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三十三間山(842M)〔轆轤山経由〕 11月21日(火) 晴  チーさん
またもや快晴の予報である。こんな事は私の山行においては滅多にない事である。もうこれからはないかもしれない(苦笑) チーさんとの定期山行の8月分が抜けている事は恐る恐る?気が付いてはいた。その穴埋めという形だが、チーさんは晴の予報だから来たというのが紛れもない本心である(苦笑) 三十三間山は、チーさん達と去年の残雪期に歩いている。無雪期にも!という要望もあり、私もちょうど轆轤山(ロクロ)から歩いてみたかった。三十三間山から南の県境の稜線は、轆轤山などのいくつかの小さなピーク越えてR303の所で落ちている。この東側、三重嶽〜湖北武奈ヶ嶽との間に天増川が流れていてその淵を林道が走っている。ここから取り付く。
予報通りの青空が広がっている。7時半に今津駅でチーさんを乗せ、R303を福井県との県境へと向う。県境のすぐ手前に「天増川」と書かれた標識があるので、右へ入って川沿いに5分も行けば天増川の集落に着く。しかし、尼、増、川、に変換するとあまりいい響きではない(苦笑) 冗談はさておいて、集落にかかる本所橋の前の空地に車を停めて準備をする。目の前に今から登る稜線が延び、植林で斑模様の紅葉が朝陽を浴びて美しい。通りがかった集落の人に、一応車を置かせてもらう事を承諾していただく。こういう事はそれ以外に、第三者に自分達の行動を知っておいてもらうと意味で大事な事だと思う。本所橋を渡って左へ100Mぐらい行くと右手に八幡神社がある。この神社裏からも取り付く事ができるが、今日は少し短縮して橋を渡って右へ行く。100Mぐらい行くと鎖が張ってあり、一般車両はここまでしか入れない。さらに林道を5〜6分歩くと左手に杉林が現われる。道標は無いが黄色の目印の紐が小枝に付けられていて、杉林の中には赤テープが点々と付けられている。ここから取り付く。
テープと踏み跡を頼りに杉林の中を少し上ると、尾根を直登する急坂が待っている。まだ慣れていない体には辛く、張られているトラロープに時々掴まりながら喘ぎながら登る。200Mの高度差を一気に登るのだからなかなかである。登り始めは少し肌寒いと感じていたが、体の中から急激に沸騰し始める。20分程頑張ってやっと稜線に出る。ちょっと休憩。。(^^ゞ 
稜線を右方向、北へと向う。多少のアップダウンはあるものの、先程のがウソのような落葉の絨毯の快適な道になる。左が植林、右が雑木林で紅葉が美しい。東側なのでちょうど朝陽に照らされている。何度も足を止めてカメラを向ける。今日は文句は言わずに大人しくしておこう(苦笑) このルートには一切道標が無いのだが、テープが繁栄に付けられており、尾根を外さないように歩けば迷う事はないだろう。チーさんが珍しく東京で買ったという5万分の1の地形図を持ってきている。別に東京で買わなくても・・敦賀の田舎でも売っているのだが。。(笑) ちなみに私は2万5千分の1の地図と2枚持ってきているけど。。(勝った!ナハハ) どうでもいいが、ここがP384だとかP401だとか・・適当な事?を言いながら歩く。。(^^ゞ 県境の稜線はけっこう距離がある。
P401からは少し急坂である。P635に近付くにつれて低木になり、展望がだんだんと良くなってくる。青空が眩しい。。(^^ゞ
轆轤山へと足を進める。草原になって広がる展望、超快適な道になる。左手から後には若狭湾や若狭の町並が広がり、右手にはすぐ傍に湖北武奈ヶ嶽や三重嶽、振り返ると遠くに比良の武奈ヶ岳が逆光で墨絵のように浮んで見える。この前登った百里ヶ岳や、霞んでいるものの青葉山も見える。
若狭町(旧上中町)や小浜市の街並
百里ヶ岳や若狭駒ヶ岳など南の展望
遠くには比良の武奈ヶ岳などが・・
轆轤山の緩やかな山頂には、奇妙にもそこだけ岩があって木の標柱が立っている(倒れていたけど) 目の前には三十三間山まで草原が続いている。ここはいつも風が強いのだが、今日は珍しく穏やかである。気分も上々のチーさんは足取りも軽い。だいぶ前の事だが「アルプスの少女ハイジ」のハイジそっくりのローラが主人公の「草原の少女ローラ」というアニメがあった。その下敷きに実写化したのが「大草原の小さな家」である。 ・・・・ここでは全く意味もなく、気分も悪くなってきたのでもう書くのをやめよう。(^_^;) ...
福井県側の登山口である倉見への分枝を過ぎ、目の前の山頂へと向う。草原の広場?では2人の年配の方が食事をされていた。山頂直下は背丈の高い笹に覆われている。「去年はこれが全て雪の下だったのね!」「そうそう、あの時はお○さん4人に囲まれて・・(^^ゞ」\(`o'")  振り返ると歩いてきた長い草原が見渡せる。左手奥には三方五湖が見えている。
左端から歩いてきた草原の稜線
立派な山容の湖北武奈ヶ岳
けっこう最後の急坂がしんどかった。山頂の周りは木立に覆われていて展望は効かない。倒木に腰かけて昼食タイム。今日は急遽決まった山行なので即席である。(^^ゞ デザート?にチーさんから戴いた煎餅と、入院中に使ったというヤカンでお茶を! だんだん時は老けていく。。ちゃう、更けていく〜(苦笑)
若狭町の町並と奥には三方五湖が!
すでに1時半を回り、あまりゆっくりしてはいられない。と言いながらも、名残惜しい景色についつい立ち止まってしまういつものパターン!(^^ゞ 轆轤山の岩にも上ってパチリパチリ! うだうだと話ながら歩いているうちに見覚えのない風景!?(^_^;) どうやら道を間違えたようである。P635辺りで稜線は一旦西へ曲がるとこを直進してしまったらしい。ははぁん、ここが皆さんが間違えるとこね! 注意していたはずの事が現実になってしまった。もたもたしていると暗くなってしまう。どうせ林道に出るはずなので、テープと踏み跡のしっかりしたルートを選びながら急降下する。とは言いながらも少し不安で、落ちぶれた木の階段が見えてきた時は内心ホッとした。
林道への下り口にはしっかりした道標があった。林道沿いから何本かあるうちの1つだと納得。林道沿いの紅葉がキレイである。同じ道を戻ったらこの紅葉が見れなかったという事なので・・結果オーライである。1時間の林道歩きをして天増川集落に着く。道中にさらに3つのルートがあるのが確認できた。
街灯が灯りだす集落。谷の集落は暗くなるのが早い。今の時期の5時に着くなんて完全に遅過ぎる。ルートを間違えた事よりも、時間の配分に問題があった。チーさんに深く陳謝し、今津駅へと送る。


今回もいろいろとありましたが、天気に恵まれた草原歩きはとても快適でした。感謝します。(↑あまり反省の色がないヤツ!(^^ゞ)
<休憩を含む行程時間>
本所橋前広場(8時25分) → 林道登山口(8時34分) → 稜線(8時56分) → 轆轤山(11時02分)
山頂(12時05分〜13時30分) → 轆轤山(14時27分) → 林道(15時53分) → 本所橋広場(17時02分)

<所在地>
滋賀県高島市今津町  MAP