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奥島山(津田山)(424.7M) 1月26日(金) 晴  チーさん
チーさんとの1月の定期山行である。この時期、本来なら鈴鹿に霧氷でも見に行きたいところだが、所用ができてしまって早く出れなくなってしまった。ならば、去年から少しずつ歩いている湖南の低山巡りを!という事になった。奥島山は長命寺への参拝を含め、縦走するとけっこう面白そうである。滋賀県に入ると青空が広がっていた。白銀の伊吹が朝陽を受けてキラキラと輝いている。予報ではこんなに晴れるとは思っていなかった。チーさんにもう少しこっちに来てもらって、伊吹にすれば良かったかな?と、内心思ってしまった。(^^ゞ 近江八幡駅に9時半着で来たチーさんを乗せ、登山口のある島町へと向う。どうせ歩いて戻って来るのでどこへ車を置いてもいいのだが、若宮神社の境内が手頃だったので停めさせていただく。
若宮神社の横手の奥島山林道を歩いて行く。竹林の中の穏やかな道である。右手すぐに登山口らしいものがあるが、どうやらこれは昔の道で今はほとんど歩かれていない雰囲気だ。今度は左手に倒れた道標のある道が現われる。地図で確認すると、水フォーラム記念林へ直接向う道のようだ。ガイドには、高度180M付近に分枝があると書いてある。まだ115Mぐらいだ。ところが、チーさんがこの道に間違いないと言い出す。地図の登山道と林道を間違えて解釈しているようだ。ここで「何言うとんねん!」とやれば、皆さんが期待しているような激しい北関戦争の火蓋が切って落とされるのは確実である。しかし、残念ながら私も学習能力が全くないわけではない。年○の意見を尊重しつつも・・やんわりと確実に否定する技術を駆使する。あくまでも・・穏やかに。。どうやら理解してくれたようで先に進む。(^_^;) 
やがて左手にしっかりした道標のある分枝が現われる。この道に間違いない。ちなみチーさんのレポには、私の高度計の信頼性を疑ったような事が書かれていたが、175Mを指していたのでほぼ正確だという事をここに記しておく(苦笑) 一旦林道を横断し、急坂のしっかりした道を登って行く。春のような陽気で一気に汗ばんでくる。しかし、急坂も長く続かないのが低山らしいとこである。稜線に上ったとこで上着を脱ぐ。
一旦少し下って、休暇村への分枝を津田山方面にとる。道脇には冬イチゴの実が多く生っている。食べてみるとなかなか美味しい。ちなみに左上の写真は、手のシワを写したつもりではないので悪しからず。。f(^-^; \(`o'")  西側の山腹を巻きながらの緩やかな道が続く。右側の木がなかったらさぞ絶景であろう。チーさんの木の知識は凄いものがある。すぅ〜と道脇の幼木の葉を取り、「この裏の白い葉脈がYになってるのが桧!」「H、S、Mとかないの?」などと質問するのは、おバカな証拠の私である。f(^-^;
世界水フォーラム記念植樹地に出る。ちょうど稜線の鞍部になっていて、奥山林道はここまで延びている(フォーラムのために付けられたようなので当り前か) 津田山へは南の稜線を上って行くが、チーさんがすぐ南のピークが展望が良さそうではないかと言い出し、怪しい雰囲気がしたが逆らわずに従う事にした。これも学習能力の賜物である(笑) 仕事道を登ってみるが、結果は・・大外れ!チー勘(山勘)は、消費税率並みに下がる事になった。約10分のロス。
気を取り直して南の稜線を上る。ミヤマシキミの蕾が目立ち、やがて奇岩がゴロゴロした道になる。
「天ノ御中主尊」と書かれた10Mぐらいの高さの大岩の前に出る。あの上からだと展望が良さそうと、チーさんが恐る恐る上る。何でも高いとこへ上りたがる性格である(笑) でも、落ちたらケガでは済まないかもしれない。それにバチーが当るような気がする。止めても無駄だと分かっているが。。無事に上ると、かなり展望が良いという。んじゃ私も・・(^^ゞ すぐ近くに沖島や、霞んでいるものの比良山系が見渡せる。まあ、そんなに良くはないが。今度は下りるのが問題。裏からの方が下りやすかった。
