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金勝アルプス 鶏冠山(491M)〜竜王山(605M) 1月24日(月) 
金勝(こんぜ)アルプスは、ガイドやHPを見て前から気になっていた山の1つだった。前回の綿向山でも近いのでどちらに行こうか正直迷った。今日はどこも晴の予報で、他の山も気になるところだが思い切って行く事にした。
早朝、まだ暗い中5時に家を出る。鈴鹿へ行く時は琵琶湖の東側を通るのだが、この栗東ぐらいだと西側を通って琵琶湖大橋を渡った方が少し早い。もちろん高速を使えば早いのだが、そういったお金のかかる事は全然頭にはない。先日雨具を新調したので、金欠病が余計に重症になってしまっている。R161を走り、堅田の近くになって夜が明けてきた。一息入れようと琵琶湖大橋の袂の道の駅に寄ったら、建物の裏から素晴らしい朝焼けが出迎えてくれた。レインボーブリッジ・・いや、琵琶湖大橋がまるで朱に染まる空への架け橋のような錯覚がしてくる。・・1人なのがちと淋しい。。

橋を渡って栗東市内に入ると、今日は何故かガソリンスタンドの値段の看板がやけに気になってしまう。レギュラー108円とか106円とか・・敦賀はほとんどが119円!この違いは一体何なんだろう!?考えているとだんだん腹が立ってくる。まあ、金欠病がかなりここまで重症になってきている証拠だろう。地図を見ながら問題なく7時過ぎに登山口のある桐生キャンプ場の駐車場に着く。誰もいないようだ。霜が降りて雑草などが真っ白だ。確認のため入口にある案内板を見てみると、ガイドに載っているコース以外にも多くの道が入り組んでいて複雑そう!・・まあどうにかなるだろう。。
7時30分に駐車場奥の北谷林道を歩き始める。しばらく行くと道標があり、右の落ヶ滝線に入る。右に奥池を見ながらさらに進むと登山道らしくなってくる。沢を幾度か渡るが道は緩やかだ。冷たい空気が心地よい。
さらに進むとひょっこり新しい林道?に出た。あれ?こんな道は案内板には載ってなかったはず。ここにも案内板があったので見てみると、一瞬訳が分からなくなってきた。入口にあった案内板と上下(方角)が反対に書いてあった。ちょっと不親切だな。この新しい道は遊歩道のようである。そのまま突っ切って行くと、落ヶ滝への分技があったので安心する。5分程なので落ヶ滝を見に行く。水量が少ないので迫力はない。すぐに分技に戻る。
この山の特徴の花崗岩が現れてきてそれらしくなってくる。所々岩の上を歩くが凍っていて危ない。
ロープのある岩を登ると「北峰縦走腺」という看板が木に下げてある。私はここで大きな間違いをしてしまった。ここが縦走腺(稜線)だと思い込んでしまったのである。左は鶏冠山、右は天狗岩や竜王山へ行く道だと。。ほんとは看板の下に右に矢印が書いてあったと思うが消えていたのだ。しかし左の道には「この先はハイキングコースでありません」との看板がある。ハイキングコースでなければ・・登山コース!?思い込みとは恐ろしい。こんな事を都合よく考えてしまうできの悪い頭だった。。しばらく道はあるのだが、進むにつれてだんだん分からなくなってくる。ザックや服に枝が引っ掛かり悪戦苦闘!でもまだ行くのか!?右にピークが見えてきたので、とにかくそこへ上ればどうにかなるだろうと・・困ったもんだ。
急斜面を木や草に掴まりながら登り切ると、カンが当ってやはり整備された道に出た。ヤレヤレ!だいたいカンが当るとか当らないとかの以前の問題!(^_^;) 左に緩やかな道を少し行くと鶏冠山の山頂だった。展望が悪い!となっていたが、冬枯れのこの時期は木々の間からそこそこ見える。
北峰縦走腺を戻ると、今から歩く天狗岩や竜王山が見えてくる。急坂を下ったとこに間違えた落ヶ滝線への分技があって・・1人納得する。ここからの稜線歩きは展望が良くて気持ちがいい。いたるとこに奇岩などがあって面白い。岩に上って展望を楽しんだりしていると以外に時間がかかる。でもせっかくので、ここはゆっくり歩く方がいいように思う。右下の写真、天狗岩に近付いてくる。
天狗岩へ裏側から上ってみる。(橋やロープあり) ここからの展望は素晴らしい!!!琵琶湖をはじめ近辺の町々、白い頂の比良山系、伊吹山や霊仙山などが見渡せる。今日は天気も良くて絶景だ。
鶏冠山越しに比良山系
伊吹山や霊仙山
三上山方面
琵琶湖南部の町々
天狗岩から耳岩へ向う。ここからも天狗岩の荒々しい姿を見る事ができる。ここから水晶谷線で戻る事もできるが、竜王山へ行くので白石峰方面へと歩く。小さなアップダウンが多いので思ったより疲れる。
白石峰。ここは多くのルートが交わっており案内板もある。登山ポストもあるのだが、なぜこんなとこにあるのか理解ができない。ここでいきっこさんから電話がかかる。優しい人(たぶん)なので心配をしてくれたのかな?ま、いいふうに理解しておこう。今のオフシーズンのキャンプ場の駐車料金は無料である(これは知っていた)いきっこさんの時は千円取られたらしく、かなり悔しがっておられた。。(笑) 電話をして損をしてしまったかな?(爆) ここから竜王山へピストンをする。
分技から狛坂線に入る。このルートにある史跡の狛坂磨崖仏(こまさかまがいぶつ)が見たくてこのルートを選んだ。所々階段のある整備された道を下る。巨大な重岩!どうやってこの大岩を重ねたのだろう。偶然に重なったのかな? 聞いてみたかったが、岩のように口が硬そうなので止めておいた。・・ここは何も思わないでサラリと読み流しておいてほしい。(^^ゞ
さらに下り、道が少し広くなったと思ったら狛坂寺跡に出た。僅かに石垣?などが残っている。驚くのは史跡のこの狛坂磨崖仏!花崗岩の6M程の大岩に3体の仏像が彫ってある。奈良時代の作らしい。別の場所に保存した方が良さそうだが、この大岩を移動させるのはちと難しいか?手を合わせて後にする。

