貝月山(1234.3M) 平成21年6月8日 曇時々晴  kayoさん
大垣のkayoさんのおかげで、西濃の山を少しずつ歩き始めている。今日は、去年のブンゲンから見えた貝月山を案内してもらう事になった。この山の標高は、1234Mと数字の語呂合わせが良い。登山道はいくつかあり、お手軽なコースもあるが時間はたっぷりあるので、やはりこの山を一番感じられそうなコースが良い。そんなわけで、旧春日村の長者の里から登る事にした。沢沿いを上がるコースでヒルが心配だが、お互い日頃の行いが良いので大丈夫だろう。(^^ゞ 敦賀を出る時は小雨が降っていたのに、こちらは雲は多いが青空も見えている。kayoさんは三連荘の山行で疲れていると思うが、まだ若いので大丈夫だと言う。まあ、今日は大人しくそういう事にしておこう!(^^ゞ\(`o'")

長者の里の駐車場で待ち合わせる。誰もいる気配がなく静かだ。奥のバンガロー棟を過ぎてから登山道に入る。始めは植林帯だがトチノキの大木が目を引く。渡渉を繰り返しながら、ムラサキサギゴケが咲く沢沿いの緩やかな道を上がって行く。小さいが雰囲気がいい沢だ。コアジサイもぼちぼちと咲き出している。流れる水の音は小さく・・耳に優しい。ここは「長者平の猿後家ばあさん」という伝説があるらしいが、レポでは省略しておきます。
(上の写真にマウス!)

危ない箇所はないが、渡渉がかなり多い。帰りにヒマなので数えてみたら、小さなものを含めると20回あった。

分岐から少将の淵を見に行く。僅かな距離だ。アルミの長梯子を下りると、小さいが美しい三段の滝が現れた。冷んやりした空気が漂う。

一部かなり高巻く箇所もあるが、右岸、左岸と渡渉しながら進む。ちょうど草刈りをした後らしく、道は歩きやすい。久しぶりに見るフタリシズカが咲き、kayoさんがコケイランを見つけてくれる。青い小さな花を付けたミズタビラコが、至る所で群落を作っている。小さな沢と相成って、とてもいい雰囲気だ。1時間程歩いたので、水の音を聞きながら小休憩。ヒルに好かれていないかチェックをするが、恐れを成したのか大丈夫のようだ。kayoさんとの時は、スイカじゃないと怒られそう。。(笑) (左上の写真にマウス!)

さらに進むと、「三段の滝」が現れる。そのままの名じゃん!
(笑) しかし木立に視界を遮られ、どう三段なのかイマイチよく分からない。(^^ゞ

滝から少し行くと、沢は広がってトチノキやサワグルミの見事な大木が立ち並び、思わず何度も立ち止まって見上げてしまう。青々とした緑の下を縫うように道は続いている。とても癒される空間だ。

沢はだんだん細くなり、大岩などを攀じ登るがロープがあるので何の問題もない。

やがて、枯れた沢の急登から尾根に取り付く。ここもまた急登だが、ふと見ると木に赤いものがぶら下がっている・・ベニドウダンだ!そういえば、この周辺の山に多いという事を思い出す。息を整えるのにいい存在だ。
(^^ゞ

ゲレンデからの道に合流。国道以上に広く立派な道に驚いた。左折して、少し上がった所から右への踏み跡を辿る。草木の間を身を屈めるようにして進んで小貝月山に着く。木立がもう少し低いと展望が良いのだが。。

反対から下りてまた合流し、揺るかな道を進めば今度はサラサドウダンのお出迎え。次々と現れる見事な花付きに、今日はこの山にして本当に良かったと心の中で呟いたのだ。

所々展望の良い稜線から山頂が見えてくる。まだ少し登らなければならない・・予感。。
(苦笑) 景色が見えても見慣れていないので、暫く考えないといけないのが辛いところ。。(^^ゞ

山頂への上りになると、ドウダンの数がさらに増してくる。自分が花だからあまり興味がない!とか言うkayoさんも
(笑)さすがに度々足が停まる。ベニドウダンは1割程度で、ほとんどがサラサドウダン。

途中には、「江美の池」と書かれた看板。四畳ぐらいの小さな池だが、木の枝にはモリアオガエルの卵がぶら下がっていた。

山頂に着くと、立派な展望台がすぐ目に付く。早速上がって展望を見てみるが、滋賀県境の山々はガスで隠れてしまっている。東側の岐阜の山々は見えるのだが、名がほとんど分からない。kayoさんと、「あれがこの前の小津権現山だよねぇ〜」とか言ってはいるが・・定かではない。
(^^ゞ 何度か通えば、そのうちだんだんと分ってくるだろう。展望台の下周辺に目をやると、ドウダンが辺り一面見事に咲いている。

立派なベンチに座って昼食。風がほとんどないので、虫が纏わり付いて鬱陶しい。「好かれるのは虫だけかい!」
・・これ、毎年言ってるような気がする。。(^_^;) kayoさんから、先日の日野山からお持ち帰りした葉で包んだ餅を頂く。日野山の葉なんて聞くと、粗末にするのは気が引ける(苦笑) 平日でも気軽なコースあるので誰かは来ると思っていたが、昼近くになっても私達だけの貸切だ。風がないのでガスも流れないだろう。これだけ見れたら上等だし、相変わらず虫も鬱陶しいので下山する。(上の写真にマウス!)

苔生した岩は濡れているので、慎重に下って行く。トチノキの森は、再び私達を癒してくれた。。

時間もまだ少し早いので、駐車場でkayoさんからのスイカを食べながら雑談
(笑) 道中の沢沿いの道も良かったし、思いがけないドウダンにも囲まれた。展望も一部悪かっただけだし・・何もいう事はありません。静かでとてもいい山旅だった。。感謝♪
展望や花などの写真はこちら!
 <休憩を含む行程時間>
 長者の里駐車場(7時35分) → 少将の淵(8時00分) → 三段の滝(8時45分) → 貝月スキー場との分岐(9時40分)
 → 小貝月山(9時45分) → 山頂(10時10分 〜11時30分) → 長者の里駐車場(13時25分)
 
 <所在地>
 岐阜県揖斐郡揖斐川町  MAP  
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