野坂岳(913.5M) 平成21年12月10日 曇  みれさん
西尾根コース
野坂岳のちょうど西の谷の井ノ口川から登れるという話を聞いたのは、もうかれこれ何年も前の事である。滝やシャクナゲがあるとも聞いたが、道はもう廃道で藪漕ぎという話で忘れかけていた。ところが先日、そこを登って来た人達がいたという話を聞いて、また急に興味が湧いてきてしまった。それに偶然にタイミング良く、穂高さんからそのルートの地図を頂いてしまった。こうなりゃ行くしかないだろう!(笑) 心強い藪漕ぎ特攻隊の鬼軍曹のみれ殿もいる事だし。。(笑)

アホな事ばっかり言っているせいか、15分のみれ殿の遅刻。「悪いのぅ!ついアンタとだと気が抜けるもんでねぇ〜」
  ・・別にええんやよ!(^_^;) 下山は表道から下りる事にして、いこいの森の登山口に車を1台置いて井ノ口川の林道へと向う。

いこいの森へは小浜線の高架を潜ってすぐ左折するが、ここを真っ直ぐ細い道に入る。途中から林道は未舗装になるが、注意しながら進めば普通車でも十分走れる。井ノ口川沿いに付けられた道はだんだん高度を上げ、約10分ぐらいで終点に着いてしまう。ここは少し広くなっており、2〜3台ぐらいなら停められる。ここで予想外の問題が発生した。途中で犬の散歩している人に会ったのだが、その犬が私の車に付いて来てしまったのである。見かけない犬の種類だが、中型で強面である。犬と普通の女性はどうも苦手。
(^^ゞ 暫く待ってみるが、私のドアの横から一向に離れようとしない。犬とさんに挟まれて、身動きができなくなってしまった。(^^ゞ\(`o'") 仕方ないので車で林道を少し下ると、飼い主が待っていた。飼い主に捕まえておくようにお願いし、また終点まで戻った。やれやれ!とんだハプニングで出発が10時になってしまった。(^_^;)

突き当たりに赤テープが付いていて、しっかりとした踏み跡が付いている。ここからスタート!

井ノ口川の右岸沿いに付けられた細い踏み跡を進む。危険そうな箇所にはロープなどが設置してあり、写真で見るほど怖くはない。沢を覘くと、小さな滝がいくつも見える。約100M近く進むと踏み跡が少し途切れるような感じになり、左上にテープがいくつか付いているのが見える。ここが尾根の取り付き地点。川沿いにはまだ先にテープが付いているが、おそらく美保の滝からのルートだろう。これは次回の楽しみにして、今回は尾根からのルートを登る。 
(両上の写真にマウス!)

いきなり痩せ尾根の急登が始まる。岩などを乗越える箇所もあるが、ここもロープなどがあって別に問題はない。テープもしっかりと付けられている。ただ、昨夜の雨で濡れて滑り易い。所々にトクワカソウの葉があり、少しだがカタクリもある。標高がすでに高いので、ブナなども現れる。 (両上の写真にマウス!)

15分程頑張ると傾斜は緩やかになる。ここがP579の地点だ。正面には稜線らしきものや小さなピークが見えるが、三ノ岳はまだその奥である。広い緩やかな道を進むと、シャクナゲの小群落があちらこちらにある。これが聞いていた場所だろうか?花の時期は楽しみである。 
(右上の写真にマウス!)

さらに進むと、また急登が始まる。左は植林地のようで、所々伐採されている。ふと思ったのだが、少し前に二ノ岳付近の西側の植林に大きく手が入れられた。この道は、その時にしっかり付けられたのはないだろうか?

キツイ急登を息を切らしながら登って行く。みれ殿は○に火が付いたせいか・・どんどん先へ行く。みれ殿の20歳ぐらい誤魔化した弾んだ声が聞こえ、追い付くとナメコがびっしり生えていた。ニコニコ顔のみれ殿!早速ナイフを出して採り出す。最近、いろいろな山でナメコを採ってきては食を楽しんでいるらしい。しかし相方さんは、まず最初にみれ殿に毒見をさせるらしいのだ!
(笑) でも、毒も効く人と効かない人があるらしいし?(^^ゞ\(`o'")  私としては、これを幸いに小休憩。(^^ゞ

休憩後すぐの急登は辛いが、落葉を踏み締めて登って行く。周囲を見渡すと、トクワカソウの群落が至る所に見られる。 
(左上の写真にマウス!)

再び傾斜が緩やかになると、葉をすっかり落としたブナ林になる。植林も少し混ざってはいるが、大木もあってなかなかいい雰囲気である。みれ殿も御機嫌の様子。足元のトクワカソウの群落は辺り一面になり、これも花の時期には楽しみだ。ここなら三ノ岳から下りて来てもしれている。 
(両上の写真にマウス!)

いよいよ三ノ岳まで僅かな登りだが、テープは少し左方向へトラバースするように付けられている。私達はそのまま直登して、三ノ岳へのジグザグの登りを終えて少し直線になった辺りの登山道に出た。登山口からここまで、休憩を省くと1時間30分弱ぐらいだった。 
(右上の写真にマウス!)

今までの道に比べると、表の登山道がいかに楽かというのがよく分かる
(笑) 藪が全然無くて、みれ殿には少し残念だったと思うが(笑)一般人の私にしたら助かった。(^^ゞ

貸切りの山頂からの展望は、想像していたより良かった。薄っすらと雪化粧した白山、伊吹、鈴鹿、比良、若狭湾などがよく見える。風も無く穏やかなのだが、やはりじっとしていると少し寒い。 
(両上の写真にマウス!)

小屋に入って軽いランチとコーヒーを頂く。毎度、御馳走様でござる。
m(_ _)m やがて、4人の女性だけのパーティーが登って来られた。話を聞くと、青春切符を使って名古屋から初めて来たと言う。せっかくなので、また山頂へ行って山座同定のお手伝いをさせてもらった。素晴らしい展望に大満足の様子だったのが嬉しい。小屋を出る時、白山がよりはっきりと見えてきた。

下山は、落葉で埋れた表道をゆっくりと下って行った。

西尾根からのコースは地形も分り易く、テープも付けられていて迷うような事はほとんどないと思う。花がかなり多そうなので、時期にはとても楽しみである。飽きるどころか、登れば登るほど惹きつけられてしまう野坂岳!困ったもんです。f(^-^;  以前から気になっていたコースを歩け、野坂岳のまた違った一面を知る事ができ大満足だった。感謝♪
 <休憩を含む行程時間>
 林道終点(10時05分) → 尾根取り付き地点(10時10分) → P597(10時25分) → 三ノ岳合流地点(11時45分)
 → 山頂・小屋(11時50分〜13時00分) → 一ノ岳(13時25分) → トチノキ地蔵(13時55分) → 登山口(14時15分)

 <所在地>
 福井県敦賀市 
 MAP  GPS軌跡






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