岩籠山(765M) 平成22年4月28日(水) 曇のち晴  乱丸さん夫妻 みれさん 
乱丸さん夫妻が敦賀三山の二山目の岩籠山に来られるというので、役には立たない案内役という形で、みれ殿と御一緒させてもらう事となった。先日、野坂岳に来られた時はできなかったので、今回はぜひ!と思っていた。乱丸さん夫妻と御一緒するのは約3年ぶり。しかし、そんな感じがしないのが不思議である。

昨夜は大荒れの天気で心配したが、明方には雨は止んで風も治まった。今日は回復の予報。乱丸さん夫妻と、みれ殿の車を駄口コースの登山口の「ドライブインしのはら」の前の駐車場に置き、私の車で市橋コースの登山口へ向う。この山を周回する場合、これがベストだと私は思っている。沢は上りにした方が安全で、滝などの美しさもより分かる。この沢は例え雨で水量が増えても、渡渉ができないような事はまずない。
と思う。

駐車場は私達の車だけ。8時50分、準備をして林道を歩き出す。昨夜の雨で濡れた新緑が美しい。しっとりとした落ち着いた雰囲気は、まさに私達のようである。(^^ゞ だんだん空は明るくなってきた。昨夜の暴風雨でかなり心配だったというみれ殿、しかし今日は私だけなら心配するのは痛いほどよく分かるが、何たって乱丸さん夫妻がおられるのだからそんな心配は無用。

やがて登山道へと入って行く。これから十数回の渡渉の始まり。水量は多く流れも速い。濡れた岩は滑り易く、ゆっくり慎重に渡り返して行く。岩の隙間に咲く、濡れたスミレの青色が鮮やかで目立つ。

古い堰堤を越え、次々と現れる小さな滝群。水量が多いので、何時もより迫力がある。カメラを新調したという乱丸さんの奥さんののこさんは、度々立ち止まって熱心に写真を撮っている。(両上の写真にマウス!)

一度休憩して、さらに沢をゆっくり詰めて行く。トクワカソウの残骸がちらほら現れ、キスミレが僅かだが咲いている。(両上の写真にマウス!)

沢筋から離れ、稜線まで最後の急坂を登り始めた時、どうにかまだ花を付けたトクワカソウの小群落があった。皆は下から見ているのだが、誰かさんはつい上から攻めてしまうようだ。(左上の写真にマウス!)

夕暮山との分岐に着くと、やけにガスっぽい。途中で青空が見えていたのは・・幻か?せっかくなので、取り合えず反射板まで行ってみる。が、残念ながら敦賀の街や野坂岳は見えない。岩籠山の山頂だけは辛うじて見る事ができた。(右上の写真にマウス!)

分岐まで戻り、ブナ林の中を山頂へ向う。やはりだんだん明るくなってきた。

11時15分、岩籠山山頂に着く。微かに敦賀の街が見えてきた。南側の隣には、奇岩が立つインデアン平原が広がっている。「あれが有名な?インデアン平原か!」と、乱丸さん夫妻は呟き納得したような雰囲気。「酋長、ウソ付かない!」ではないが、のんびりするにはインデアン平原がいい。

インデアン平原の中を進むが、来る度に笹の丈が短くなっているような気がする。5年ぐらい前までは、深いとこは胸の高さぐらいまであった。下を覘きながら歩かないと、木の根に躓いたものである。

一番東端の大岩がある定番の場所を陣取り昼食。陣取ると言っても、私達しかいないのだが。。乱丸さん達からはプロの味を御馳走になった。
(右上の写真にマウス!)

「目の前に岩があれば上がる!」でないと、岩に対して失礼だと言う・・これ、みれ殿の常識!(^ ^; 乱丸さんも犠牲?になる。でも、私には言わない。たぶん、崩れる危険性があるからだろう。(^ ^;

しかし、それにしても信じられないような好天になってきた。景色もバッチリ!乱丸さん達は、去年歩いた高島トレイルの湖北乗鞍岳を感慨深げに眺めていた。
(両上の写真にマウス!)

ポカポカ陽気になって実に気持ちがいい。話にも花が咲き、約2時間ものんびりしてしまった。f(^-^;  最後にもう一度・・岩の上へ!(^ ^; (両上の写真にマウス!)

分岐から駄口コースへ入る。いきなりの急坂だが、歩く人が増えたせいかかなり道がしっかりしてきた。こちらの目玉は、広くはないが美しいブナ林。芽吹きはまだだが、まるで整理されたように並んだ木々の景色につい目が奪われる。

尾根筋になると、下に国道やドライブインの屋根などが見えて急坂を下る。僅かだが、イワカガミの花が残っていた。

林道が延びてきている小さな広場に着くと、あとは階段を下って沢筋になる。こちらは芽吹いたばかりの木々の緑が目に優しい。栽培している巨大な椎茸に驚きながら、ドライブインの駐車場に出た。

車を停めた駐車場で話をしていたら、高島トレイルの起点を確認しに行こうという事になった。ここから県境は近い。乗鞍岳へはスキー場付近に巡視路など幾つもの道がある。どの道も僅かな違いで上ですぐ合流してしまうのだが、その一つが高島トレイルの道に決まっているらしい。前回案内させてもらった時に、そこまで深く考えていなかった。まあ、拘る方はもう一度来てもらいたい。(^^ゞ

スキー場の入り口を入った所に、立派な道標や案内板が立てられていた。ゲレンデを登るコースが高島トレイルになっているのだ。普通は、ゲレンデ歩きというのはなるべく避けたいもの。私もこのルートがある事は知っていたが、イヤなので歩いた事がなかった。ゲレンデ上部の登山口まで行ってみる事にした。

ゲレンデの急坂を登る。高島トレイルの黄色いテープが一つある程度で、このゲレンデでいいのかどうか不安になる。おそらく雪とスキー場なので、テープが取れたのかもしれない。リフトの下を歩くと小銭が落ちているらしいが、今日はそこまでの余裕はない。好天になり過ぎて、日差しがガンガンと照り付けて暑い。

ようやく上部に着くと、片隅に落魄れた道標がある登山口があった。期待外れで他には何もない。どうも草臥れ儲け!という感が強い。冷めてしまった気分で、またゲレンデを下って行った。

これで乱丸さん達は、敦賀三山のうちの二山を制覇!天気にも恵まれ、のんびりりとした良い山旅になった。さぞ満足されたかと思う。いろいろとお世話になりました。感謝♪
 <休憩を含む行程時間>
 市橋駐車場(8時40分) → 夕暮山分岐(10時35分) → 反射板(10時45分) → 山頂(11時15分)
 → インデアン平原(11時30分〜13時30分) → 小広場(14時35分) → ドライブインしのはら(14時50分)

 <所在地>
 福井県敦賀市  
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