湖南アルプス(笹間ヶ岳・矢筈ヶ岳・太神山・堂山) 平成21年2月2日 曇一時晴  チーさん
今日は山友チーさんとの定期。滋賀南部の天気が良さそうだったので、以前から一度行きたかった滋賀大津の南部に広がる湖南アルプスに決める。意外にもチーさんも初めて。どの山をコースをどうしようかと悩んだが、またいつ来れるから分からないので、まとめて全部周ろうという事になった。笹間ヶ岳(438M)〜矢筈ヶ岳(562M)〜太神山(599.7M)〜堂山(384M)と、低山ばかりだが歩行距離は約16Kある。今回はちと気合いを入れてもらいまひょう!

始発でJP石山駅に7時前に来てもらい、瀬田川沿いに走ると、すぐ目の前に湖南アルプスが見えてくる。田上公園や天神川ダムなどを過ぎると、右手に富川道の道標があり、すぐ手前の空地に車を停めた。我ながらスムーズな行動である。
(^^ゞ しかし、空模様がパッとしない。今日は快晴の予報なのであるが!?また呆れた顔で私を見ないよう・・(^_^;) 7時30分に出発する。

道標より富川道に入って行く。低い階段のある広く緩やかな道を上って行くが、やがてウラジロの生える小さな沢沿いを行くようになると、岩上などを歩くようになる。あまり寒くないと思うが、濡れた岩の表面が凍っていて危ない。チーさんも急に静かになり・・チーとビビリ気味!?(微笑) リトル比良の白坂を思い出すと言うが、それはちょっと違うと思う(笑)

道は古い御仏堰堤を過ぎると緩やかになり、左へ入る分岐があるが何も道標がない。おそらく矢筈ヶ岳への分岐だろう。この辺りは枝道が多く、道標も少なくややこしいらしい。さらに少し進むと右に入る分岐があり、ここには笹間ヶ岳への道標がしっかりあった。

薄っすらと氷が張った小さな池を二つ過ぎると、今度はバスクリーンのような色をした大きな池が現れる。何ともいえない不思議な色である。平坦に近い道を進んで行くと、広い川原を横切って尾根筋へと入る。多少のアップダウンを繰り返すと巨岩が現れ、アルプスの雰囲気がしないわけでもないが、この一帯はマツやスギ、ツゲなどの常緑種が多いので、この冬枯れの時期でも展望が悪い。

やがて林道に出てしまい少しガックリするが、少し先でまた山道に入ると、僅かで八畳岩と呼ばれる巨岩が現れ笹間ヶ岳の山頂に着く。木の梯子で八畳岩に上ると、それは素晴らしい展望が広がっていた。大津市街や琵琶湖などが一望である。また、この時だけ青空が広がっていた
(苦笑) まだ8時40分なので、写真撮り魔にしたらまあまあのペースだろう(笑) 三角点は岩下の右横にある。展望を見ながら休憩し、ロールケーキを始末してもらう。賞味期限が少し過ぎているので、当然ながら普通の人には出せない。(^^ゞ\(`o'")

すたこら先程の分岐まで戻り、次の矢筈ヶ岳へと向う。道は緩やかで話ながら歩けるが、長いわりには他に見る物がほとんどない。展望がない山なのでここは外しても良かったのだが、コース上にあるため仕方がない。

やがて出合峠の四辻に着き、矢筈ヶ岳の山頂へは左に入る。ここから初めて里山らしい急登が始まった。10分少々喘ぎながら上ると緩やかになり、山頂はさらにもう少し奥に進んだ所だった。

10時25分、展望はやはり良くない。木々の間から笹間ヶ岳が少し見える程度だ。長居は無用と、すぐ太神山へと向う
(苦笑) しかし、不思議とイワカガミの葉がここだけあった。

出合峠を直進するが、ここの道標も分かり辛い。矢筈ヶ岳、笹間ヶ岳は板に書いてあるが、太神山方面はテープにマジックで小さく書いてある。ここで馬鹿なりに気が付いたのだが、私達が歩いているのはどうも反対コースなのだろう。太神山から来るとまだ分かり易い。

緩やかな下りが続くが、相変わらず退屈な道である。誰かさんも暇でとうとう足を上げ出す始末、世紀末!
(笑) 枝道が多いが、テープがある道を行けば問題ない。やっと不動寺の参道へ出る。

階段混じりの広く緩やかな道を進み、二尊門から不動寺の境内へと入る。上の二枚の写真には、あまりマウスを置かない方がいいかも!?(笑) 明日は節分なので、関係者の人達が忙しそうにしている。

奥のコンクリートの急な階段を上って本堂へ向う。この建物は、国の重要文化財に指定されているらしい。しかし今日日、もっと詳しい説明板があってもいいと思うが?中へは勝手に入れるが、暗くてほとんど見えない。マウスをどうぞ!

