仙の岩(10時00分)
 → 東峰(10時05分) → 仙ヶ岳山頂(10時20分〜35分) → 犬返しの険(11時40分)
 → 宮指路岳山頂(11時55分〜13時10分) → 東海展望(13時15分) → 分岐(14時05分) → 林道(14時15分)
 → 駐車場(14時20分)
 
 <所在地>
 三重県鈴鹿市小岐須町  
MAP  GPS軌跡






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