岩籠山(途中撤退) 平成21年8月7日 曇のち雨  チーさん
久しぶりにチーさんとの定期である。この暑い時期の山選びは難しい。例年だと伊吹山に行っているのだが、今年から林道が閉鎖されたため遠い山となってしまった。真夏にあの道を下からなんて、とても歩く気が起きない。いろいろ悩んだが名案浮ばず、チーさんに下駄を預ける事にした。(^^ゞ たぶん比良の山だろうと予想していたところ、チーさんからのオーダーは、何と岩籠山であった。青春キップのため、できるだけ遠くに行かないと損だと思ったのだろうか?(笑) しょっちゅう登っている私にすれば新鮮味にやや欠けるが、チーさんにしたら4年ぶりである。確かに沢沿いの道は少しは涼しいだろう。年上を敬う気持ちは忘れず、何時ものように大人しく承諾した。

一応北陸も梅雨明けしたらしいが、冗談としか思えず相変らず鬱陶しい天気が続く。おまけに最近の天気予報は当らない。今日は曇で降水確率も高くないが、どんよりとして今にも降り出しそうである。新疋田駅で待ち合わせ、市橋コースの登山口へ!駐車場には一台も車は停まっていない。

準備をして出発するが、この道の記憶がほとんどないとチーさんが言う。ま、4年という月日は、痴○にとってはかなり厳しいだろう。
(^^ゞ\(`o'") 話をしながら歩いていると、チーさんの今日の目的はイワタバコとナツエビネの花だという事を知ったが、そこまで私は思い付かなかった。(^^ゞ さすがに毎日遊んでいる人は違う。(^^ゞ\(`o'")

沢沿いの道は、昨夜の雨で岩が濡れ滑り易い。水量も何時もより少し多い。慎重に渡渉しながら上って行く。沢から少し離れるだけで蒸し暑い。

沢を覗き込みながら歩いていると、ナメ滝の少し手前の岩にイワタバコが咲いているのをあっさり見つける。あまりにも簡単に見つけたので拍子抜けである。そういえば、今までこの8月上旬に登った事がないのに気が付いた。タイミングさえうまく合えば、案外こんなものだろうか?しかし写真を撮ろうと思うと、勢いよく水が流れていて少々危険である。「イヤ〜ン コワ〜〜イ!」なんて、チーさんが違法の年齢制限付きの言葉を発し、私の耳は即拒絶反応を起こす!(^^ゞ\(`o'")  必死で凹凸の無い身体を伸ばし、どうにか無事にゲット!((゚o゚#(C=(--;) (上の両写真にマウス!)

目標の一つは達成したので、気分はルンルンである。見所の一つの美しいナメ滝。しかし、この岩の上は滑り易く・・ナメてはいけない。

よく見ながら歩いていると、一株二株ならポツポツと咲いているものである。ウバユリが咲いていたが、これはチーさんにとっては縁起のいい花ではないらしい。まあ、何となく分る気がしないでも・・ 
身内同士の写真か(。_゚)☆O=(--#)q 何でもこの花を見ると、雨に降られるとか?

堰堤をすべて越えて左岸沿いの道を歩いていると、ミヤマウズラ、続いてチーさんが、お目当てのナツエビネを見つける。まだ咲き始めだが、よく見つけてくれた。

とうとう心配していた雨が、ポツポツと降ってきた。暫く休憩して様子をみるが、一向に止む気配がない。例え途中で止んだとしても、展望は全く期待できない。潔く撤退を決めるが、定期では初めてだ。最近どうも運に見放されている。私のせいだと思ったが、実はチーさんが今日は電車の中から三上山を撮れなかったらしい。なるほど!ウバユリと合わせて、そこに原因があったのだ!
(^_^)

目当てのイワタバコ、ナツエビネが見れたので、撤退でもそれほど悔しくはない。駐車場に戻ると、雨が止んできた。とりあえず昼食を食べ、これからの行動を算段する。こんなに早く帰すと、途中で寄り道してどこへ行くか分らない
(笑) もし何か仕出かしたりでもしたら、旦那さんに申し訳が立たない(爆) そんなわけで、近くにある池河内湿原と、中池見湿地を案内する事にした。何の花が咲いているかは自信がなかったが、ここなら雨が降り出しても歩ける。
池河内湿原

池河内(いけのこうち)湿原
は誰が言ったかは知らないが、敦賀の上高地なんて・・ 聞いた事があるような気がする
(苦笑) 木道が整備され、奥の方まで歩いて行ける。チーさんに言わせると、これは湿原ではなく・・池だと言う。失言も甚だしい。陽射しが降り注ぎ、暑い暑い!(^_^;)

ミズキボウシやヌマトラノオなどが咲いていた。ミズキボウシの茎をよく見ると、綿を被ったような小さな虫が動いている。気色がいいものではないが、スケバハゴロモの幼虫らしい。
(左上の写真にマウス!)

ぐるりと一周回り、次は中池見(なかいけみ)湿地へ向う。
中池見湿地

元々ここは関西の大手ガス会社が、巨大なガスの備蓄基地を造るために買収した土地である。ところが貴重な生物が棲む事が分り、一部分を整備して保存した。やがてバブルが弾け、備蓄基地自体の計画が泡となって消えてしまった。そして市が譲り受けたのである。

一画には稲が植えられ、敦賀の昔の農家の家が再現されている。家の前には綺麗なハスの花が咲いている。中に入ると、チーさんが懐かしそうに眺めている
(笑) 右上の写真にはマウスを置かない方がいい(笑)

駐車場に県外ナンバーの車が停まってしたが、どうやら観察会のようである。

整備された木道を歩くと、ミズトラノオやヒツジグサが咲いていた。
今日は岩籠山自体は残念だったが目当ての花が見れ、両湿原では思いがけない花を見る事ができた。チーさんも、満足そうに異国へ帰られたようだった。感謝♪






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