野坂岳(913.5M) 平成21年9月24日 晴  みれさん
                          北コース(新コース)

みれさんに登山口で膝のテーピングのやり方を教えて貰い、試しに先日小屋の記帳ノートに地図が貼り付けてあった、新しくできた北コースというのを歩いてみる事にした。程度が低い野坂岳信者だが、やはり一度は歩いておかなければならないだろう。野坂岳には登山口がかなり離れた憩いの森コースと山コースがあるが、このコースなら憩いの森と出発地点が同じため独りでも一部周回ができる。

憩いの森の駐車場の一番奥のトイレの左横に、鎖が張られた林道が延びている。ここを暫く歩いて行く。今日は平日のため、工事車両が通るので鎖は外されていた。高速の工事関係だろうか、大型ミキサーなどが幅いっぱいに通って行く。林道は舗装されていないのはありがたいが、少し急な坂の箇所もある。今日は快晴!陽射しが当るとやはり暑い。初めて歩く道なので、周囲を観察しながら歩く。道脇にはトリカブトが咲き、小さな沢には綺麗な水が流れている。何だか初めての山のようなワクワクした気分だ。植林越しに敦賀の街並も少し見える。しかし、こうして山をどんどん削って林道を造っているのだと思うと、気分は少々複雑になる。 (両上の写真にマウス!)

ゆっくり30分程度歩くと四辻に出るので、左折して造成中の林道へと入る。入って少し行くと道脇の右の低い尾根上に登山道らしき道が見えるが、地図では林道終点となっているのでそのまま進む。すぐに工事関係者の車両が停まっていて終点。立ち話をしていた関係者が、「何しに来たのだろう?」というような不思議そうな顔をして私達を見ている。おそらく憩いの森の登山口を間違えて来たと思ったのだろう。簡単に意図を伝えると、そういえば先程独りの登山者が右の尾根から下りて来たと言う。やはり初めの低い所から右の尾根へ上がった方が良かったようだ。「不審人物?(私は違うが)」というような視線を感じながら、適当に上りやすい所を攀じ登る。

尾根に上ると、わりとしっかりした踏み跡が南へ続いている。左が植林、右が雑木林になった緩やかな道を辿って行く。この付近にテープはほとんどない。

道は尾根をほぼ忠実に上っている。左上のみれさんが指差している写真は、「トリカブトがキレイ!」と日本語で言っているのだが、斜面にはトリカブトの花が咲き乱れている。何か珍しい物がないかと注意をして歩いていたが、変ったキノコが生えている程度で他に見つける事はできなかった。

いよいよ一ノ岳への本格的な登りが始まる。下から野坂岳を見ても、一ノ岳付近はどの方角も急なのが分かる。憩いの森からのコースはうまくジグザグに付けらているが、こちらはほぼ直登だ。おそらく個人?が造られたのだから、そんな手間隙をかけられなかったのは容易に想像ができる。

テープを頼りに若木を掴みながら登るが、注意をして掴まないとツゲのような葉で、白魚のような私の手には痛い。おまけに足掛りが悪いので、余計な力が入って疲れる。やはり、ここはロープがあれば便利だろう。みれさんは連休中はアルプス三昧だったようで、「もう足がパンパンやで!今日は癒しの山を願ったのにー!」と、派手な格好で上りながら愚痴る(笑) まあ、初っ端から遅刻で、やつれた顔をしてたから分かってはいたが。。(苦笑)

高度差約200M少々。風はなく、気温が高いので汗をたっぷり掻いてしまう。テーピングの効果で、膝は安定して痛みは出なかった。

一ノ岳のピークに近付いてくると、ブナが現れて雰囲気が良くなる。

道は緩やかになり、ようやく一ノ岳のアンテナ塔に着く。空は青空が広がっているが、照り付ける陽射しは暑い。静かなここで少し休憩をしたかったが、みれさんはすでに先に進んでいる
(苦笑)

道はアンテナ塔から右へ少し下って、間伐された植林の斜面にほぼ平行に付けられている。井ノ口山や御嶽山などの景色がよく見える。
(左上の写真にマウス!)

やがて左に踏み跡があり、僅か数メートル上れば憩いの森からの道に合流する。ちょうど二ノ岳への上りの少し手前だ。赤いテープが付いている。駐車場からここまでの時間は、少しいい加減だが約1時間40分掛かった。

今までの道が嘘のように変り、足が少々戸惑っているような感じがする
(苦笑) 二ノ岳、三ノ岳のブナ林を越えて行く。相変らずヘビが断りもなしに横切る。(^_^;)

青空が広がる山頂に着くと、3名の地元の方が休んでいた。雲が少しあるが展望は良い。距離を見ると、北コースの方が約500Mぐらい長かった。ベンチに腰掛け、熱いコーヒーを飲みながら山談議に花を咲かせる。主な話題は・・ダニとヒルの事だった
(苦笑) (両上の写真にマウス!)

やがて一人の男性は山コースへ、二人の女性は憩いの森へと下りて行った。いつも独りだとあまりゆっくりしないが、今日はかなりのんびりモード。何だかここが一番落ち着け、秋のそよ風に吹かれているのが心地良かった。隣の信じられない○パーセントの体脂肪率の人が、「ダイエット!」なんて言ってあまり食べない。嫌味だろうか?
(^_^;) きっと♀ではないと思われる。(^^ゞ\(`o'")

下山はいつもの憩いの森コース。心配した下りでも膝は大丈夫のようだ。一ノ岳展望所と、トチノキ地蔵の所に「ハチに注意」と大きく書かれていた。あまりここではハチは見かけないが、いろんな人が登るので季節柄の注意事項というものかもしれない。敦賀市街が綺麗に見え、道脇には今年も白いトリカブトが咲いていた。感謝♪ 
(左上の写真にマウス!)

北コースはまだまだ荒削りだが、静かに刺激が欲しい時には良いかもしれない(笑) あと、春にはどんな花が咲くかというのも楽しみである。それから私が思うには、初めての時は上りに使った方が良いと感じた。テープ不足、道がまだはっきりしていない箇所があり、下りは枝尾根に入り込む危険性も若干ある。くれぐれも自己責任でよろしくです。
 <休憩を含む行程時間>
 林道入口(9時25分) → 四辻(9時53分) → 林道終点(10時00分) → アンテナ塔(10時55分)
 → 合流地点(11時05分) → 山頂(11時45分〜13時10分) → 駐車場(14時30分)
 
 <所在地>
 福井県敦賀市  MAP  GPS軌跡






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