三ノ峰(2128M) 11月3日(金) 晴  おーちゃん makoto&sumireさん
連休の初日だけ休みである。家族の目が大変気になるが、天気も快晴の予報で奥越の紅葉が見に行きたくて仕方がない。クマ騒動で大変盛り上がっている地域なので、できれば誰かと同行できればと思っていたところ、おーちゃんが芋○さんから山○さんに変身できそうとの事、makotoさんもsumireさんと来られるという。役者さんが揃ったわけである(笑) 私もそうだが三ノ峰が好きな人はわりと多い。容の良いどっしりとした山容と、展望を見ながらの歩きは大変魅力である。キツイ登りではあるが、それもまた高い充実感を与えてくれる。ま、そういうわけでいろいろと候補はあったのだが、三ノ峰好きのおーちゃんの一言で決まったのである。私はこれで3年連続、makotoさん夫妻は上小池からは初めてという。

大野までの道中、霧が酷くてなかなか思うように走れない。霧が出るのは晴れる証拠なので喜ばしい事ではあるのだが。。おーちゃん宅で仕事でスネているおーだんなさんと挨拶を交し、おーちゃんをトランクに投げ込んで一路上小池へ!(冗談です(^^ゞ) まだ7時半なのに、上小池の駐車場はすでに半分は埋っている。監視員まで出ている。刈込池の紅葉を見に行く人がかなり多いのだろう。makotoさん夫妻はすでに来られていた。3時に出て来られたという。(^_^;) sumireさんとはお久しぶりであるが、makotoさんとは3週連続になる(笑) おーちゃんとsumireさんとの賑やかな話が始る。人の目を全然気にしないのが凡人ではない証拠であろう(笑) クマの話題になると、監視員の人から「この辺はクマの巣だから当り前の事を言わないように!」なんて言われる始末。(^_^;)
少しまだ薄暗い清々しい冷気の漂う中を、林道から登山道へと入って行く。他の人は上着を着込んでいるが、私にはちょうど良い。まだ眠っている体でいきなりの急登は辛い。「こんな登りがずぅ〜と続いたらどうしようかと思った」と、sumireさんが呟く。山腰屋敷跡に着く頃には陽がだんだんと当ってきた。
陽が当って期待していた紅葉が輝き始める。宝石を見つめる女性のように、思わず足が止まってしまう。今年は少し悪いというが、針葉樹を多く見ている私にはこれでも十分である。(^^ゞ 「キレイやね!」・・「私か!?」(^_^;) 言葉を慎重に選びながら歩かなければならない。
六本桧までの急登も、紅葉に癒されてそれほど辛くはなかった。だんだんと紅葉が色褪せていく。紅葉の見頃はここまでか。。
正面奥に荒島岳
奥の左のピークが三ノ峰の山頂
六本桧で小休憩。数人の登山者が休んでいる。素晴らしい青空が広がっている。目の前には美しい三ノ峰、振り返ると霞んではいるが荒島岳が見える。右手には逆光で黒々とした険しい山容の願教寺山など。。私がここへ登った中では一番天気がいい日かもしれない。(^^ゞ
HOME
おーちゃんがmakotoさんやsumireさんに説明する。素晴らしい景色に足が度々止まる。もう私の駄文などあまり必要ない。
暫くは少々のアップダウンのある緩やかな道を行くが、やがて3段急登(勝手に私が付けた)にさしかかる。適当に休みながら、秋の陽射しを浴びながら登って行く。暑くもなく寒くもなく快適である。
赤兔山や大長山など
銚子ヶ峰など
登ってきた稜線
白山
最後といえる打波の頭への登りである。ちなみに打波の頭が福井県の最高地点になる(県境を含めた場合、含めないと経ヶ岳) 三ノ峰の三角点は、残念ながら石川県側にある。登るにつれて白山が僅かに見えてくる。銚子ヶ峰なども。不覚にも足を置いた石が滑って左足を捻ってしまい、脹脛に痛みが走る。一瞬心配したが小股で歩く分には痛まない。避難小屋の標識が見えてくる。あとは左にトラバースしていくだけ。ヤレヤレ!(^^ゞ
青空にポッカリ浮んだように見える三ノ峰避難小屋。別山の勇ましい姿が目に飛び込んでくる。ここで昼食を取る事にし、先に山頂へ行く事にした。おーちゃんだけザッグを置いていくと言う。「アンタらな、間違っても山頂で食事をする事に変更するなよ!」(爆)
緩やかな道を10分程登って山頂へ! 霞んで遠望はあまり良くないが、大展望が広がっている。多くの人が食事や休憩をしている。makotoさんやsumireさんも満足そう。展望を思う存分楽しみ、風もあまりないのでここで食事・・を!? 「エ〜ン 裏切り者!いいわ!私一人でも下で食べてやるわい!・・? あっ、アカン、ガスはSIVA頼みやった!いくら私でも湯ナシのカップラーメンは食えん!(--;)」 ま、こういう会話が一日中続いたのである(笑)

ちなみに下の写真は、朝makotoさん達が来た時にいろいろ会話を交したという福井の親子。若い彼女があまりにも可愛かったので載せさせていただいた。・・・けっして気分転換?とかいう意味ではありません。f(^-^;
白山をズーム
バックの山は願教寺山
避難小屋前へと下る。makotoさんはここからの小屋の風景が気に入ったらしく、何枚も写真を撮っていた。別山を眺めながらの昼食タイム。今回はなるべく軽量化に徹する話であったが、makotoさん達からいろいろな物を戴いた。話はいつまでも尽きない。sumireさんとおーちゃんのバトル?を聞いているだけでも面白い。つくづく女性は元気があると感心させられる。
名残惜しい風景を後に下山。六本桧まで下りて来た時、刈込池近く(長い階段の上部辺り)の上空でヘリコプターがホバーリングをしている。かなり長い時間である。おーちゃんが「きっとあの一部の危ない箇所で誰か落ちたんやわ!」と、言い切る。救急車の微かなサイレンが聞こえる(若干若い私だけに聞こえた) 下りてから聞いた話だと、おーちゃんの推測がピッタリと当った。先住民?の勘とは素晴らしいものである(笑) 大したケガではなかったようで良かった。
六本桧からの下りは、光の角度で行きとはまた違った世界を見せてくれた。目に焼き付けながら、ゆっくりと楽しみながら下る。林道に出ると多くの人達が歩いている。今日の刈込池は大賑わいだったらしい。
天気に恵まれ、紅葉、展望にと最高でした。
素晴らしい山友 & 素晴らしい山旅♪ 深く感謝いたします。
<休憩を含む行程時間>
上小池駐車場(7時40分) → 登山口(7時54分) → 山腰屋敷跡(8時09分) → 六本桧(9時05分)
→ 剣ヶ岩(9時50分) → 避難小屋(11時21分) → 山頂(11時34分) → 避難小屋(11時50分〜13時00分)
→ 六本桧(14時04分) → 山腰屋敷跡(14時50分) → 登山口(15時03分) → 上小池駐車場(15時23分)

<所在地>
福井県大野市  MAP