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金糞岳(1317M) 6月1日(金) 曇のち晴  チーさん
「金糞岳はまだ未踏やねん!」なんて言葉を前から聞かされていた。しかし、私はちょこちょこ行っている事と、手軽に行きたい時のために残しておいてあった。花の季節も一段落した事もあり、チーさんも北陸遠征の前々日という事もあって大抜擢されたわけである。それと、実は私はこの山で展望に恵まれた事がない。心の中では「鼻糞岳め!」と・・叫んでいたのである。(^^ゞ そんなわけで、今度こそはガスと親友の契りを結びたくない。天気予報もかなり重要な要素をしめていたのである。思いつきで行っているように思われるが、一応いろいろと考えているわけです。・・それなりに。。f(^-^; ところが、滋賀県入ると天気が思わしくない。金糞岳方面はすっかりガスがかかっている。変更した方が良さそうだな?と、思いながら長浜駅に着く。
チーさんは、私の心配を他所に行く気満々のようである。確かに私が落ち込もうが泣こうが関係ない。(^_^; もうこうなりゃ予報を信じるしかない。高山キャンプ場を過ぎて鳥越林道を上っていく。道沿いはタニウツギの花がキレイに咲いている。「タニウツギ!タニウツギ!タニウツギ!・・」 そんな連呼しなくても止まりますがな。(--;) 登山口に着く前から撮影タイムに入る。上るにつれてだんだんとガスも上ってきた。すっかり天気が良くなってきたのである。ただし、誰のおかげとかそういう話はもうしたくない(苦笑) 連状口の前の空地に車を入れるが、まだ私達だけのようだ。青空が広がり、伊吹山や長浜の街なんかが見える。今日まで長かったよなぁ。(T-T)
溝のように刻まれた登山道へ入る。早速ナナカマドの花やチゴユリなどの歓迎を受け、チーさんも御機嫌の様子である。こうでなきゃわざわざこんなくんだりまで来るか!とでもいいたそうな雰囲気で写真を熱心に撮り出す。
すぐ連状ノ頭を越え、小朝ノ頭へ!間違えたような青空の中、目の前には金糞岳の姿がはっきりと見える。
小朝ノ頭から少し下ると、広葉樹の美しい林が広がっている。去年の秋にも来ているが、この一帯が美しく彩られていたのを思い出す。・・ただし、展望はダメだったが。。(^_^;) 山頂へと急坂を登る。「山頂まで20分」という看板が木に括られているが・・いくらなんでもちと無理がある。
口数少なく登っていると、やがてササや低木になり視界が開けてくる。伊吹山や霊山、ブンゲン、貝月山など一望。東の方に見える凛々しいお姿は、蕎麦粒山か?花房山か?・・よう分からん。(^^ゞ けど、この景色が見たかったのは事実だ。
蕎麦粒山?花房山?
美濃の山(^^ゞ
ムラサキヤシオも見る事ができて山頂に着く。すでに年輩の二人の方が昼食中であった。陽射しは少し暑いが、風がそこそこあって心地よい。去年の松茸の残り香はもうなかった(笑) 昼食は白倉岳でする事にして出発。
やっとこの先へ進める(シツコイ?(^^ゞ) 目の前の白倉岳を見ながら大きく下る。快適だ。サンカヨウはすでに実をつけている。
鞍部には深谷コースとの分枝があり、ロープなど垂れ下がっている急坂を登り返す。白倉岳の方から見る金糞岳もなかなかいい形をしている。深谷は深い谷である。・・そのままやん。(^_^;
台地状のような白倉岳、山頂は金糞岳から来ると一番奥になる。緩やかな道を展望を見ながら歩く。小朝ノ頭など歩いてきた尾根もよく見える。チーさんは相変わらず花を探している。道脇には蕾状態のアカモノが沢山あったが、根性で開き始めている花を見つける。そのわりには、ウスギヨウラクの花を簡単に見落としたりもする(笑) ま、完璧にやられるとたまらんけどね。
誰もいない山頂に着く。私が昼食の準備をしていると、チーさんはヒマを持て余してさらに先へ探検に出掛けてしまう。(^_^; できた頃に帰って来れば、グラサンかけて箸を咥えてウンチ座り!誰もいないとはいえ、もう少し品良く振舞ってほしいものである(苦笑) 食べていると、ジャラジャラと派手な音が聞こえて来る。数人が来たと思ったのだが、見れば若い男性がたった一人。よく見れば、上から下まで鈴がビッシリとぶら下がっている。スパッツのヒモにまで小さな鈴が付けてある。昨日も雨は降っていないはずである。鈴を鳴らしたいためにスッパツを付けているのだろうか?「アンタは鈴屋さんか?」と、聞きたくなったが・・我慢する。(^^ゞ
深谷 奥に長浜などの街が見える
ガスが出てきたが、もうしっかり展望を楽しんだので構わない。鈴人間とお別れして下山する。金糞岳に戻る頃にはガスが晴れる。また展望を楽しみながら、途中で木登り?体験もしながらゆっくり下山した。最後はお得意のポーズで〆を・・(^_^;

チーさんにとっては初登頂! 私も初めて展望に恵まれ大満足だった。
アカモノ
ウスギヨウラク
ユキザサ
チゴユリ
トリガタハンショウヅル
ミツバツチグリ
<休憩を含む行程時間>
連状口(9時30分) → 小朝ノ頭(10時14分) → 金糞岳山頂(11時25分) → 白倉岳(12時19分〜13時25分)
→ 金糞岳(14時00分) → 小朝ノ頭(15時04分) → 連状口(15時31分)

<所在地>
滋賀県長浜市  MAP
ムラサキヤシオ
ツクバネソウ
イワナシ