妙法ヶ岳(666.9M) 平成24年5月17日(木) 晴  kayoさん


今日は久しぶりの姫と鈴鹿へ行く予定だったのだが、前夜になって天気予報が午後から崩れるかも?という。晴れ女の姫ではあるが、私の荒れ男のパワーもなかなかのものである。(^^ゞ かなり迷ったが、やはり安全策をとって転進する事にした。しかし急に転進するといっても、なかなか思い浮かぶ山がない。岐阜県のガイドを見ていたら、ふと妙法ヶ岳という山に目が止まった。ここならそんなに遠くはないし、昼過ぎには下りて来れそうだ。姫に話をしたら、何とまだ未踏と言うので即決定!姫の所からは近いので、てっきり何度かは登っていると思っていたが、分からないものである。灯台下暗し!か?

せっかくならコースは華厳寺から歩き、縦走して横蔵寺へ下りたい。気分はすっかり落ちこぼれの修行僧だ。
(^^ゞ 谷汲の道の駅で合流し、一台を横蔵寺の駐車場に置き、華厳寺へと向った。平日なので、両方共駐車場が無料なのがありがたい。



谷汲山華厳寺といえば、西国三十三箇所観音霊場の満願札所。巡礼の終着駅として有名である。門前町を歩くがまだ8時過ぎと早いので、店はどこも開いていなくて静か。本堂でマジメにお参りして裏手へと周るが、納められた数え切れないぐらいの千羽鶴が綺麗である。



所々に案内板があるので迷う事はない。まずは奥ノ院へと向う。最初は植林の中の急な階段だが、すぐに緩やかになり沢沿いを上がって行く。小さな滝もあり、階段は多いが雰囲気はそんなに悪くない。道沿いには一番から順番にお寺の名が書かれた小さな祠があり、見ながら歩けるので退屈凌ぎにちょうどいい。ミニチュアの西国巡りだ。少しぐらい花があってもおかしくないが、どういうわけか全くない。花は姫だけで上等だろうと、言われる前に言っておく事は忘れない。(^^ゞ



三十二番の祠を過ぎると、少しで奥ノ院に着く。三十三番の華厳寺の祠は奥ノ院のすぐ前にある。意外に大きな建物である。南方面の展望が少し開けるが、どこだかさっぱり分からない。(^^ゞ

奥ノ院から少し進むと、満願の水というのがある。洞窟の中を覘くと、岩の割れ目から水が滴り落ちている。美貌と知恵を、より授かるよう戴いたのは言うまでもない。
(^^ゞ



最初から覚悟はしていたが、いよいよ植林の中の階段の連続となる。上に稜線が見えているのでそんなに長くはないが、溜息が出るには十分だ。

稜線に上がり、左折して妙法ヶ岳への山頂へと向う。この道は東海自然歩道にもなっていて、広くて立派な道だ。



しかし、上り下りは見事なまでの階段ばかり。これだけ階段が続けば、いくら私でも完全に諦めも付くというものだ。(^ ^;

無言の上りから開放され、ようやく妙法ヶ岳の山頂に着く。展望はないが、ここで小休憩。誰にも会わず、ウグイスの鳴き声だけが木霊する静かな山と言いたいところなのだが、遠方からひっきりなしに聞こえてくるヘリコプターの音が耳障りでイカン。
(-_-)



東海自然歩道の稜線を横蔵寺へと向う。木立の間から見えた展望はこの程度。おそらく小津権現山、花房山方面だろう。



小さなピークをいくつも越えるが、上り下りは全て階段。それに、植林がかなり多い。たまに自然林に出会うと嬉しい。(^^ゞ



一旦林道に出て、再び東海自然歩道に入るとすぐに休憩所があった。ここで昼食タイム。すぐに独りの男性が歩いて来るが、結局この山で会った人はこの人だけだった。

姫からの差し入れを見てビックリ!何と人参が入っているではないか!「人参なんて馬が食う物で、人間が食う物ではない!」と普段から豪語しているのに、どういった心境の変化だろうか?
(笑) 百姓をやってみて、百姓の気持ちがだんだん分かってきたのかもしれない。と、信じたい(笑)



広くて緩やかな快適な下りは、旧横蔵寺院跡まで続く。最初、伝教大師はここで開山したらしい。

さらに進むと、熊谷直実の墓などもある。平家物語にも出てくる人物で、大河ドラマにはまっている姫は、怖いぐらい真剣に案内板を読んでいる。歴女になれる事を祈りたい
(笑)



旧跡を過ぎると、少し急な九十九折りの道を下って行く。やがて横蔵寺の屋根が見えてきて、瑠璃殿の裏の方から出る。紅葉とミイラで有名なお寺だが、新緑もまた美しい。



古い本堂や三重塔を眺めながら、車の置いてある駐車場へ戻った。美濃の正倉院とも呼ばれるだけあって、平日でも参拝者が絶えないようだった。


今日は天気が心配だったが、崩れる様子はなく姫の圧勝!寺で始まり・・寺で終わるという非常にありがたい?山で、お互いにきっと御利益がある事だろろ。姫の後姿が観音様に見えてくる(笑) 感謝で南無阿弥陀仏! あっ、宗派が違うか。。(^^ゞ



 
華厳寺(8時30分) → 奥ノ院(9時00分) → 妙法ヶ岳(9時40分) → 休憩所(11時18分)
 → 旧横蔵寺(12時50分) → 横蔵寺(13時40分)
 休憩時間を含む

 岐阜県揖斐郡揖斐川町  MAP  GPS軌跡





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