大岩の胎内潜りをしてから少し先の奥の院へ!11時53分、三角点は手前の左へ上った所にあった
(なぜこの標識だけ立派?) 展望はほとんどないが、急に寒く感じてくる。霊気でも漂っているのだろうか?(^_^;) 門の近くのベンチまで戻り、今回は時間のかからない簡単な食事を済ませた。

引き返して、泣不動などがある参道をどんどん下って行く。やがて車道に出てさらに下って行くと、左に迎不動というのがあり、すぐ手前の右に「鎧堰堤・堂山」の道標があった。

天神川を飛石で渉り、岩だらけの若女谷を上って行く。へぇ〜「若女谷」かぁ!じゃ帰る?\(`o'")  渡渉を繰り返すが、道はしっかりしていて道標も100Mおきぐらいにある。おそらくオランダ堰堤の鎧堰堤を見学する人が多いのだろう。水が岩の間を流れる落ちていく光景が美しい。

古い明治時代の鎧堰堤の前には、新しい現代風の堰堤が造られていた。堰堤の向こうは砂がどっさりと溜り、細長い大きな川原が広がっている。川原の中を左淵に沿って歩いて行くと、約200Mぐらい行った辺りに堂山への取り付きがあった。

ちょろちょろと流れる小さな川沿いの緩やかな道を暫く歩いて行くと、やがて急に視界が開け、目の前に堂山の荒々しい姿が現れる。とても400Mに満たない山とは思えない勇ましい姿である。今までの山が山だっただけに、ちょっぴり感激してしまう(苦笑)

山頂は一番左端のピークなので、3つぐらいの小ピークを越えなければならない。

写真ばかり撮っていると、一人の軽装の男性が追い越して行く。今日、初めて会う登山者だ。岩の間を上り下りするが、マーキングなどもあり別にどうという事はない。とにかく道中の岩々からの展望が素晴らしい。ちょっと曇ってきているのが残念だが、360度近い展望が広がっている。毎度ながら誰かさんは、岩を見ると上りたくなる習性があるようだ(笑) 物好きな方は、左上の写真にマウスをどうぞ!

山頂の手前のピークで先程の男性が休んでいた。私達が真っ直ぐ進もうとすると、その男性がそこからは難しいと声をかけてくれた。一旦左下に少し下りてから、左から巻くような感じで上るようになっていた。ここが一番の難所と言えば言えるかもしれない。

14時35分、堂山の山頂に着く。低い松などの木があるが南と北に岩があり、そこへ上ると景色がよく見える。右上の写真にマウスを置いて驚かないように!

この堂山だけで、今日のおそらく8割ぐらいの写真を撮っただろう。
(^^ゞ ・・2台も持ってきたカメラで300枚以上とはあんまりだけど。。(苦笑) 別に4つも行かなくても、堂山だけでも十分楽しめるとか・・あまり言わない方がいいと!?(苦笑)

山頂から西へ向う道から左下に見える堰堤へ下りるわけだが、低木の枝に所々に付けてある小さなテープを注意しながら拾っていく。岩が多いので道が分かり難い。

堰堤からは五味谷を下って行く。渡渉は多いが道はしっかりしている。この谷も水と岩が美しい。

15時30分、天神川ダムのすぐ上の川原に下りるが、渡渉は飛石が小さくて靴が絶対濡れてしまう。
(^_^;)

この付近には堂山への道標が全く無い。反対のこのコースから登る場合、初めてだと少し難しいと思われる。車道へ上って10分ぐらいで車に戻る。

総歩行距離が約16K。時間がかかる上に道標が少なく枝道が多いという事で、今回は特に時間をかけて念入りに下調べをした。それが功を成してか、ほぼ予定通りに歩く事ができ充実感は高かった。
感謝♪ 
・・前もって誰かさんを脅しておいたのも良かったかも!?(^^ゞ
展望などの写真はこちら
 <休憩を含む行程時間>
 富川道登山口(7時28分) → 笹間ヶ岳(8時40分) → 矢筈ヶ岳(10時25分) → 太神山(11時53分)
 → 堂山(14時35分) → 五味谷登山口(15時30分) → 車(15時40分)
 
 <所在地>
 滋賀県大津市
  MAP  GPS軌跡






HOME