入道ヶ岳(906M) 平成21年1月21日(水) 晴のち曇 kayoさん | |||
今日はkayoさんとの山行で、鈴鹿の入道ヶ岳を歩く事になった。私は鈴鹿セブンマウンテンの中で、入道ヶ岳と竜ヶ岳がまだ未踏だった。以前から計画しては流れ・・あまり縁が無い山と思っていたが、入道ヶ岳をホームグランドにしているkayoさんから「まかしんしゃい!」と、嬉しいお言葉。。(^_^)V 今日は午後から天気が崩れてくる予報なので、少し早目の6時半に上石津の某所で待ち合わせた。入道ヶ岳へ登るコースは幾つもあるが、kayoさんがお気に入りの小岐須渓谷〜大岩谷〜イワクラ尾根〜山頂〜二本松尾根〜滝ヶ谷のコースを歩く事になった。ちなみに私は全く予想外のコースだったので、下調べが全然できていないし地図も無い。ま、今日はkayoさんに全てお任せだ。(^^ゞ |
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小岐須渓谷キャンプ場(山の家)の駐車場に8時前に着く。綺麗なトイレや案内板があり、目の前に滝ヶ谷コースの登山口もある。一台も車が停まっていない静かな駐車場で準備していると、管理人らしき人が来て登山届を書いていくよう言われる。 8時05分、何時でも初めての山はウキウキする。これから暫く林道歩きが始まるが、緩やかで景色を見たり、話をしながら歩くにはちょうど良い。あまり寒くなく、空は予想外の青空が広がっている。またもや晴女さんのパワーか?(私との時はかなり強力!) すぐ目の前には野登山の石灰の鉱山が見え、荒々しく削られた姿が痛々しい。 鈴鹿山麓の湧水、池ヶ谷コースの登山口などを過ぎ、大石橋、宮指路岳登山口のすぐ手前で右折する。今までとは変って落魄れたような道になる。 |
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林道の終点、ここまで駐車場からゆっくり約35分掛かった。堰堤前の渡渉から登山道が始まるが、雪融け水のせいか水量が多く、渡る場所を少し思案させられる。急坂を上るとすぐ作業小屋があり、谷沿いに金網が張られた道を暫く進む。ここまで道標らしきものは何も無い。暑くなってきたので上着を脱ぐ。 テープだけを頼りに渡渉などを繰り返しながら進んで行くと、やがて雪が少し現れてくる。今日はアイゼン、ワカンと準備は一応万端だ。・・後は本人の気力だけ!?(苦笑) |
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木に小さな青い板がぶら下がっており、マジックで小さく書かれている松木谷との分岐に着く。kayoさんは松木谷も歩いた事があるそうだが、最後の方が少し分かり難いらしい。今回は左の大岩谷の方へと入る。沢が広く開け、一面雪がある。20cmぐらいの積雪だが、硬いとこと軟らかいとこがあって歩き難い。ごぼっているのはほとんど私の方だが。。f(^-^; 途中でテープに書かれた尾根道と谷道との分岐があり、雪が少なそうな尾根道を進む。 |
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尾根道は雪は少ないが、急登や木の枝が邪魔したりして歩き難い。私は足が長くないため、胴が短くないため、跨いだり、しゃがむのが辛い。私のザックの上に縛ってあったkayoさんの上着が、小枝や木屑などで汚くなってしまっている。m(_ _)m 左に宮指路岳が見え、目の前に左右に広がる稜線が近付いてきてイワクラ尾根上に出た。駐車場からちょうど2時間だ。歩く人が多いのだろう。しっかりしたトレースが付いている。 |
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すぐに磐座(いわくら)の一つの仏岩に着く。ここからの展望は素晴らしく、近くに水沢岳や鎌ヶ岳がよく見える。思わず目の前の小さな岩に上って景色を眺めてみる。 次に重ね岩。kayoさんの手刀で少し細かくしたらしいが。。(笑) |
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アップダウンの尾根道を進む。痩せていたり、雪は有ったり無かったりと複雑だ。うっかりすると、股下までごぼる箇所もある(普通の人だと膝上ぐらいか?(^^ゞ) 滑り易い箇所も多くあり、kayoさんが私のストックの一本を拝借していく(笑) 右には枝越しに宮指路岳や仙ヶ岳、左前方には入道ヶ岳の北の頭付近が見え隠れする。kayoさんが微妙にルートを外すが、別に大した問題でない(笑) いよいよ最後の急登だ。 |
