呉枯ノ峰(531.9M) 平成20年12月16日(火) 曇のち晴  kayoさん
最近疲れが溜まってきているので、初め今日は山休にするつもりでいたが、晴の予報を聞いて少しだけでも行きたくなってきた。kayoさんが「少し遅くなるけど追っかける!」と言うので、木之本の呉枯ノ峰(くれかれのみね)にハイキング気分で行く事にした。ここなら昼前からでも十分である。

呉枯ノ峰は木之本の町のすぐ東にある低山で、展望は悪いが一等三角点と駅からのアクセスが良いので意外に人が多い山である。それと、中腹にある菅原道真が幼少の頃に修行したという菅山寺も見所だ。私も約4年ぶりになる。せっかく車が2台あるので、表参道の坂口から上って木之本の町に下りる周回コースにする。私の車を下山口の給水タンクの傍の空地に停め、kayoさんの車で坂口へ向う。木之本は元宿場町で道が全体的に狭いので、運転にはくれぐれもご注意願いたい。

坂口の表参道口には立派な鳥居あるのだが、できるだけ時間を節約するために今回は潜らずカットさせてもらう。(^^ゞ 高速道路の高架下付近の空地に停める。

kayoさんが古墳らしき穴を覗くが何もなし。すぐ前の表参道を登り始める。広く緩やかな道は息が切れず、話しながら登るにはちょうど良い。どっさり積った落葉は、ふと哀愁を感じさせる事もある。参道らしく、両側には所々小さな石仏が祀られている。しかし、そのほとんどが首の辺りから上がない。きっと雪か何かで取れたのだろう。いくらなんでも悪戯ではできないと思う。

35分程歩いて菅山寺との分岐に着く。ここは変形の十字路になっており、実はウッディパル余呉から車ですぐ近くまで上がる事もできる。やはり平日でも先客さんがいた。私は今日で平日4回目ぐらいだが、人に会わなかった時がない。案内図や立派な道標、ベンチなどがあり、ここからは山本山付近が見える。

左に折れて菅山寺へ下る。ブナなどの大木が現れ、今までの雰囲気とはかなり違ってくる。

5〜6分程下ると右下に屋根らしき物が見えてきて、やがて目の前に山門が見えてくる。両側には、菅原道真が植えたというケヤキの大木。左の木はかなり傷んでしまっているが、その大きさにkayoさんも驚いたようで上を見ながら溜息をついている(微笑) 約1200年ぐらい経つのか。。

山門を潜らず真っ直ぐ行くと裏の集落へ下りてしまうので、山門を潜って右へ行く。苔生した石垣や石段を辿って少し下ると本堂へ出る。傍には国の重要文化財に指定されている鐘楼がある。

さらに少し下ると、神秘的な朱雀池と近江天満宮が見えてくる。池には大きな錦鯉が何匹も泳いでおり、何だか人里離れた山中にある池のようには思えない(苦笑) 自然繁殖していると思われる小魚も多く泳いでいる。kayoさんが池の畔に佇み、なかなか動こうとはしないので、もしや飛び込みはしなかと少々不安だった。。(笑)

お賽銭を入れずに近江天満宮を参拝する。
(^^ゞ でも、鈴は鳴らさない。何でも以前kayoさんがどこかの神社で鈴を鳴らそうと紐を振ったら、鈴が外れて落ちてきたらしい(爆) 体の横に落ちたので良かったのだが、もし頭にでも当ってケガでもしようものならこの先生きていく自信をきっと失くしただろう(笑) でも、本当に信じられないような話である。失礼ではあるが、暫く笑いを止める事ができなかった。。(^^ゞ 近江天満宮の裏に回ると横山岳が見える。

広く緩やかな道を辿って分岐に戻り、山頂へと足を進める。曇っていた空もだんだん青空が見えてきて、気持ちのいい陽射しが道に燦々と降り注ぐ。小さなピークが少しあるが、道は至って穏やかで歩きやすい。田上山への分岐を過ぎるとあと僅か。。

だんだん笹が増えてきて山頂に着く。立派な一等三角点があるが、残念ながら展望はほとんどない。kayoさんは、山名の書かれた看板がちゃちで気に入らないらしい。そこらに落ちているビニール板にマジックで走り書きしたような感じである。kayoさんはこれから時間がたっぷりあるようなので、燻製もいいがぜひこれも作っていただきたい。\(`o'")

三角点の傍に腰を下ろして昼食。風も寒くもなく心地良い。じっと耳を澄ますと、下の雑音が微かに聞こえてくるのが里山らしいとこだ。心地良いと、ついつい長居をしてしまう。

木之本へ向って下山する。こちらの道も穏やかで、下りているという気がほとんどしない。左手すぐ目の前には己高山が見える。

途中には少し開かれたとこがあり、南方面の伊吹山や小谷山などが見える。

下っていると、ユニホームを着た子供達が元気に走って登ってくる。近くの伊香高校の野球部員だろうか?ま、元気に声を出しているのは先頭の者だけで、後はいやいや付き合っているという感じではあるが。。
(笑)

里に近付くにつれて、道はだんだん大きく掘れたようになってくる。勾配も急になってくるが、長くは続かない。やがて給水タンクが見えてきて、小さな山旅の終りになる。

まだ少し時間があるので余呉湖の羽衣伝説の柳の木と、胡桃谷(くるみだに)の名水へ案内する。常にペットボトルを積んであるのには、さすがと感心させられた(笑)

今日は日溜りハイクという名にピッタリの、とても心地良い山を楽しませてもらった。感謝♪
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 <休憩を含む行程時間>
 坂口登山口(11時02分) → 菅山寺分岐(11時38分) → 菅山寺(11時50分〜12時10分)
 → 菅山寺分岐(12時29分) → 山頂(12時57分〜13時56分) → 木之本下山口(14時46分)

 <所在地>
 滋賀県伊香郡木之本町  MAP  
GPS軌跡






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