これから広い道かと思いきや・・沢沿いのシダのうっそうとした分かりにくい道になったりと・・変化に富んだ道だ。
やがて林道に出て道標通り右へ行く。あとは林道をひたすら歩いて駐車場に戻るのだが、途中の道標から右の林道へ入る所で少し悩む。道標には一方しか書いてない。赤テープもあるので間違いないだろうと右の林道へ入る。林道と言っても廃道みたいでちょっとマシか?不安気に歩いて行くと、水晶谷線の登山口があったのでホッとする。第2名神の下を潜り、キャンプ場などの横を通って駐車場に着いた。
前から気になっていた金勝アルプスに思い切って来てみたが、天気や展望に恵まれ大満足となった。低山ながらも大岩奇岩を縫って歩くルートは面白く、見応えのある山だった。ここはゆっくり歩くといいと思う。
<休憩を含む行程時間>
駐車場(7時30分) → 落ヶ滝(7時55分) → 鶏冠山(9時) → 天狗岩(10時) → 耳岩(10時30分)
→ 白石峰(10時45分) → 竜王山(11時15分) → 白石峰 → 重岩(12時10分) → 狛坂寺跡(12時20分)
→ 林道出合(12時40分) → 駐車場(1時35分)

<所在地>
滋賀県栗東市 MAP
しばくすると茶沸観音がある。この山は、麓に金勝寺や寺跡があって山岳宗教が盛んだったようだ。緩やかな稜線を500M程歩くと竜王山山頂。西側が切り開かれていて比良山系の展望がバツグンだ。東方面の山々も見えるが・・こちら側の山はチンプンカンプン!低山が続いている。白石峰の分技に戻って昼食にする。しかしこんないい天気なのに誰とも会わない。・・・ま、これは慣れているが。。