霊仙山(1084M) 平成22年4月4日(日) 晴   三太夫さん 山大好きさん 
                                                 おーちゃん夫妻 ジュンちゃん
おーちゃんから「霊仙に行こう!」と聞いた時、私は一瞬強張ってしまった。霊仙は嫌いではないのだが、向うがどうも私を好いてくれていないようで、今まで良い展望に恵まれた事がなく苦手意識がある。ただ、おーちゃん達とは初めてだし、ジュンちゃんも来られるので一か八か全てを賭けてみようと思った(笑) ちょうど先日の藤原岳で、フクジュソウに敗北しているのでタイミングもいい。おーちゃんが連絡してくれて、三太夫さんと山大好きさんも来られると言う。両氏とお会いするのは約5年ぶりで、大変嬉しく思った反面、緊張が走ったのも事実である。(^^ゞ

霊仙山に近付くと、おーだんなさんが「うらんとこの山と全然違うなぁ。雪が全くない!」と、驚いたように呟く。何でも今年の奥越は雪が多く、まだたっぷりとあるらしい。今朝も雪かきをしてきたとか・・しなかったとか?!?
(^^ゞ\(`o'")  山大好きさんと待ち合わせ、今畑に向うが道路脇には車がいっぱいである。快晴の予報でフクジュソウが見頃とくれば、大人気の山なので仕方がない。落合まで行って空地に車を停めた。準備をしていると、すぐに三太夫さんが来られた。気のせいかもしれないが、以前より少し細くなったような感じがした。今畑の登山口付近は多くの登山者で賑わっていた。今日の登山道は銀座街道となりそうな予感だ。ただ、かなり年増のホステスが多そうだが。。(^^ゞ\(`o'")

「何で私が殿なんや!?」という雰囲気だったが、長靴姿の殿の三太夫さんを先頭出発する。長靴は、ドロ状態の登山道を心配しての選択らしい。ただ、誰かさんの安物の長靴とは違う事を何度も強調されていた。(^ ^; 

今畑の廃村には、すでに終りかけのフクジュソウが残っている。山大好きさんの話では、寺の付近が一番咲くのが早いらしい。

私達の前も後も人の波。笹峠に近付くと、朝の爽やかで気持ちの良い陽差しが降り注いでくる。空を見上げると、快晴の予報のわりには雲が多い。またイヤな予感が頭を過ぎる。(^ ^;

山大好きさんが「ヒラタケ発見!」と、大きな声を上げる。目の色を変えて、すぐに飛び付くのは・・ やっぱりこの人しかいない!
(笑) おーだんなさんの手には、もうすでに袋が準備されている(笑) 今日は山大好きさんが一緒という事で、初めからこのような予感をしていたような節が感じられた(笑) それと、これは忘れていて後から思った事だが、昼に皆で食べる方法がなかったものかと!?(爆) (両上の写真にマウス!)

前方に立派で急な西南尾根の立ち上がりが見えてくる。笹峠で小休憩。この辺りは以前は笹で鬱蒼としていたような印象があったのだが、明るく雰囲気がかなり変わっているような感じがした。皆さんからいろいろな差し入れを戴く。

相変わらず急な西南尾根への登りで一気に高度を上げていく。振り返ると、どんどん広がっていく景色に幾度となく足が止まる。いつ見てもスカッとする展望だ。しかし、何故か?・・やっぱり雲が多い!(^ ^;

膝の状態が心配な三太夫さんもどうやら大丈夫な御様子で、霊仙山が初めてのジュンちゃんは「もう少し!もう少し!」と、おーちゃんから半分騙されているようであった。 
(両上の写真にマウス!)

近江展望台に着く。風が少し強いのと、登山者が次々と通るので北側の斜面で小休憩。

展望は悪くはないが、御池岳や伊吹山の上部はガスで少し見えない。私は無意識のうちに「すんません!」という言葉が口から出ていた。
f(^-^;

いよいよフクジュソウを楽しみに、美しいカレンフェルト状の西南尾根を進む。やがて、山大好きさんから「フクジュソウ発見!」と、大きな叫び声が聞こえてきた。・・その後も叫びは何度も何度も続きます(笑)

今期初めて見るフクジュソウの花。太陽光がその美しさを際立たせてくれる。先日の雪で傷んだ花も多く、また小ぶりで花数が少ないような気がするが十分満足だ。

何株も集まった花全部が良いというのはなかなか難しく、いい場所にはこうした人だかりができる。三太夫さんはコンデジだけだと思っていたが、デジイチを取り出して真剣に写している。フクジュソウを初めて見るジュンちゃんは、「綺麗!綺麗!」の連発。奥越にもミチノクフクジュソウが咲くのだが?
(笑)

次々と良さそうな花が現れるので、撮影になかなか足が進まない。やがてだんだん撮るのに疲れてきて、そしてキリがない事にようやく気付く(苦笑) (両上の写真にマウス!)

