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西方ヶ岳(764.1M)蝶螺ヶ岳(685.5M) 6月18日(日) 曇 単独
今日は山友と奥越の経ヶ岳に行く予定をしていたが、出掛けになって急に山友が行けなくなってしまった。天気があまりよくなさそうなので、独りではそこまで行く気分にはなれない。どうしようかと考えていたところ、西方ヶ岳にササユリが多いのを思い出して行ってみる事にした。蝶螺ヶ岳まで縦走するかはその時の気分という事で。。(^^ゞ 実はここで大きな失敗をしてしまった。敦賀と姉妹都市の関係を結んでいる各務原市の白影さんが「急遽野坂岳に突撃するぞ!」と書かれていた掲示板を見落としてしまったのである。気付いていれば登山口で迎え撃つ事ができたのに・・大変残念だった。あとは岩篭山がまだ残っているので、ぜひ各務原キムチとへしこの共演をお願いしたいと思っています。何々?あとはおろし蕎麦に芋粥、焼き鯖寿司、酒は黒龍で・・最後はソフトクリームで締め括り!?(^_^;)
7時半に常宮神社に着き、駐車場に車を停めて集落の中を歩く。畑仕事をしているお婆ちゃん達が気軽に挨拶をしてくれる。最近はかなり暑くなってきたが、この時間ならまだ涼しい。登山口に入って恒例の階段登りから始る。ここではこれが一番キライなのだが、今日はなぜか気分良く足が上る。奥ノ院も過ぎて傾斜が緩い尾根道になると、早速今日の目的の美しきササユリ姫の登場である。ちょうど見頃のようだ。道脇にポツポツと咲いているが、存在感が大きな花だけについつい立ち止まって見てしまう。これで目的が達成されたので帰ってもいい心境だ(笑)
ネジキも多い。小さな可愛い花を無数に付けている。ギンリョウソウもボコボコという感じで咲いて?いる。
花崗岩の岩混じりの道を一上りすると銀命水に着く。岩の奥にチョチョロと申し訳ない程度の水が流れている。ここで小休憩をし、冷たく冷やしたオレンジを口に入れる。日曜なのに今日も静かだ(笑) 歩き始めると、あとから来た空身の人が追い越していく。地元の人のようだ。
コアジサイの花もちらほらと咲き始めている。ササユリの咲くオーム岩。野坂岳の方には少しガスがかかっている。展望を楽しんでいると、2人の男性が登って来た。
岩混じりの道から緩やかなブナの中の道に変わってくると、山頂にも近くなってくる。風が抜けるようになって心地良い。
最後の僅かな急坂を登って山頂へ着く。石に腰をかけて休んでいると、先程のオーム岩で会った2人の男性が登ってきた。話を聞くと大阪から来たそうで、敦賀の山は初めてだと言う。天気を選んでこっちへ逃げて来たと言う(笑) 展望のいい裏の岩場へ行き、説明しようと思うが説明する程ガスで見えない。(^_^;) でも、眼下に広がる敦賀湾の景色には喜んでいたようだった。
敦賀湾
蝶螺ヶ岳への稜線
まだ時間は10時半である。蝶螺ヶ岳へ縦走しても、13時47分のバスの時間には十分間に合う。2人の男性は自転車をデポしてあると言うので、時間の許す範囲で同行する事にした。小屋の裏から縦走路に入る。アップダウンのある展望の効かない木立の中の道を歩く。ヤマボウシの花が少し咲いている程度だ。分枝から尼池、カモシカ台へと向かう。青葉山を気にしてたようだが残念ながらそこまで見えない。小浜の久須夜ヶ岳が微かに見える程度だ。それでも若狭湾の展望には満足していたようであった。
尼池にも立ち寄ってみる。水芭蕉がすでに化物に変身している(笑) 池の周囲にはヤブデマリが多く、白いキレイな花を咲かせていた。また分枝に戻って蝶螺ヶ岳へ向う。ここからはブナも大きな木があり雰囲気が一段と良くなる。
11時35分に蝶螺ヶ岳に着く。相変わらず遠望は効かないが、陽も出てきて天気は良くなってきたようだ。ここで昼食。私は前回のように走って下りたがバスに間に合わなかったというミジメな思いはしたくないので、12時15分までと決める。(^^ゞ 
若狭湾 手前に関西電力の美浜発電所が見える
話込んでいるとあっという間に40分間が経ってしまったので、ここでお別れしてお先に下山をする。一枚岩などの奇岩をすり抜けていくように道は付けられている。
長命水を過ぎて花崗岩のゴロゴロした道を一気に下っていく。苔生した岩は滑りやすく注意が必要だ。水島の展望のいい場所で一息入れる。エメラルドグリーンに縁取られた水島が美しい。島へは夏の期間だけ渡船が出るので渡る事ができる。敦賀は7月10日が海開き。もう一月もすれば海水浴客で賑う事だろう。
水島
バスの時間に十分間に合うと思いながらも、一昨年の失敗から時計を見ながら速足になってくる。(^^ゞ 蝶螺ヶ岳の登山口から林道を歩き、県道へ出て4〜5百メートル南へ歩くと浦底(うらそこ)のバス停。ちょうど発車時刻の5分前に着いた。( v^-゚) ところが時間になってもバスが来ない。「またか〜!?」と焦っていると、2分遅れでバスが来た。バスを見た瞬間、地獄に落ち掛けていたのを天国に引き戻された気分だった(笑) 
ヤマツツジ
コアジサイ
ササユリ
ツクバネウツギ
ギンリョウソウ
ミヤマナルコユリ
ミヤマヨメナ
ヤマボウシ
シソバタツナミ?
ヤブデマリ
オカトラノオ
シライトソウ
<撮影・休憩を含む行程時間>
常宮登山口(7時50分) → 銀命水(8時50分) → オーム岩(9時25分) → 西方ヶ岳山頂(10時05分)
→ カモシカ台(10時55分) → 蝶螺ヶ岳(11時35分) → 長命水(12時45分) → 蝶螺ヶ岳登山口(13時25分)

<所在地>
福井県敦賀市常宮  MAP
<車1台での縦走方法>
敦賀半島(立石行き)へのバスは、1日3本しかありません。車1台で縦走する場合は、今回のように常宮に車を置いて縦走し、浦底13時47分発の敦賀駅行きのバスに乗って戻って来るか、車を常宮に置いて先に常宮7時22分発のバスで浦底へ行き、蝶螺ヶ岳から縦走して来るかのどちらかでしょう(先に浦底に車を置いて、浦底7時49分発敦賀駅行きのバスで常宮に戻って西方から登る手もある) 西方ヶ岳の登山口は、常宮神社から民家の方へ行くとすぐに標識があり、左折して民家を抜けた突き当たりです。蝶螺ヶ岳の登山口は、浦底のバス停から県道を北へ4〜5百メートル行くと左側に「日本原電明神寮」があります。この門のとこに標識があり、門から左に入ってフェンス沿いに行くとY字になってるので、そこを左へ少し行った右側に標識があって登山口があります。バスの常宮〜浦底間の所要時間は12分、料金は440円です。