久須夜ヶ岳(619.1M) 7月28日(水) 晴 単独
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夏の低山歩き第2弾!(笑)という事で、息子を上中町に送って行くついでに小浜市の内外海半島の久須夜ヶ岳に行く事にしました。この山へは初めに車で無料になったエンゼルラインで山頂まで上り、海抜0Mの蘇洞門(そとも)の岩場まで下りてまた上り返すという・・下山から始める登山!? 何だか訳の分からくなりそうな登山?です(笑) 蘇洞門は花崗岩が波に打ち砕かれ、方状節理にそって海蝕してできた奇岩・洞窟・断崖と、断崖から流れ落ちる滝が約6kmにも及び、その豪壮雄大な姿は、日本海側有数の景勝地となっています。その中でも代表的な大門小門のある場所、遊覧船が着岸できるように造られた桟橋付近へ下りて行きます。
旧料金所(午前7時〜午後7時開門)から8K程走って、山頂近くの誰もいない第1駐車場に午前10時に到着。景色を見てみますが、霞んでいて全然遠望がききません。とりあえず山頂を先に踏もうと、すぐ目の前に見えるアンテナ塔などが乱立する山頂に空身のまま行く事にしました。鎖が張ってある舗装された広い道を歩く事5分程度で、1等三角点のある全く景色が見えない山頂に到着。この暑い中、仕事をされている方がおられます(すごく愛想のいい方) 面白くも何ともないので、写真だけ撮ってすぐに引き返しました。しかし今日は暑い日です。少し歩いただけでも汗が流れます。
10時35分、駐車場から100M程来た道を戻った右側に登山口。入った途端に道が草で生い茂っていて気分が悪くなります(笑) ずぅ〜とこんなんやろか?と不安になりましたが、すぐにしっかりした道になりました。主尾根を緩やかに下っていきます。 
登山口から300M程入った所で、大柄の鮮やかな橙色の花の群生に遭遇!最初カンゾウの種類かと思いましたが、よく見ると葉がありません(花期には枯れてなくなる) 調べてみると、オオキツネノカミソリ(ヒガンバナ科)という名の花だと分かりました。初めて見る花で、何か宝物でも発見した気分で嬉しくなります。花は最初から期待をしていなかったので、これを見れただけでもこの山に来た甲斐があります(笑)
11時、泊乗越から尾根を離れて北面の急斜面を下っていきます。道はうまく九十九折に緩く付けられています。この辺から香しい?汗の臭いに誘われて、アブないアブさんに付き纏われだしました。(^_^;) 試しに刺されてみましが、蚊ぐらいの刺激で腫れもしないようです・・ここのアブさんは図体のわりには優しいなぁ。。(笑) アブさんに刺す隙を与えないように、ストックを振り回し踊りながら歩こう!・・こんな姿は絶対人には見せられませんでぇー!f(^ー^; ・・帰って相方に調べさせたら30箇所ぐらい刺されてましたが。。(--;)
やがて支尾根に取り付き、あとはそれを下っていくだけです。2箇所ロープが付けられている急なとこもあります。潮騒(ロマンチック?)が聞こえてきて海が近いのが分かり、そして最後は急な階段が待ってくれてます。階段には手すりが付けられていますが、ツルが絡まり下草が階段を隠して下り難い。。おまけにバラ科の木が!!! やめてけれぇー!先日京都で買った夏用のおニューのパンツだぞぉー!・・安いけど。。f(^ー^; 11時50分、慎重に下りてどうにか助かりました。
ここへは約10年ぶりぐらいです。波に打ち抜かれた大門小門を見ながら、これを楽に見ようと思ったらお金を出して船で来るしかないんだなぁ・・と、ヘンな感激が湧き上がってきます(笑) 潮風に吹かれて〜♪ なんて思っていたけど、風も日陰もなく、おまけに岩からの照り返しもあって非常に暑い。今日は最初下りるだけだから重荷でも楽と・・コンロなどを持って来ましたが、この暑さの中では作る気になれず、おにぎりだけにしました。右側の写真は、桟橋の先端から振り返って見た吹雪の滝です。
1人静かに孤独感に浸っていると、小浜港から出航している蘇洞門めぐり遊覧船が入って来ました。ここで10分間下船する事ができ、大門小門の前などで記念写真を撮る事ができます。私が船が着く前からいるもんですから、下りてくる人が不思議そうな顔をします。「山頂から下りて来たんですよ」なんて言うと、明らかに変人を見るような眼つきに・・(笑) でもこの学生さん達は、離れていく船の上からいつまでも手を振ってくれました・・10分間の別れを惜しむように。。(大爆)

12時40分、それでは私もそろそろ下山に・・・いや登山でした。f(^ー^;  休憩したはずなのに体がダルイ。階段を上がっているうちに体が異常に熱くなり、頭がフラフラしてきました。それにすごい発汗! 「ちょっとおかしいな?もももしかして・・熱中症!?」 一気に不安になります。とにかく木陰で水分を補給して様子を見る事にしました。最悪の場合は遊覧船に乗せてもらうつもり。そうしているうちに気分が少し良くなって行けそうな感じになってきたので、とにかくゆっくりゆっくり歩く事にしました。20分ぐらい歩いては休み・・の繰り返し。。泊乗越に着く頃にはだいぶ体調が戻ってきました。良かったです。私しか歩いていなかったので、一つ間違うと遭難になっていたかもしれません。2時45分、登山口に着いた時にはホッとしました。

今日は気分でスポーツ飲料も多く持っていたので、それも良かったのかもしれません。単独ですから改めて慎重にやらなければ!と思いました。アブにも刺されまくりましたが、唯一オオキツネノカミソリの群生が見れたのがラッキーでした。
 
<休憩を含む行程時間>
登山口(10時35分) → 泊乗越(11時) → 桟橋(11時50分〜12時40分) → 登山口(2時45分)

<所在地>
福井県小浜市