二の谷山(608M) 8月18日(月) 薄曇  チーさん
山友のチーさんとの8月の定期。「ワシ!(私)ナツエビネの花はまだ一度も見た事がないんやでー!」

そういや去年も同じ言葉を聞いた気がする。それなら個体数の多い若狭の山にすれば、確実に見れるだろう。どの山にしようかと思案していたところ、ちょうど地元の山の会さんの会報で、二の谷山に株が多かった事を知る。ちょうど興味のある高島トレイルの一部分で、私もまだ未踏なので即決定!アクセスも時間が掛からずもってこいだ。

今津駅でチーさんを乗せ、R303で若狭町方面へ向い、途中の保坂の交差点からR367に入る。そしてすぐ右折して水坂峠へ!R303の水坂トンネルができる前の旧道、もっと昔の事を言えば、私の好きなヘシコ・街道(鯖街道)の一部らしい。
「お主!最近かなり強気やのう!」「はい、お代官様、何故か珍しく調子がいいんですわ!そろそろガス男の汚名は返上かも?」 実は少し前の天気の予報では悪かったのだが、前日になって大きく変って良くなったのである。
道脇の空地に車を停め、100m程歩いて工事中の→の看板のとこから入ると、すぐに立派な道標がある。暑いが湿気が無いのでありがたい。植林の中、緩やかな道を進んで行くと鉄塔の開けた場所に出る。目の前には湖北武奈ヶ嶽が大きく見える。花は全く無く、どうやらナツエビネに集中できそうな雰囲気である(苦笑)
この上品な顔に・・ベタ!(^_^;) 久しぶりのクモの巣の気色良い?感触にうろたえてしまう。ストックを振り回しながら進むと、P480への上りに差し掛かる。直登、急登で100Mぐらい一気に高度を稼ぐが、足掛かりが良いとは言えず、、時々木の枝を掴みながら体を持ち上げる。一遍に大汗をかいてしまう。

P480から広く穏やかな尾根を進むと、早速目当てのナツエビネを見つける。満足できる株ではないが、取り合えずという感じで撮っていく
(苦笑)
ポツポツという感じでナツエビネはあるが、どれもこれも満足できる状態ではない。すでに終っているのがほとんどだが、初めて見るチーさんは嬉しそうに何でもかんでも撮っている(苦笑)

今の時期にしては虫がいなくて楽だなぁと、雑木林の中をルンルン気分で歩いていると、突如「パーン」という大音響に度肝を抜かされる。思わず屈み込み、撃たれていないのを確認し、「ななななんだ?敵来襲か?ここはアフガンか?いや、日本のはずや!?今、戦時中やったっけ?
(爆)」 一瞬頭はパニックになったがよく考えると、すぐ近くに自衛隊の演習場があるのに気が付いた。ほんとにビックリものである。これがこの後20分ぐらいの間隔で何度もあり、その度に寿命が縮まる思いだった。(^_^;)

右手に「板戸の鎧岩」が見えてくる。この岩へ行く道もあるようだが、別に行っても仕方がないのでそのまま進む。
山頂への上りであるが、下部は植林帯で落ち葉や枝で道がよく分からない。目印の高島トレイルのテープもここだけ途切れている。適当に上ってようやくテープを見つけるが、唯一分かり辛いとこである。

低山なので長くは続かないが、またもや直登、急登である。桜峠と山頂との分枝の手前で、板戸の鎧岩へ下る尾根を少し探索する。とても良さそうで、有りそうな雰囲気だったからである。事実、多く有ったのだが、ここもどれもいい状態ではなかった。
分枝に上って少し行くと、二等三角点のある二の谷山山頂。周囲は木立に囲まれ、展望は全く無い。適度な風が吹いていて気持ちが良い。
さらに150Mぐらい進むと、山頂より3Mだけ高い最高地点がある。ヌタ場らしきものがあって雰囲気は良くないが、木立の間から湖北武奈ヶ嶽や三十三間山が見える。

虫が少し鬱陶しいが、風が心地良いのでこの隅で昼食にした。
分枝に戻り、桜峠へと向う。すぐに・・やっぱりありましたがな、満足できるやつが。。今まで撮ってきたのが全部無駄だった感じがしないではないが(苦笑)花を求めると、こういう事は日常茶判事でありますね。誰かさんは、格好構わず撮りまくっておりました。これでやっと完全燃焼だろう(笑)
後は心地良い尾根を緩やかに下って行く。とても雰囲気のいい道である。ちょっとぐらい景色を見せたろか!ってな感じで、琵琶湖や街並が望める箇所もあった。R367へ下りる手前は急坂となっていたが、大した事なくあっという間に環境センターの前に下りてしまった。
保坂までR367をスタスタと戻る。流石に車道歩きは暑くて辛い。チーさんは、またもや道脇の花を激写している。この国道は、道が狭い上にカーブが多く見通しも悪い。それにトラックや、案外交通量も多い。「なあ、頼むしもっと端を歩いてくれんか?・・もっと端やって!」 私はつい何度も怒鳴ってしまう。いい○○ハンが、子供並で危なかしくて仕方がない。(^^ゞ\(`o'")  こんな事ばかり言ってるので、バチが当ってストックを置いてきてしまう事になったのかもしれない。帰宅してからまた取りに行くのは・・あまりにも虚しかった。(^_^;)

最大目的のナツエビネが見れ、私としては高島トレイルの一部も歩く事ができて満足となった。感謝♪
 <休憩を含む行程時間>
 水坂峠登山口(8時47分) → P480(9時17分) → 山頂(10時33分) → 最高地点(10時39分〜11時28分)
 → 桜峠(13時02) → 車(14時15分)
 
 <所在地>
 滋賀県高島市今津町  MAP  GPS軌跡
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