皆子山(971.5M) 平成24年10月14日(日) 晴  チーさん
あの悪夢のような伊吹山から早三ヶ月。やっと涼しくなったので、定期の再開。皆子山は京都府の最高峰で、一度は登っておきたかった山。しかし比良のすぐ西に位置してアクセスも良いのに、なかなか足が向けられなかった。その大きな理由は、「あんなヒルの棲家のような山は絶対イヤや〜」というチー殿の凄まじい拒絶反応である。しかし賞味期限切れの血で即死させられる向こうにしても、大変な迷惑である。とは思っても、口には出せないが。。f(^_^;  あとは渡渉がイヤだといういうのもあるらしいが、それは関西の○○サンの我がままにしか・・・?。f(^_^;

皆子山の今の主流の道はツボクリ谷や寺谷のようだが、最近東尾根があるという事を知った。ここならヒルは大丈夫だろう。ようやくチー殿も渋々OK。和邇駅で待ち合わせ、途中からR367。平バス停の横の空地に車を停める。

準備をしていると、チー殿が何やらスプレーみたいな物を出してきた。「用心棒のジョニーを連れてきたから〜」 「なるほど!これがあの噂のジョニーか!」 名はかなり前から知ってはいたが、見たのは初めてかもしれない。しかし、「人間以外でも守ってくれるのかしらん?」なんて事は、恐ろしくて口には出せない。(^^ゞ

バス停から少し戻って橋を渡り、すぐ近くの正教院へと向う。よく冷え込んでいて寒いぐらいだ。空は薄い雲があるものの、今回も好天が期待できそう。



正教院の前を通り過ぎた所にある墓地のすぐ手前が東尾根の入口になるが、道標らしき物は何も無い。少し行くと分岐があるが、左の急登の道を選ぶ。人生と同じで、目の前の辛さから逃げちゃいけない(笑) 寒かった体も一気に温まり、汗が流れてくる。



道ははっきりしているが、飽きるぐらいの植林の中の急登が続く。「これは北山杉か?」と思ってみるだけで、深く考える余裕は無い。とにかく一気に高度を上げていく。

ようやく雑木林に変わって喜んでも、またすぐに植林が待っていてくれる。
(^ ^; 木々の間からは、権現山やホッケ山、蓬莱山などがチラチラ見える。北側には峰床山も顔を出す。



いくらこんな道が続いても登山口の標高が400M少々あるので、そんなに長くはない事は想像できる。

かなり登った所で南側が開け、琵琶湖や比叡山などが一望できた。



寺谷、皆子谷との分岐を過ぎると、すぐに皆子山の山頂に着いた。東側の展望が少し開け、蓬莱山〜武奈ヶ岳の山並が見える。

プレートが乱雑する山頂は想像していたより広々としているが、まだ9時半なので静かだ。一人いた先行者もどこかへ行ってしまった。暫く休憩。ヒルチェックをするが、どうやら大丈夫のようだ。ただチー殿の脳ミソ付近に一匹紛れ込んでいる気がするが、これは前からみたいだから今日とは関係無さそうだ。
(^^ゞ\(`o'")



時間はたっぷりあるので、西側のP926まで足を延ばす。ようやく植林から開放されて気分は上々。皆子谷などの各谷の源頭部付近は緩やかで、シダなどが覆っていてなかなか雰囲気がいい。紅葉にはまだ少し早いのが残念だ。

P926まで意外にアップダウンがあり、思っていたより遠く感じた。



11時に山頂に戻ると、まだ誰もいなかった。食事の準備をしていると、ツボクリ谷からどんどん人が登って来る。チー殿はビックリしたような顔をしている。ヒルは?ヒルは?ヒルは?(笑) これは聞いてみないと分からない事だが、山でも知らなくて良かったという事は多々あるものだ。



昼近くになるとどんどん人が増えてきたので、私達はこれにて退散。皆子谷の方へ僅か行った所に、綿向山の幸福ブナに似た珍変木があったので、チー殿は潜ろうとするが、深く追求できないが体がどうも固過ぎのようだ。それに寺谷の入口で、今さら足を上げられても困る(笑)



寺谷コースに入ると、またもや植林の中を下って行く。九十九折りだが、かなり急坂である。息を切らしながら、疲労困憊の様子で登って来る団体さんと擦れ違う。

沢筋に下りると、僅かなテープを頼りに下って行く。滑り易い岩や石、繰り返す渡渉、ロープ有り〜のと少々過激。チー殿にとっては一番苦手な道なのか、後方から時折叫び声が聞こえる
(笑) ヒルの心配する余裕も無さそうだ。



チー殿は私がヒルを気にして急いでいると思っていたらしいが、普通のスピードである。私はそれほどヒルは恐れてないんですけどねぇ。他に、それ以上恐れるものはいっぱいある。(^^ゞ でもケガなどしたら私が大変なので、気にせず慎重に下りていただきたい。(^^ゞ



下山口の近くには、チー殿のお目当てだったジンジソウが咲いていた。揺れる丸太橋を渡って林道に出る。



のんびりと林道を歩いて車に戻る。意外な花がないかと少し期待したが、そんなに甘くはなかった。

ようやく気になっていた皆子山に登れて満足。ジョニー君のおかげか、ヒルとも無縁だった。東尾根は短時間で登れるが、趣には少し欠けると思う。ヒルのいない時期ならツボクリ谷が楽しめそうなので、また次回の楽しみにしておこう。(^_^)

 休憩を含む行程時間
 駐車地(7時40分) → 東尾根登山口(7時50分) → 展望地(9時25分) → 山頂(9時35分) → P926(10時30分)
 → 山頂(11時00分〜12時00分) → 寺谷下山口(13時05分) → 駐車地(13時55分)

 
所在地
 京都市左京区大原尾越町
  MAP  GPS軌跡
 





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