三池岳・仙香山(八風街道歩破) 平成24年11月7日(水)晴 水曜会
11月に入り、いよいよ北陸の天気も悪くなってきた。最初は余呉トレイルの計画だったのだが、予報が思わしくないので鈴鹿へ転進。山たまごさんの提案で、八風街道を歩破して仙香山、三池岳を巡るという・・水曜会ならでは?の企画になった。で、その案内メールだが・・「今回はメンバーがメンバーなので、展望は良くないかもしれませんが・・」だってさ。でも、これだけ理解してくれているとありがたいかも?(^ ^;

みれ殿と6時に待ち合わせ、三重県菰野町の八風キャンプ場を目指す。滋賀県境付近では雨が降っていたが、南に向うにつれだんだんと晴れ間が見えてくる。距離は僅か100Kぐらいしかないのだが、天気はこのように大きく違う。できれば、冬だけでもこっちに住みたい。。
(^^ゞ

集合時間の少し前に八風キャンプ場に着くと、すでに皆さんが到着していた。私と脱力登山家さんの車で、R421で滋賀県近江八幡市のエコロジー八風キャンプ場に向う。去年の春に開通した石榑トンネルを過ぎたすぐ左に林道入口があり、閉まっているゲートの前に車を停めた。


準備をしていると、何と私の靴紐が切れてしまった。きっと繊細な私の心と一緒で、この妖気な?メンバーの雰囲気に耐え切れなくなってしまったのだろう。(^^ゞ

暫く朝陽に照らされる林道を進むが、これがまた急坂ですっかり汗をかいてしまった。旧八風街道の入口には道標があり、いよいよ織田信長も通ったという歴史ある古道に入る。



入ってすぐ渡渉があるのだが、ジオンさんとドルフィーさんが踏み外して愛嬌程度に足を濡らす。沢沿いに道は進むのだが、予想外にしっかりしていて歩き易い。道沿いには所々にレスキューポイントの札も立てられている。



仙香谷・赤坂谷との分岐を、道標通り直進する。標高を少しずつ上げるに従い、紅葉は色付きを増してくる。特にシロモジが綺麗だ。すでに枯葉になりつつある人が多いメンバーの方々は、思い思いに足を止め写真を撮っている。
(^^ゞ



1時間程歩いて小休憩。まるで忘れていたようにドルフィーさんとジオンさんが、私に今日の好天について絡んでくる。(^ ^; これさえなければ、ほんとに尊敬するいい方なんだけど。。(苦笑)



基本的に沢沿いを進む道は、何時までも緩やかで歩き易い。歴史を感じさせる苔生した石畳らしい箇所も残っている。清流と紅葉を眺めながら、こうした道を歩くのはまた格別だ。ただ上部のいくつもの小さな支流が合流する地点は道が消え、道標もなく進行方向を少し迷った。自然災害などの影響で、当時のままの古道が完全に残るなんて難しいのだろう。



流れ込んでくる風がだんだんと強くなり、やがて従走路が通る稜線に出る。霞んではいるものの、そこそこの展望がある。



南に少し行くと、鳥居があるお馴染みの八風峠。すると、釈迦ヶ岳をピストンして来たという、ひろろとろろさんが現れてビックリ!そういえば、みれ殿が来る途中で「ひろろとろろさんが来るかも?」なんて冗談?で言っていたのが現実になったので驚きである。そういや最近のみれ殿、前回の山でも「人の霊を感じる」とか・・急にヘンな事を言い出すんだわ。大丈夫かしらん(笑) で、「この好天は、ひろろとろろさんのおかげ!」だってさ!(^ ^; これは帰りは途中で降りてもらうしかない!(苦笑)

ここでひろろとろろさんに待ってもらい、私達は仙香山・仙香池をピストンする。遠くに前回に行った釈迦ヶ岳や、岩ヶ峰、段木などもよく見える。斜面の紅葉が綺麗なのだが、すぐに陽が陰ってしまうのが残念。



