大御影山(950.1M) 6月6日(火) 曇一時晴  チーさん
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6月のチーさんとの定期山行は、チーさんの希望で野坂山地の大御影山に行く事になった。大御影山は地形図に名のない野坂山地の最高峰であり、今津から山頂を通って若狭へ抜ける近江坂と呼ばれた古道がある。展望はあまりよくないがブナ林が美しい山である。私も滋賀県側からは登った事がないので興味があった。
始発で来たチーさんを今津駅で拾って登山口のある家族旅行村の「ビラデスト今津」へと向う。予報では晴だったがすっきりしない天気である。この時期の予報はあまり当てにはならない。ビラデスト今津の数百メートル手前で、東屋のある空地に黄色の派手な花を見つけ急ブレーキ!なんと!ジャケツイバラである。ジャケツイバラに車で横付けできるなんて(笑)こんなラッキーな事はない。何時もながら登る前から撮影会である。(^^ゞ ビラデスト今津から少し行った所に平池や処女湖がある。右手の林道に登山口の看板を見つけ、さらに少し行くと平池から続く湿地帯に黄や紫、白など花が咲き乱れている。黄はサワオグルマ、紫はカキツバタ、白はヤブデマリだ。また撮影会だ。f(^-^;  ちょうど偶然にも長靴が2足積んである。1足チーさんに勧めるが・・「そんな臭そうで水虫がうつりそうなのイランわ!」と・・一蹴り!(^_^;) チーさんは浪速の根性?で登山靴で湿地に入った。「もう9時だし、そろそろ登らないとマズイんじゃない!?」(^_^;)
累積標高差は774Mだが山頂まで片道7Kある。平池の前の空地に車を停めて出発!林道に入り、途中で左折して杉の植林帯を過ぎるといよいよ古道らしくなってくる。
長い年月によって深く刻まれた趣のある古道。けっして急坂ではないのだが、風がなく蒸し暑いので汗が噴き出てくる。食材を全部担がされているせいもある。両脇はイワカガミの葉が埋め尽くしている。途中に「バイパス」と書かれた尾根上へ行かずにトラバースする道との分枝があるが、せっかくなのでそのまま近江坂を行く事にした。
開けた場所から竹生島などが微かに見える。緩やかなアップダウンを繰り返しながら雰囲気のいい尾根道を歩く。この辺りはミズナラが多い。花は終っているが、シャクナゲも小さな群落をいくつも作っている。下では終わっていたイワカガミが花を付けている。池(水溜り?)にはモリアオガエルのオタマジャクシが泳ぐ。
登りになると現われる堀状の古道。鮮やかなレンゲツツジ。チーさんがこれはあれやこれやと言ってるが・・聞こえてるフリして適当に返事をして合す(笑) 滝谷山との分枝を過ぎるとブナが現われてくる。
展望のいい?場所で小休憩。近くの山(無名?)は見えるが遠くはサッパリ。。(^_^;) ほどなく一旦下って河内谷林道に出る。福井県側からだとここまで約1時間の林道歩きを強いられる。「あぁーっ!カタコリや!?」の叫び声に・・「○やからしゃあないわ!」と言おうと思ったら・・カタクリだったわけでして。。(^^ゞ 林道脇に数株のカタクリがまだ咲いていて・・来年のカタクリをもう見たような錯覚を起す(笑) よく見ると近くにオオバキスミレもまだ咲いている。チーさんも久しぶりのキスミレに感動の様子。(私はちょっと飽き気味(^^ゞ) 50M程下って再び登山道へと入る。
僅かな急坂を登り切ると、いよいよ美しいブナ林の中へと突入である。青々とした若葉、木漏れ日、鳥の囀り、落葉が敷き詰められた緩やかな道・・ 素晴らしい癒しの回廊である。若干醜い画像があろうと思うがお許し願いたい(笑) ブナで・・あそブナ!?(パクリ)
林道から約1時間で山頂に着く。一部切り開かれてはいるが、ガスで展望は全くである。昼食中にふと見上げると、今年お初のサラサドウダンの花がたわわに咲いていてラッキー! 山頂から少し先の反射板まで行って岩に上ると、どうにか南側の近くの山々が見える程度である。
微かに比良の武奈ヶ岳が見える気がする(^^ゞ
竹生島など
のんびりしていたらもう2時である。戻る途中でガスが晴れて青空が広がってくるが、ちと・・遅い。(^_^;) 帰りはバイパスを通ったが、撮影時間がないだけに思ったより早く登山口に戻る事ができた。

青々とした美しいブナ林の回廊、ジャケツイバラやサラサドウダンなどのお初の花が見れ、また花咲き乱れる平池などを散策できて大変有意義な日になった。
<撮影・休憩を含む行程時間>
林道登山口(9時15分) → 池?(10時10分) → 滝谷山分枝(10時45分) → 林道出合(11時30分)
→ 山頂・反射板(12時35分〜14時00分) → 林道登山口(16時05分)

<所在地>
滋賀県高島市今津町  MAP
見かけた花の一部