七七頭ヶ岳(693.1M) 6月24日(火) 曇のち晴  チーさん
チーさんとの6月の定期だが、梅雨真っ只中で天気に振り回される。こうなりゃどこでも行けるだけでありがたいと考えるしか仕方がない。連荘の夜勤明け山行となるが、そこは若干の若狭で・・いや、若さで。。(^^ゞ 山選びも難しい。二転三転とするが、結局手頃でまだチーさんが未踏の湖北の七七頭ヶ岳(ななずがだけ)に決まる。以前から何回も候補に上っては消えていた山だが、何たって関西100名山の1つだからそろそろ覚悟を決めるしかないだろう。天気もイマイチなので、展望があまり良くない山でちょうどいいかもしれない(苦笑)
仕事を終えて木ノ本駅へ向うが、出る時はしとしと降っていた雨が滋賀県に入ると青空に!何だかまたウソみたいな天気である。(^_^;) 何時も休みで元気なチーさんを乗せ、余呉町の上丹生へ向う。やがて前方に、丹生富士とも呼ばれている七七頭ヶ岳が見えてくる。数年前に来た記憶を頼りにカンで走っていると、わりとスムーズに登山口に着いてしまった。車が数台置ける駐車場?ができている。山頂には観音堂があり、昔から地元の信仰の篤い山で登山道も定期的に整備されているらしい。上丹生から上る道が表参道と呼ばれているようだ。ピストンでは物足りないので、下山は菅並へ下りる周回コースにする。石柱から高時川沿いに入ると、ヤマアジサイやイワガラミ、ハナウドなどの花が咲いている。今の時期はドクダミが幅を利かせている(苦笑)
やがて標高を一気に200M上げる急登が始まる。深く掘れた道は、積った落ち葉が濡れていて滑りやすい。大汗をかきかながら、花もなくほとんど無言で登る。やっと主尾根に上がると、視界が少し開けて行市山などが見えてくる。チーさんのまるで天下を取ったような叫び声で足元を見ると、メッチャ可愛いアクシバの花がいくつも慎ましく咲いている。(^^ゞ アクシバ!アクシバ!悪シバ!・・もうええっちゅうねん、そんなに嬉しい顔をして。。(^_^;) さらに進むと、見慣れないイチヤクソウやウメガサソウの花が咲いている。全然期待していなかったチーさんは、すっかり御機嫌の様子。
イチヤクソウ、ヤマツツジ、オカトラノオなど・・ちらほら咲く道を、ゆっくりと登っていく。ササユリなんかも咲くと書いてあったが、どうやらそれも・・?4〜5人の団体さんが下りて来たので、それとなしに聞いてみたが望みは薄いようだ。まあ、でもお互い先週にたっぷり飽きる程見ているので別にいい。空を見上げると、だんだん青空が占める範囲が広くなっている。最近、珍しくちょっとツキが回ってきている感じ。(^_^)V チーさんのおかげでないのは十分承知だ。(笑) 見覚えのある立派なブナの大木が現れると、山頂はもう近い。
木立の中、ひっそりと佇む観音堂が現れ山頂に着く。擦れ違ったあの人達はどこを見ていたのか知らないが、御堂の裏にはササユリが数本隠れるように咲いている。木立の間から景色を見ると、琵琶湖や余呉湖が眺められる。山本山がけっこう目立ち、竹生島が湖北らしさを感じさせてくれる。正直こんなに見えるとは思っていなかった。前回はやっぱり・・ガスだったのか?(苦笑)
先にルリ池を見に行く。反対側へ5分も急坂を下れば、「はぁ〜?どれが何が池!?ルリって・・これが!?」と、怒りたくなるような場所に着く。チーさんには予め期待せぬように言っておいたが、驚きと落胆は隠し切れない様子だ(苦笑) でも、この池?には美人になるという伝説がある。「すでに手遅れだけど、一応やれる事はやっておいたら!?」(^^ゞ\(`o'")  ・・ほんまにしたわ!(゚_゚;)(笑)
山頂に戻って美味しいオニギリなどを頂き、御堂の裏から菅並へ下山する。自然林に囲まれ整備された道で快適だが、最後はかなりの急坂である。墓地の横に出るというのもよくあるパターンだ。
花が咲き乱れる集落を抜け、ひたすら上丹生へ向けて車道を歩く。途中、道端で地元の人達が井戸端会議でも開催中かと思ったら、「胡桃谷の名水」と書かれた看板があり、何本もの空のペットボトルに水を汲んでいる。話を聞くと、何時まで経っても腐らない水で県外からも多くの人が来るとか?タダなのでもちろん頂いたが、なかなか美味しい水だった(これならお金を取ってもええな!(^^ゞ) チーさんはすっかり余裕で、七七頭ヶ岳トンネルの中で最後の足上げを披露してくれた。・・別に見たくなかったが。。(^^ゞ\(`o'")

おかげで天気と期待していなかった花に恵まれ、とても楽しく有意義な山行になった。山というのはやはり登ってみないと分からないものだ。感謝♪
ササユリ オカトラノオ アクシバ
テイカズラ ツルアリドオシ オオバギボウシ
ユキノシタ ヤマアジサイ コマツナギ
イチヤクソウ ウメガサソウ ウツボグサ
 <休憩を含む行程時間>
 上丹生登山口(9時41分) → 山頂(11時31分) → ルリ池(11時45分) → 山頂(11時55分〜13時03分)
 → 菅並登山口(13時53分) → 上丹生登山口(14時52分)
 
 <所在地>
 滋賀県伊香郡余呉町  MAP  GPS軌跡






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