大御影山〜大日岳  9月17日(水) 晴  みれさん
久しぶりにみれさんとの山行で、地元の大御影山(950M)〜大日岳(750M)を周回する事になった。最近のみれさんは、小さな小さな子供の世話で何かと忙しいらしい。まあ、とううとう・・(^_^)V 後からが怖いので、これ以上はやっぱりやめておこう。(^^ゞ

昼頃ぐらいに帰れればという事で、まだ暗い5時過ぎに近くの某駐車場で待ち合わせる。てっきり車で来ると思っていたのでライトに注意していたら、急にドアが開いてビックリ!
(心臓が止まるかと思った(^_^;)) ママチャリで来たという。今は暗いのでいいが、帰りはちょっと勇気がいるかもしれない。

隣町の美浜町新庄まで20分少々、渓流の里を過ぎて能登又林道へ入る。この林道へ入るのは、かれこれ10年ぶりぐらいにはなるだろう。道は舗装され、以前より格段と良くなっている。と、目の前にシカが!次は狸!猪!・・まるでここはサファリーパークのようである。みれさんは、すでに失神状態!
(笑) 大日開拓地へ大きく鋭角に右折する地点が少し広くなっているので、ここに車を停める事にした。空はすっかり明るくなり、青空が広がってきている。
能登又谷の左岸沿いに付けられた林道を20分ぐらい歩くと、左手トチノキの下に白谷登山口の看板がある。ここはちょうど支流との合流地点になる。おそらく、この支流の方の谷が白谷と言うのだろう。沢に下りて浅い渡渉を繰り返しながら左支流へ入って行くと、すぐに尾根への取り付き地点がある。ここからテープを目安に尾根をひたすら上って行くわけだが、これがなかなかの急登が続く。道もしっかりしているとは言い難い。涼しいと思っていたのは最初束の間で、すぐに汗が噴き出してくる。
みれさんと愚痴を言いながら1時間程我慢するとユズリハの群落地があり、ここから林内の雰囲気ががらりと変わってくる。ミズナラやブナの大木が現れ、傾斜が幾分緩くなる。どこから続いているのか深く掘れた古道が現れ、道は合流したり離れたりしている。ちょうど朝陽が林内に射し込み、キラキラと輝いて美しい。みれさんは面白い形や色のキノコに目が止まり、度々しゃがんでは写真を撮っている。注意をしてよく見ていると、本当にいろいろなキノコがあるものだ。全部食べられたらいいのだが。。(^^ゞ
やがて低木地になり、木に腰を掛けてフルーツを食べながら小休憩。気持ちがいい。風が少しあれば言う事はないのだが。。

カヤの原に出ると視界が一気に開け、大御影山のシンボル的存在の反射板が目の前に見えてくる。山頂はその少し左である。青空が眩しくて嬉しいが、霞んでいて展望はあまり良くない。道は一旦右方向に下って、大日岳方面からの道と合流して反射板の前に出る。道標が倒れていたので直しておいたが、近江坂の大日岳方面がなぜ「ハゲの谷」となっているのか分からない。もっと分かりやすい道標にした方が良いと思うが?

誰もいない静かな山頂。まだ8時過ぎだから当然か。白山方面が切り開かれているが、白山は残念ながら見えない。大御影山は地形図に名は載っていないが、野坂山地の最高峰である。登る人の多い粟柄林道からの道は、国道並になっている。
反射板まで戻り、その裏の岩に上ってみるが、残念ながら枝がジャマしてあまり見えない。蛇谷ヶ峰方面が少し見える程度。最低でも3Mぐらいの身長が必要である。肩車なんかしません(苦笑) 反対側は、目の前に雲谷山がよく見える。
ハゲの谷と書かれた大日岳方面へ向う。この道は近江坂と呼ばれ、若狭と滋賀県を結んでいた古道の一つ。三重岳への分岐までは、高島トレイルの一部にもなっている。深くU字に掘れた道が歴史を感じさせ、所々に青紫のトリカブトの花が揺れている。ついでに高島トレイルの黄テープも揺れている(笑)
これからが一番の楽しみにしてブナ回廊。緩やかな稜線を、ブナが延々と独り占めをしていてそれは見事である。ついつい何度も立ち止まって周囲を眺めてしまう。みれさんは奇形の木に興味があるようで、面白いと言ってはカメラを向けている。やっぱり・・芸術家系か?(微笑)

三重岳との分岐には、立派な道標が立っている。でも、「アンテナ塔跡」なんて?何かねぇ、ま、いいけど。。
(苦笑)
三重岳分岐からは、さらに雰囲気が良くなる。ブナブナブナブナブナブナ・・本当に癒しの空間。前を歩くみれさんの後姿は、まるで森の妖精のよう。(たまには誉めておかんとね〜笑) 贅沢を言えば、もう少し風が欲しいが。。(^^ゞ
左側に少し開けた箇所があり、すぐ近くに三十三間山へ続く稜線や、窪んだ能登越(峠)などが見える。「前にあそこも歩いたねぇ」なんて話ながら並んだ二本の送電線の鉄塔を過ぎると、すぐに木立に囲まれて展望のない大日岳山頂。

「お腹がペコペコで倒れそう」と、訴えるように呟く誰かさん
(笑) この方って一回の食べる量が少ないので、すぐにお腹が減るみたいだ。私のように食い溜めができないんやね(食い溜めというより、単に食い過ぎ!(^^ゞ) ワンパターンの品で昼食タイム。フルーツなども頂き、じっと話し込んでいるとだんだん冷えてくる。やっぱりもう秋なのだ。

後は林道まで巡視路を下って行くだけだ。三十三間山方面へ50Mぐらい行くと、新庄方面への分岐がある。地形図には新庄方面へ少し下った辺りから能登又谷へ直接下る道が書かれているが、この道はすでに廃道になっていて危険のようだ。
鉄塔の開けた箇所からは、前方遠くに歩いて来た大御影山が見える。けっこう歩いたものだ。右手には大日岳が見える(二本の鉄塔の右)

最近、みれさんは野坂岳で特訓をしているようで、付いていくのに大汗である。
(^_^;) ・・怠け者と違うわなぁ。。f(^-^;
所々巡視路の枝道があるが、赤や黄のテープの方へと進む。道が沢沿いになると林道は近い。下りるに従ってやはり暑くなってくる。林道は以前よりかなり整備されて広くなっていた。前は車一台がやっと通れるような荒れた道だったはず。沢で顔を洗い、約1K程のんびり歩くと車を停めた分岐に着いた。


近江坂の飽きる程のブナ林は圧倒!特に私のようないつも傷心の者にとっては、癒される事間違いナシ!(^^ゞ たまにはこういう山もいいと、みれさんも大満足してくれたようだ。また紅葉の時期も訪れてみたい。全てに感謝♪
 <休憩を含む行程時間>
 白谷登山口(6時11分) → 大御影山(8時26分) → 三重岳分岐(9時43分) → 大日岳(10時31分〜11時25分)
 → 林道(12時21分)    (駐車位置から登下山口まで約20分ぐらいかかります)
 
 <所在地>
 福井県三方郡美浜町新庄  MAP  GPS軌跡






HOME