野坂岳(913.5M) 平成25年2月10日(日) 雪一時晴  みれさん
今朝、仕事帰りに空はだんだんと青空が広がり、野坂岳の白い峰が目に映える。あーあ、すっかり忘れかけていた光景だ(笑) いつまでも若くないので、仕事明けの無理な山行はなるべく避けるようにしていたが、こんな景色を見たらたまらない。今期は雪も少なく天候にも恵まれないので、もしかするとこの景色はこれが最後かも?なんて感じたらもう行くしかない(笑) おまけに明日の天気は悪そうだし、みれ殿はまだ寝てたと言う(笑) カメラの電池は持ちそうだし、とりあえず水だけ用意して急いで登山口に向った。

登山口に着くと、あの青空は嘘のように消え鉛色の空に変わってしまっている。「あれは一瞬やったね!」と、みれ殿が優しい?慰めの言葉を掛けてくれる。今の北陸の天気は、女心より変化が激しいので仕方がない(笑) また青空を期待して歩き出す。

歩き出してすぐに前方をMTBを担いだ人が登って行く。「あっ、あの人!MTBを担いで百名山とか登っている人とちゃう?」と、みれ殿が驚いたように言う。私はよく知らないのだが話を聞けば、本人ではなくよく似た事をしているらしい。世の中にはいろんな人がいるのものだ
(笑) みれ殿は、「今日はあんな人を見ただけも儲けもんやったわ!」と笑っている。



今日は新雪でまた冬に逆戻り。トチノキ地蔵さんも雪を被ってしまっている。

また雪が降り出すが、今日はカッパがあるので上機嫌!?
(笑)



行者岩が近くになってくると、予想通りまた青空が広がってきた。単純なので、これだけでテンションが上る。(^^ゞ

ふかふかの新雪を、キュッキュと小さな音を立てながら歩く心地良さもたまらない。みれ殿も「いいねぇ〜」と、満足の様子。



木の枝にたんまりと積もった雪と、この青空!! この光景が見たくて見たくて仕方がなかったのだ!(笑) あとはただ、これがいつまで持つかという事だけ。。(^ ^;



一ノ岳からの展望は・・こんなもんで上等だろう!(笑) 

先日は黒かった街並みも、薄っすらとした積雪で今日は白い。



山頂の方を見ると、やはり白いガスが覆っている。

小さな雪庇を越え、一ノ岳と二ノ岳の鞍部の稜線に上る。さすがに風が当たり寒い。



二ノ岳付近に来ると、今度は霧氷が綺麗。今期初めて見る霧氷らしい霧氷だ。今期は少し諦めていたので、やっと見れて嬉しい。



霧氷のブナ林。三ノ岳への登りになると、さすがに寝不足が祟って辛くなってくる。気晴らしに霧氷を眺めながら、先を行くみれ殿を追う。



三ノ岳を通過。みれ殿は視界から消えてしまった。別にいいんだけど、だいたいいつも最後はこのパターンなんだよね。見捨てられます。(^ ^; 

この付近の霧氷が一番綺麗なので、追うのは諦めて何度もカメラを向ける。



今まで数え切れないぐらい見ている景色だけど、特に冬の景色は何度見ても飽きない。何が魅力?って聞かれると、言葉で上手く表現するのは難しい。一つ一つを挙げる事はできるのだが、そうすると本質から何となくずれてくる気がする。まあ大雑把に言えば、感覚的なものだろう。きっと常連さんも同じだと思う。

屋根が傷んでいた避難小屋は、しっかりと修理されていた。



山頂に着くと、みれ殿は腰を掛けていた。振り返りながら「どや?背中に哀愁が漂っているやろ〜?」って聞くが、本家?の私に言わせれば、基本的に無理だと思う。だって、一瞬お○ちゃまに見える気がするから。。(^^ゞ\(`o'")

いつからか、こうした「野坂岳三角点」と書かれた板が丁寧に設けられている。誰が見ても気が付く立派な一等三角点なのに、このようにした理由がよく分からない。まあ個人的な趣味の部類なんだろうとは思うが・・?



小屋に入って、みれ殿から頂いたお菓子を食べながら寛いでいると、さっきのMTBの人が登って来た。再び山頂に行き、いろんな話を伺った。このMTBは今までの経験からありとあらゆる状況に備え、自分で改造に改造を重ねてあるらしい。使われている部品の一つ一つに理由と拘りがあると言う。分かり易いのを一つ挙げれば、重量は担ぐので絶対に10K以下じゃないとダメらしい。今までこんなにMTBについて詳しく聞かれた事がなかったらしく、この人は嬉しそうに話していた(笑)

山コースから下りると言うので、お見送り。



小屋に戻ると大勢の人で賑わっていたので、私達は慎ましく下山する。白いブナ尾根に海も見えてきた。

いつもこのブナの木の霧氷が一番綺麗だと思う。



下山は寒いので、みれ殿は温まるために走る。(^ ^; だいぶ指の骨は繋がってきたらしいが、一応これでもまだケガ人なのだ。誰も信じないと言うが、それは当然仕方がないというもの。。(笑)

変木、珍木が好きで、また遊んでます
(笑)



今日は同じ道を戻るのも何なので、気まぐれに冬道に入ってみる。

歩ける事は歩けるのだが、積雪が少ないので枯葉や草で滑る!滑る!
(^ ^; 



途中からでも夏道に合流できるのだが、入ったついでなので一番下まで下りてみる。ところが最後は、多大な倒木を避けながらの歩きになってしまった。ま、これはこれで変化があって面白かったけどね!(笑)



ここで夏道に合流すると、登山口まではあと僅か。。登山口付近では家族連れがソリで遊んでいた。


今日は急な山行だったけれど、一応青空も見れたし、雪の状態、雰囲気、霧氷もとても良かった。それとMTBの人に会えていろんな話も聞けたのもラッキーで、大満足となりました。感謝です。

ただ下山が1時前ぐらいだったので、誰かさんはいつものように「お腹が空いた〜」と叫んでいました。やっぱ・・お○ちゃま?(笑)





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