近いと思っていたのだが、意外に大きなアップダウンがある。さすが従走路なので、ぽつぽつと他の登山者と擦れ違うようになる。

途中にある中峠からも、両方の八風街道に下りる事ができる。



従走路から少し外れて登り切ると、仙香山山頂。小さなプレートが付けてあるだけで、展望も何もない。

従走路に戻って少し行くと、右下にひょうたんの形をした仙香池が現れる。従走路からも見える僅かな距離なのだが、以前は笹が生い茂っていて見えなかったらしい。周りには紅葉した木が残り、水もわりと綺麗でなかなか雰囲気がいい。



「ひろろとろろさんを待たせているので早く戻りたい!」という気持ちはあるにはあるのだが、広がる展望や紅葉をつい眺めてしまい、なかなか足が進まない。(^^ゞ



ようやく八風峠に戻り、水曜会恒例の昼食&宴会♪ 何時も皆さんからたくさん頂くのだが、誰から何を!?というのをすぐ忘れてしまう。(^^ゞ 自分が出した物は何時までも忘れないのに。。f(^_^; ご馳走様でした。やがて団体さんが次々と到着し、賑やかになる。でも今日は、珍しく若い人を見かけない。(^^ゞ



昼食後、三池岳へ向う。展望と紅葉を眺めながらの歩き。ちょうど三池岳の斜面全体に陽が当たり、紅葉の輝きが一気に増す。



三池岳の山頂の標柱は従走路沿いにあるが、三角点は少し東に行った所にある。



ここで石榑峠に下りるひろろとろろさんとお別れ。ひろろとろろさんの背中も私とまではいかないが、なかなか哀愁が漂っていた。(^^ゞ 私達は再び八風峠に戻った。



峠から三重県側の八風街道を下りる。急坂はないのだが、石がごろごろしていて少々歩き難い。九十九折りで、どんどん標高を下げていく。日陰になってしまい、紅葉は地味に目に映る。

何か物足りないと思っていたら、まだ地蔵さんを見ていなかった。
(^^ゞ 「坂中の地蔵さん」と書いてあるが、やっぱりこうした古い街道にはあって普通だと思う。



意外に早く沢に下りたが、ここからは崩壊して昔の面影は全くないようだ。



滝谷出合付近からは、段木の時と同じ林道歩きになる。入口のデポ地まで、前回よりもかなり早く感じた。



車を回収に行く前に、山たまごさんの案内で「八風の大岩」を見学。この見事な大岩は龍神が宿るとして、石の祠をつくって祀っているらしい(上部) 皆さんは石の上に上がって私を呼ぶが、私みたいな者は恐れ多くて上がれやしない。(^ ^;


歴史を偲びながら初めて歩いた八風街道は、緩やかで思ったより歩き易い道だった。普通なら歩けない(歩かない)滋賀県側を歩けたのは、水曜会のマニアック志向?のおかげである。と思えるようになった(笑) 心配した天候にも恵まれ、紅葉のタイミングも良く、この時期の鈴鹿を十分に堪能させてもらった。気になっていた三池岳にも初登頂でき良かった。皆さんに感謝である。
ジオンさん ひろろとろろさん 山たまごさん みれさん mayuさん 脱力登山家さん yakoさん ドルフィーさん 福ちゃん



 休憩を含む行程時間
 林道ゲート(8時40分) → 八風街道入口(9時05分) → 赤坂谷分岐(9時20分) → 八風峠(10時55分)
 → 仙香山(11時25分) → 仙香池(11時35分) → 八風峠(11時55分〜12時45分) → 三池岳(13時05分)
 → 八風峠(13時35分) → 坂中の地蔵(13時55分) → 中峠分岐(14時05分) → 林道入口(15時10分)

 所在地
 滋賀県東近江市・三重県三重郡菰野町
   MAP   GPS軌跡





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