西方ヶ岳(764.1M) 10月14日(金) 晴のち曇  単独
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また明日の休みに仕事が入ったので、夜勤明けで近場の西方ヶ岳へ行く事にした。何やらかんやら言っていても、もうこの山も1年ぶりになる。年月の経つのは本当に早いものだ。トシも知らない間にとっている(笑)
準備をして9時過ぎに常宮に着く。ダワをして登山口近くの農道に停めようとしたら、運悪く地元の人が通りかかって注意をされる。(^_^;) 神社から歩くと○司の家の前を通らなきゃいけないので・・できるだけ避けたかった。(^^ゞ 仕方がないので、神社に車を停めて覚悟を決めて歩き出す。ほら!やっぱり奥さんが庭で洗濯物を干している。気が付かないように!気が付かないように!・・・・ふう、どうやら助かったようだ(笑) 道脇の空地には、セイタカアワダチソウやミゾソバが真盛りである。有害植物と言われてるセイタカアワダチソウだが、よく見るとユニークな形をしていてなかなかキレイである。どこにでも腐るほど生えているので何も思わないし見向きもしないが、これが希少品種だったら感動し・・凄くキレイ!なんて言うのであろう。人間の感覚なんてそんなものである。そんな下らない事を考えているうちに登山口に着いてしまった(笑)
もう階段はないかも?なんて思っていたが・・当り前だがしっかりあった(笑) 最初は急な階段から始る。次のカーブを過ぎたらもう終り!?なんて思っていても・・期待を裏切ってどんどん続く。(--;) 2〜3日前からまた少し暑くなって汗をかく。階段場を過ぎると半分終わったような気さえしてくる。(^^ゞ ようやく「奥の院展望所」に着く。岩に上って景色を見てみると、ちょうど逆光のようになって海面がキラキラと輝いている。
この山は中世代の花崗岩帯で形成されている。やがて奇岩や巨岩が現れ、道はその間を縫うように付けられている。変化のある面白い道だ。アキノキリンソウなどの花もお目見えする。距離からすると、約半分にあたる「銀命水」に着き小休憩をする。誰とも会わない静かな山だ。
アキノキリンソウ
シロヨメナ?
ミヤマママココナ
道はだんだんと険しくなってくる。赤土で濡れていると滑りやすい道だ。オーム岩の手前でリンドウがかなり咲いている。よ〜く見てみると2〜3株のセンブリも!花は期待していなかっただけに嬉しくなる。
リンドウ
センブリ
野坂岳方面
敦賀市街
オーム岩を過ぎると風が強くなり、暖急を繰り返すブナ林の美しい道になる。この辺りが私の一番のお気に入りだ。歩いていてとても気持ちがいい。ほんのりと染まりかけている木もあるが、紅葉はまだまだ先のようである。
最後の急坂を登って山頂へ!誰もいないと思っていたが、福井から初めて来たという男性が1人食事をしていた。静かな山で急に人を見るとビックリする(笑) 右の脇道に入って大岩に上る。朝よりだいぶ雲が出ているがかなりよく見える。日野山や銀杏峰など嶺北の山々。「文殊山も見えますよ!」と福井の人に教えるとビックリしていた。家が近くだそうだ。写真では分からないが、白山も薄っすらと見える。伊吹や岐阜県境の山々、眼下には敦賀湾の海原、左隅にはエメラルドグリーンの水島、大型船が白波を立ててゆっくりと走っている。正しく絶景だ!岩の上に寝そべり幸福な一時を過す。
蝶螺ヶ岳方面
敦賀湾に嶺北や岐阜県境の山々
敦賀市街や遠く伊吹山
蝶螺ヶ岳へ縦走するいう福井の人を見送り下山する。あんなにリンドウが咲くとは知らなかった。僅かな時の違いでいろいろな事を発見する。たった一つの山でも奥は深いものである。何度登っている山でも、実は一部しか分かっていない事を改めて実感した日になった。いつもながら帰りは寝不足でフラフラ状態に・・(~_~;
<休憩を含む行程時間>
登山口(9時45分) → 奥の院展望所(10時00分) → 銀命水(10時35分) → オーム岩(11時10分)
→ 山頂(11時50分〜12時30分) → 登山口(13時40分)

<所在地>
福井県敦賀市常宮  MAP
常に控え目な私!(^^ゞ