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11時10分、道は緩やかになり木々の間の細い道を抜けると、人の声が聞こえてきて椿大神社の奥の院に着く。ちょうど8名ぐらいの団体さんが記念撮影中で、グッドタイミングなんて言われる(苦笑) 話を聞くと京都の人達らしく、表道から上って来たらしい。 |
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少し向こうに鳥居のある山頂や北の頭と呼ばれる小ピークが見えるが、まずは北の頭に向う。途中の草原からの展望は素晴らしい。御在所や鎌ヶ岳、水沢岳、間に白い頭が少し見えるのは雨乞岳だろうか?kayoさんは見慣れている景色だろうが、足を止めてじっくりと見入っている。 この付近一帯はアセビの大群落。潜るようにして抜けて北の頭に着くと、写真にはならないが御嶽山や白山が薄っすら見えた。イワクラ尾根を歩いていた時は雲が厚くなっきたが、また明るくなって青空が見えてきた。 |
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いよいよ山頂へ向う。左下に大きく広がる街並を眺めながら歩く。メチャ快適〜♪手軽にこんな展望が楽しめる山だ。人気があるのもよく分かる。 11時35分、レポや写真などで、今まで数え切れないぐらい見てきた入道ヶ岳を象徴するこの鳥居。行きたいと思ってから一体何年経ったか?・・とても長く苦しい道程だった。。(笑) 三角点はすぐ後横にあった。(右上の写真にマウスを!) |
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書くのが後になってしまったが、今日は信じられないぐらい風が全く無い。天気は下り坂のはずなのに。。鳥居の横の草の上に座り、景色を眺めながらまったりと昼食にした。 kayoさんが今日は昼食も任せて欲しいと言うので、素直な私はお言葉に甘えさせていただいた。(^^ゞ 手の込んだ具沢山の特製ラーメン!料理は下手だとkayoさんは言うが、どうしてどうして!かなり美味であった。御馳走様♪私はいくらなんでも手ぶらというわけにもいかないので、もうすぐ鳥関係に勤めるならやっぱり・・これ!(笑) (右上の写真にマウスを!・・刺激が欲しい人は。。\(`o'") ) |
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12時40分、去りがたい景色だが下山しなければならない。二本松尾根コースへ入ると、急坂のうえにトレースが凍っていて気が引き締まる。尻餅をつきそうになったが、どうにか服を汚さずに済んだ。(^^ゞ |
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すぐに雪は無くなり、やがて小さな避難小屋?に着く。見かけはちゃちだが中は綺麗である。 さらに少し進むと分岐があり、右の滝ヶ谷コースへと入る。暫く山腹をトラバースするように緩やかな道を進み、やがて鎖を掴みながら小さな沢へ下りる。 |
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岩だらけの沢を道標やテープを頼りに下って行く。やがて植林地に入るが、kayoさんが急に足を止める。木の幹に付いた緑の苔?が、まるで蛍光色のようにぼんやり光って見えるのである。植林に感動するのも珍しい(苦笑) |
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堰堤の前の何の役にも立たないロープのある丸木橋を渡り鎖場を過ぎると、道はだんだん広くなって駐車場前のトイレの横に下りた。 初めての入道ヶ岳だったが思ったより天気に恵まれ、予想外の面白いコースが歩けて大満足だった。一般の道はこれからまた歩く機会があるだろうが、このような道はこれから果たしてそんな機会があるかどうか?そういった意味では貴重とも言えるかもしれない。ここには書かないが、kayoさんには全て感謝感謝で、私には一生忘れられない山になった。 |
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<休憩を含む行程時間> 駐車場(8時05分) → 林道終点(8時38分) → 松木谷との分岐(8時58分) → 谷道との分岐(9時24分) → イワクラ尾根合流(10時08分) → 重ね岩(10時25分) → 奥の院(11時10分) → 北の頭(11時22分) → 山頂(11時34分〜12時38分) → 避難小屋(13時03分) → 滝ヶ谷との分岐(13時07分) → 丸木橋(13時45分) → 駐車場(14時03分) <所在地> 三重県鈴鹿市小岐須町 MAP GPS軌跡 |