木の芽古道・鉢伏山(762M) 10月28日(水) 雨のち曇  みれさん
今日は生憎の天気だが、みれさんがまだ木の芽古道を歩いた事がないという話を思い出し出掛ける。地元の山人なら一度は歩いておいて損はないだろう。私も数年前に歩いた事があるが、その時は荒天で薄っすらと雪景色だった。

木の芽古道は約1200年も前からある北陸とを結ぶ官道で、敦賀市新保と南越前町二ツ屋間の約6K。北陸道と呼ばれ、多くの著名人がこの道を歩き峠を越えている。明治天皇も北陸巡業の時に歩いておられ、峠(628M)には今も茶屋が残っていて人が住んでいる。
雨の上った11時頃、新保から歩き出す。沢沿いに緩やかに付けられた古き道は、今もしっかりと存在感がある。紅葉にはまだまだ早いが雨に濡れた木々、小さな沢の音を見ながら聞きながら歩いていると自然に心が和む。みれさんも慌てずしっとりと、紫式部になった気分で歩いてほしい。・・と思うが、これは到底無理な注文か。。(苦笑)
約40分程歩くと峠への上りになり、「明治天皇御膳水」と書かれた石碑がある水場に着く。ここの水でお茶を沸かしたそうだ。

すぐに苔生した古い石畳が現れ、峠の茶屋が見えてくる。雨上がりなので濡れて滑り易い。
峠の茶屋に着くと、犬が一斉に吠え出す。今日は繋がれているようで安心する。以前来た時は4匹ぐらに囲まれてしまったから。。私は見た目通り、か弱いですからねぇ。(^^ゞ

この峠で福井県を半分に分け、これより北を嶺北、南を嶺南としている。ここは古くから交通の要所で、この付近一帯には多くの山城の跡がある。

永平寺を開いた道元禅師の石碑の横から鉢伏山(はちうすやま)へ向う。城跡や僅かなブナ林を抜けると、今庄365スキー場のゲレンデに出る。
ゲレンデのトップから、林の中を少し入ると広々とした山頂である。峠から20分程の距離だ。ここには面白い道標があり、モスクワやウラジオストックの方角や距離が書いてある。・・人を馬鹿にしている気がしないでもないが。。(苦笑)

芝生がまだ濡れているので、リフト乗り場まで行って板の上で景色を見ながら昼食にする。今日はみれさんが用意してくれた。じっとしてるとさすがに寒い。ガスで隠れたり、陽が差してきたりと・・天気も忙しそうである。それにしても・・見える山々がさっぱり分からない。(^^ゞ
さて、あとは言奈地蔵を見るだけである。トップからコースがいくつか分かれているのだが、山勘で急なゲレンデを下って行く。草刈りはしてあるが、小さな穴ぼこだらけで歩き難い。途中で右に入る道があったが、リフトの点検路のようで引き返す。またさらに下って行くと、また右に広い道があった。これが正解で、先程の茶屋からの古道がここへ繋がっている。

暫く広い道を歩くと言奈地蔵に着く。この地蔵の云われは省略するが、みれさんに話をすると怖がって面白い。ま、この人の山の話の方が遥かに私は怖いけど。。
また石畳が現れ、ガスっている峠の茶屋が見えてきた。やはり一斉に犬が吠え出し、一匹が纏わりついてきた。ビビるみれさん!・・猪に反応したのだろうか?(^^ゞ\(`o'")

山はいろんな遊び方ができる。たまにはこうした古道歩きもいいものだ。感謝♪ 
・・人間もだいぶ古くなってきたのかなぁ。。(^_^;)
木の芽古道・言奈地蔵の説明はこちら
 <休憩を含む行程時間>
 新保入口(11時10分) → 木の芽峠(11時50分) → 鉢伏山(12時14分〜13時43分)
 → 言奈地蔵(13時54分) → 木の芽峠(14時08分) → 新保入口(14時36分)
 
 <所在地>
 福井県敦賀市新保  MAP  GPS軌跡






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