己高山(922.6M) 11月15日(土) 曇  チーさん
本当は明日の日曜に定期の予定をしていたのだが、生憎またもや天気が悪い。一日早めても、私は朝まで仕事なので行ける山が限られてしまう。行きたい山は数々あるが、行ける範囲で考えないと仕方がない。湖北の山へ来るとなるとチーさんは、暗い始発の電車に乗らなければならない。度々申し訳ないと思っているが、嫌がらずに来てくれるのでありがたい事である。けっして暇人とは口には出さない。合掌!\(`o'")

定期で湖北の山もだいぶ歩いているが、己高山がまだ残っている。クリンソウが咲く時期にと思っていたが、紅葉もいいだろうと決める。今日も昼から天気が崩れそうな予報なので、周回にするかどうかは様子を見て決める事にする。木之本駅で先に着いていたチーさんを乗せ、己高庵の横を通って林道へ入る。数人の登山者がすでに歩いているが、奥まで車で入って来る私達を見て、怪訝な顔をして道を空けてくれる。
(^^ゞ それ以上行くと止められないかも?と言われるが、たぶん止められるから仕方がない(笑) 予想通り一台分のスペースが空いていた。ま、最初から周回すると決めていれば、どこに止めても一緒なのだが。。
大きな看板から尾根コースへ入る。暫く急坂が続き、やがて深く掘れたいい雰囲気の道になってくる。鶏足寺の表参道として使われていたのだろう。超寝不足なので、何時も以上に初めが辛い。体が慣れるまでも時間がかかるが、一旦慣れてしまえば眠気も不思議と飛んでしまう。クロモジ主体の黄葉が目立つ。
45分程で六地蔵に着く。早速チーさんが予想通り興味を示す(笑) 何枚も写真を撮り、挙句の果てに地蔵さんの上に顔を乗せた写真も撮らされたが、とても公に公開できる代物ではない。\(`o'")  ほんのりと赤く染まったモミジが美しい。

谷コースからの分岐を過ぎ、黄葉したブナが増えてくる。
やがて「馬止め」「牛止め」「尼止め」と呼ばれる岩が道を塞ぐ。ここまで馬や牛が上ったという事だが、果たして本当にこんな坂を荷物を載せて上ったのだろうか?かなり疑問である。人間同様、昔の家畜は逞しかったのかもしれない。ま、あまり深く考えても仕方がないが。。ここが六合目と書かれている。

馬止め展望所と書かれたとこからは視界が開け、琵琶湖に山本山が目立つ。
さらに進むと紅葉は真っ盛りになり、おまけにちょうど陽が射してきた。美しい光景に足が度々止まってしまう。
やがて巨木が立つ、しっとりした雰囲気の鶏足寺跡に着く。後になってしまったが、己高山は天台系の山岳宗教が非常に盛んだったとこでもある。「湖北の比叡山」とも呼ばれたそうで、尼にはもってこいの場所なのだ

紅葉も綺麗だが、厚く降り積もったふかふかの落葉が何ともいえない。調子に乗って気分良く歩いていたら、気付かずに池跡?に足を踏み入れ靴がドロドロになってしまった。
(^_^;)

山頂への分岐辺りの紅葉も美しい。ロープありのほぼ一直線の急登が続くが、チーさんは少々お疲れ気味である。六地蔵、鶏足寺跡と、だいぶ念力体力?を消費したようである。
\(`o'")
11時21分に山頂。少し先が開けており、東から南の展望が良い。伊吹山や金糞岳は、残念ながら雲がかかっている。

山頂の標識のすぐ横で昼食をとっていると、次々と人が上って来る。女性が圧倒的に多い。けっこう人気のある山だと実感する。

どうやら天気は大丈夫のようなので、南尾根を下る事にする。「誰か南尾根を下りるなら付いて行きたいんだけど?」という女性の声が微かに聞こえたが、ちょっと怖そうな人だったので無視をさせてもらった。これがもし○い女性なら、喜んでお供させてもらうのだが。。
(^^ゞ
南尾根は予想以上に素晴らしい紅葉だった。道も緩やかで歩きやすい。ただ、悩みそうな分岐が多いのが難点。道標が足りず、また古いので字も読み難い。1番目の鉄塔まではそのまま尾根筋を真っ直ぐ下り、鉄塔を過ぎてY路を右に入るのだが、ここは道標がしっかりしていて注意していれば問題ない。少し行くと次は右へ直角に入るのだが、ここはうっかりすると、あまりにもいい道なので真っ直ぐ下ってしまう。道標はあるのだが読み難い。次にまた道標があるY路があるので、ここは左へ入る。2番目の鉄塔が下に見えてくるとまたY路があるのだが、これはどちらでも鉄塔で合流する。ちなみに左の方が歩きやすい。2番目の鉄塔からは、山頂や歩いてきた南尾根が見える。・・ま、こんな感じかな。
緩やかで気持ちのいい道を下って行く。やがて正面の大木に、「右・石道寺、左・高尾寺跡」とインクで書かれている。樹齢1000年という逆杉が見たいので、左の高尾寺跡へ入る。が、急坂のうえに踏み跡が分かり難い。後から無理矢理付けたような道である。よく確かめながら右方向を少し意識しながら下って行くと、正味5分ぐらいで高尾寺跡に着く。
滋賀県指定自然記念物にも指定されている逆杉は立派である。樹高35M、幹周りは7.8Mもあるらしい。色も艶があって老木という感じがしない。チーさんが抱きついてみたが、まるで・・・・ ちょっとこれは言えない。(^^ゞ

高尾寺跡からは道ははっきりしているが、急坂で倒木などが多く荒れてる。林道出合には道標もなく、歩く人が少ない感じがした。
林道を下って行くと、右方向に石道寺が見えてくる。紅葉が綺麗だ。石道寺の横から鶏足寺、己高庵へと遊歩道?が付けられている。鶏足寺も紅葉は綺麗で人も多い。数人のアマチュアカメラマンが写真を撮っている。一応、本堂まで上ってみた。その後、己高庵から林道を車まで戻る。

紅葉、歴史物など・・素晴らしいものに触れる事ができた。感謝♪
他の写真などはこちら
 <休憩を含む行程時間>
 尾根コース登山口(9時10分) → 六地蔵(9時52分) → 牛止め(10時23分) → 鶏足寺跡(10時50分)
 → 山頂(11時21分〜12時20分) → 1番目の鉄塔(12時44分) → 2番目の鉄塔(13時00分)
 → 高尾寺跡(13時24分) → 林道出合(13時54分) → 石道寺(14時13分) → 車(15時05分)

 <所在地>
 滋賀県伊香郡木之本町  MAP  GPS軌跡






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