今回は山大好きさんにお願いして、西南尾根を行かずに池経由で山頂へ向うルートにして頂く。西南尾根を外れて斜面を下っていく。すぐに下の方に小さな池が見えるが、かなり下るような感じだ。上り返す事を考えると、気分がいいものではけっしてない。(^ ^; 踏み跡らしきものがたくさんあるが、どうやら獣道らしい。動物にとっては貴重な水場になっているのだろう。

池は思ってたより小さかった。池には名が付いてないようなので「三太夫池」か「左近池」にしようかという話になる。名前なんて付けたもん勝ちみたいなとこもあるので、看板でも立てておけばいつか知らずにそう呼ばれる時がくるかもしれない
(笑) ・・SIVA池でもいいが。。(^^ゞ

池から少し山頂方向へ向った一角に苔生した石灰岩の小さな尾根状になっている所があり、その付近には至る所にフクジュソウが見事に咲き乱れていた。人がほとんど入らないせいか、自然そのままの美しさが強く感じられる。ここが秘密の花園なのだろう。ただ、今まで花を飽きるほど見てきてしまったので、感覚が麻痺してしまっているのが悲しい。適当に山頂方向へと進んでいく。 (両上の写真にマウス!)

山頂へはなるべく歩きやすいルートを考えながら登るが、なかなかの急登である。一人違うルートを選んだ山大好きさんもボヤいている。所々フクジュソウも咲いているが、もう完璧に飽きてしまった(苦笑)

風が強い山頂に着く。周囲を見渡してみると、やはり雲が多くて展望はあまり良くない。ジュンちゃんが気にしている伊吹山も、どうにか山頂付近が見える程度。今回も私の期待は軽く裏切られたようだ。
(^ ^; 西南尾根から最高点にかけては多くの人が歩いている。

風が当たらない北側の斜面で昼食。皆さんから差し入れを頂き、ゆっくりと・・いろいろな話題で盛り上がる。久しぶりに食べた大野のホルモンの味が懐かしかった(笑) やはり雪国の女性はお酒が好きなようで、山でも当り前のように普通に飲む光景が新鮮に感じてしまった。そうえば、おーちゃんが何を忘れても酒だけは忘れん!と、ふと以前に言っていた事を思い出す(笑) 三太夫さんも酒好きだったはずだが、遠慮されるとこを見ると姫君に止められているのかもしれない(微笑)

最高点への分岐にある道標は山大好きさんが所属する山の会が立てられたもので、字は山大好きさんが書かれたらしい。こういう方なのに、何年も前の横山岳遭難騒ぎをいつまでも話題にされるのは可哀相な気がした
(笑)

経塚山方面へ下っていくが、途中で山頂へは寄らずにお虎ヶ池へ向う事で意見が一致。滑りやすい斜面で、ほろ酔い気分のジュンちゃんが可愛らしく転ぶ。ドロドロにならなくて良かったが、女性の転び方でもいろいろ奥が深いようである。(^^ゞ\(`o'")

登山道に合流するとドロドロだと覚悟していたが、当てが外れた新調した長靴姿の三太夫さんは残念そうである(笑)

おーちゃん、ジュンちゃんともお互い娘、息子の婚期が気になっているらしいが、お虎ヶ池は雨乞いなのでそれを祈っても仕方がない
(笑) 帰りに多賀大社に寄るらしいし、ジュンちゃんから気比神宮や花換え祭りの事まで聞かれる(大爆)

明るくて気持ちの良い雑木林の中を下っていく。気のせいかもしれないが、以前よりかなり歩きやすくなっているような気がした。下の方ではミスミソウが僅かに残っていた。 (右上の写真にマウス!)

汗ふき峠では大勢の登山者が休んでいる。今日はフクジュソウの花を多く見たが、人も負けずに多かった。おそらく200人以上はいたのではないだろうか?

汗ふき峠から大洞谷を下り、美しい清流を眺めながら落合に着く。ここで三太夫さんと左近さんとお別れ、またの再会を約束して帰路についた。

今日は久しぶりの方々とお会いでき、また見頃のフクジュソウの花に秘密の花園?探検と、とても楽しく有意義な1日だった。大変御世話になりました。感謝♪
他の写真はこちら!
 <休憩を含む行程時間>
 今畑登山口(8時25分) → 笹峠(9時30分) → 近江展望台(10時10分) → 池(11時25分)
 → 山頂(12時05分〜13時10分) → お虎ヶ池(13時40分) → 汗ふき峠(14時45分) → 落合(15時20分)
 
 <所在地>
 滋賀県犬上郡多賀町 
 MAP  GPS軌跡






HOME