大岩から下りて、南に行くとすぐに三等三角点があった。その向こうには鳥居と、注連縄の巻かれた磐座があった。ガイドには反射板からの展望が良いと書かれているが、その肝心の反射板が見当らない。また少し行くと、平な岩の上で1人の男性が食事をされていた。ここからは八幡山が見える。陽射しが当ってポカポカと暖かい。地元の方のようなので聞いてみると・・知らないと言う。(^_^;) 代わりにいろいろな事を教えていただく。昔、この辺りには大きな内湖があったそうである。実際には陸に繋がってはいたのだが、一見この山は島のように見えたという。それが「奥島山」という名の由来だとか。今は干拓で埋め尽くされてしまったと。この近辺に独立したような低山が多いのは、琵琶湖の堆積物でできたらしいという事である。うーん、勉強になるなぁ。。(^^ゞ さて、反射板を探そうと三角点に戻る。西側の林に下る僅かな踏み跡を見つけ、下って行くと大きな反射板をようやく見つける。ここからの展望は確かにいいと言えるのだが、残念ながら高いフェンスがかなりジャマである。今日は天気はいいのだが、霞が強くて遠望がきかない。比良山系が一望できるのだが。。
八幡山
比良山系
やっとスッキリしたので、先程の男性がいた岩に戻って昼食である。男性は、私達が来たコースを歩いて行かれたようだ。風もなく暖かい。チーさんが発見した食べ方があると言う。それは、マシュマロを焼いて食べると美味しいと!尼姫さんの考える事は怖ろしい(笑) 想像ができない食べ方であるが、ケナす事なくチャレンジである。マシュマロはゼラチンで、簡単に火が付いて燃え上がってしまう。あっという間に黒焦げである。こうなると、焦げの味が残って後味が大変悪い。狐色になった時点ですぐ火を消す事である。そうすると、中がトロトロになって甘さも倍増して美味しい。ここは料理サイトではないので、この辺にしておこう。(^^ゞ
長命寺山へ向けて、岩の間を縫うように下って行く。手頃な岩があると、ついつい上って展望を確認するチーさん。逆らわない逆らわない。久しぶりに足を上げてみたりもする(笑)
登山道は長命寺山の山頂を通らない。分枝から5分程上ると、木立に囲まれ見通しのない山頂である。すぐに長命寺へと下る。ここからはあっけない道だった。車道に一旦出て、長命寺の駐車場へ少し上り返す。
駐車場の横から階段を上る。駐車場からだと僅かであるが、一番下からだと808段あるという。(^_^;) 長命寺は、西国第三十一番の札所である。ぜひ参拝、見学をしてみたかった。秘仏の千手十一面聖観音三尊一体の聖像は、聖徳太子が刻んだとされている。本堂で参拝しているうちに、チーさんがどこかへ消えてしまった。ほんとに油断もスキもない人である。長寿を願う必要もないらしい(笑)
参拝を済ませ、808段の階段を一番下まで下って行く。これを上りに使うのは気が引ける。下りた所で先程の男性の方と再び会う。島町から歩いて30分かかったと言う。車に乗って行かないかと言ってくださったが、内気で恥ずかしがり屋の私は丁寧にお断りする。(^^ゞ
車道に出て島町の若宮神社へ戻る。「どうせバス停1つ分だし〜」とチーさんは言うが、実際は間に2つもあった。(^_^;) 路線バスは本数がけっこうあるようで、道中2台ぐらいは虚しく走り去っていった。「こっちから行くと近道かも?」とチーさんが言うが、藪があるのでかなり怪しい。でも今日は逆らわない事に決めたのである。入って行くと、やはり道は無念にも大きく戻るように曲がっている。「さすが旧消費税率並みの勘やな!」と、ついつい口に。。(^^ゞ ま、おかげで切干大根が見られて良かったかもしれないが。。道端にはオオイヌノフグリなどが咲いてビックリである。
里はもう春近し♪
左端が長命寺山 右が津田山の一部 右端〜左端へと縦走
この季節、冬山もいいが里山歩きもなかなか趣きがある。時間に余裕があるので丁寧に観察ができるし、その土地の匂いを肌で感じる事ができる。そうつくづく感じた山行だった。
<休憩を含む行程時間>
若宮神社(9時56分) → 林道登山口分枝(10時12分) → 休暇村分枝(10時28分) → フォーラム記念林(10時58分)
→ 天ノ御中主尊岩(11時37分) → 津田山山頂(12時00分) → 反射板(12時22分)
→ 昼食(12時45分〜13時50分) → 長命寺山(14時21分) → 長命寺(14時52分) → 長命寺入口(15時19分)
→ 若宮神社(16時15分)

<所在地>
滋賀県近江八幡市  MAP