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大谷山(812M) 5月18日(木) 曇  単独
5月に入って私の休日の天気がどうもスッキリしない。先週も雨で不貞寝!(--;) 明日も期待できそうにない。今年はGWの数日間は良かったものの、後は「五月晴れ」というには程遠い天気が続いている。どこか少しでも行かないと精神上に悪い。夜勤明けで一旦寝たものの、昼前には目が覚めてしまった。昼から天気が回復しそうなので林道の偵察を兼ねて、約2年ぶりに大谷山のブナの新緑でも楽しもうと簡単な準備をして家を出た。
滋賀湖北の大谷山は、福井県側の美浜町から林道を利用すれば約1時間程で登れる手軽な山である。コンビニでオニギリだけを買い、美浜町新庄にある「渓流の里」から粟柄河内谷林道へと入る。渓谷の新緑が眩しく美しい。それにタニウツギのピンクが彩りを添えている。舗装されている林道は、所々石が転がっているものの通行には支障はない。赤坂山の登山口のある折戸谷線も問題なさそうだ。問題があるのは私だけのようだ。(^^ゞ やがて林道は高度をどんどん上げていく。右手にある東屋を過ぎると間もなく。道路沿いにある登山口の標識が砕けかかってしまっている。誰も来ていないようだ。林道沿いの空地に車を停め、ひんやりとした新鮮な空気を肌で感じながら登り始める。
登山口の標高がすでに600M近くあるので、すぐに美しいブナ林の中へと入っていく。急坂でジグザグに付けられた道もすぐに尾根上に出て緩やかになる。ブナの中を縫うように付けられた道、マイナスイオンたっぷりのグリンシャワーを浴びながらのんびり歩く。汚れきった身体が浄化されていくような感覚だ。・・風呂は毎日入っているが。。(^^ゞ
大木はないが雰囲気のいいブナの道が続く。道脇にはイワウチワ(トクワカソウ?)の葉が延々と続いている。花の時期はそれは見事だろうが、残念ながらその頃は雪で林道が開いてないと思うので簡単には見られないだろう。やがて古道らしきU字に掘れた道が現われる。登山道は古道と平行しながら、また交わりながら付けられている。近くの赤坂山や大御影山にも古道が見れるので、昔はこの近辺だけでも滋賀へ抜ける道が幾つもあったのだろう。少ないながらもスミレ類やチゴユリ、トクワカソウやイワカガミなどが咲いている。
やがて樹木の間から草原状の山頂近辺が見え出す。笹が現われ、木も灌木などの低木へと変っていく。オオバキスミレが名残惜しそうにまだ咲いている。
マキノ町石庭への分枝、青々とした多くのトリカブトの葉。この付近は秋にはイブキトリカブトが咲き乱れる。山頂まで後僅かなのに、生憎にもガスがかかってきた。(--;)
誰もいない山頂に着く。標識が以前より立派になっている。残念ながらガスで周囲がほとんど見えない。オニギリを食べながら少し様子を見る事にする。ガスに巻かれながら独り佇んでいると、私が初めて哀愁漂うと言われる後姿を披露したのがここだった事をふと思い出す。あの頃の姿は年期の入った今に比べると・・まだヒヨッコだった。(^^ゞ でも、言葉に出さずに後姿で全てを語る事ができるようになるまではまだまだ修行が足りない。5年後、10年後にぜひ期待していただきたい。f(^-^;  ガスは晴れるどころか・・とうとう小雨まで降ってきた。何という惨い仕打ちか?この世の儚い無情に完璧に打ちのめされ、肩を落として山頂を後にする。。 
一瞬だけ見えた竹生島方面
一瞬だけ見えた雲谷山方面
山頂での写真が撮れなかったので、トップに使う画像が気になってくる。(^^ゞ 下山中に雨は上っていた。まあ、仕方がないのでこれで我慢していただきたい。これでも3回ぐらい撮り直ししたのだから。。f(^-^;

いろいろと?あったが、2週間ぶりに山が楽しめたので良かった。ここのブナ林は何時来ても気持ちがいいものだ。
オオバキスミレ
トクワカソウ
イワカガミ
<撮影・休憩を含む行程時間>
登山口(12時40分) → 石庭分枝(13時20分) → 山頂(13時40分) → 登山口(14時50分)

<所在地>
福井県三方郡美浜町  
MAP
チゴユリ