金糞岳・白倉岳 平成26年7月18日(金) 曇のち晴  あさひさん
あさひさんから、「ヒルは絶対ダメだけど、暑さと毛虫ぐらいは我慢するよ!」との要望。しかし失礼ながら女性の言葉というのは、今までの体験上からあまり信用できない癖が付いてしまっている。いろいろ悩んだが、あさひさんがまだ未踏の金糞岳を選んだ。ここは登山口の標高が高いので少しは涼しいだろうという事と、滋賀県で伊吹山の次に高い山なので、何れ登らなければならないだろうと思ったからだ。私は5度目ぐらいになるが、久しぶりなのでちょうどいい。

あさひさんとは今のところ天気の相性が良さそうで、好天の気配を感じる。浅井文化スポーツ公園で待ち合せ、高山キャンプ場から鳥越林道を上って行く。峠の少し手前に滋賀県側の連状口の登山口。峠の先に岐阜側からの登山口があり2つのピークを省略できるが、山登りに来たのだからこのぐらいは歩いてもいいだろう。

登山口に着くと、予想通り涼しい風が吹いて心地良い。登山口の標高が千メートルに近いので当り前なのかもしれないが、恨まれずに済むというホっとする瞬間である。登山道へ入るが、草や笹が生い茂っていて鬱陶しい。前回登った時は季節が違うと思うが、こんなに酷くはなかった気がする。夜露?で服が少し濡れるが、大した事はない。



ヨツバヒヨドリの花などを眺めながら、小朝ノ頭のピークに着く。ここから山頂方面が見える。



あさひさんが気になっている毛虫だが、いるにはいるが数は少ない。ところが、木の幹などにたくさんの死骸が付いていて驚く。帰ってから調べてみると、毛虫もウィルス?伝染病などに感染して大量死するらしい。動物みたいだが、まだワクチンはないらしい(笑)

だんだん藪から開放され、大朝ノ頭のピークに着く。ここからの展望は全くない。



大朝ノ頭から少し下れば、岐阜側からの道と合流する。岐阜側からの方が多く歩かれているようだ。

あさひさんがクワガタを見つける。それも2匹もである。私なんか山でクワガタなんて見た記憶がほとんどないのに凄い。これからそのままだけど、「クワガタの女」とでも呼ばせてもらおうか!?
(笑)「何やそれ!?」と言うが、つまり敵に回すとかなり手強そうに思えるのだ(笑)



木は細いがブナ林も少しある。風が吹き抜けて心地良い。



山頂への最後の急坂が始まる。道脇にはアカモノの実が多い。

さすがに暑くて汗が流れてくるが、あさひさんは今日は絶好調のようだ。やっぱりクワガタのおかげだろうか?
(笑)



道が緩やかになってくると開けた場所があり、貝月山や伊吹山などがよく見える。天気はだんだん良くなってきたようだ。



あさひさんが道脇にブルーベリーの実が多く生っているのに驚く。調べてみると、ブルーベリーの原種、似た物は多いらしい。半強制的に食べさせられたが、なかなか美味しかった。



金糞岳の山頂(1317M)に着く。少し広くアザミなどが咲いている。

展望は木立が高くなり、奥美濃方面が見える程度だ。



少し休憩して、さらに先の白倉岳へ向う。この道沿いにもブラックベリーの木が多く、あさひさんは摘んで食べては「これは苦い!」とか言っている(笑)

この道は大きく下って上り返すが、視界が開けた箇所が多く気持ちがいい。遠方に琵琶湖、竹生島なども見える。そして、この山がいかに奥深く大きいかという事も感じてしまう。



上り返して緩やかな道を暫く行くと、白倉岳山頂(1271M)。少し風があり暑くはない。ここで正面に金糞岳を眺めながら昼食。麺が重なってしまったが、あさひさんのソーメンが何とも美味しい。やっぱり夏はソーメンだな。(右上の写真にマウス)



景色を眺めながら来た道を戻る。それにしても静かな貸切のような山だ。聞こえるのは鳥の囀りのみ、雑音など全く聞こえない。



ここから見える景色は登った事のある山や、聞いた事のある名の山ばかり。なので親近感のようなものが湧くし、ある程度は説明もできる。


戻る頃にはすっかり暑くなってしまったが、静かでなかなかいい山行になった。山は一緒に歩く人によって、また違う印象を受けるので不思議なものだ。感謝♪


  山行時間(8時20分~14時10分)  MAP   GPS軌跡     あさひさん





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