衣掛山〜岩籠山(765M) 平成21年5月27日 曇  みれさん
敦賀三山の一つの岩籠山の登山コースには、以前からの市橋コース、山コース、そして最近新たにできた駄口コースが知られているが、どのガイドにも載っていない北側の衣掛山から登る、もう一つのコースがあるのはだいぶ前から知っていた。ただ詳細が分らないのと、距離が長いわりには魅力がありそうに思えなかったのでそのままになっていた。地元の山で、こういうのが他にもまだたくさんある。ところが先日、敦賀の山だけを紹介した本が発売され、だいぶそのコースの詳細が明らかになってきた。みれさんも以前に登山口を確認したりして気になっていたらしく、ちょうどいい機会なので歩いてみる事にした。ちなみに私は衣掛山の少し先までは以前に歩いた事があり、発売された本には途中で合流する小河口からのコースが紹介されている。

下山は駄口コースに決めて、みれさんの車を「ドライブインしのはら」に置きに行く。敦賀工業高校の正門前の道を東に真っ直ぐ向かい、狭いJR小浜線の高架を潜った先に小さな空地がある。ここは「堂」という集落で、小浜線の西敦賀駅にもわりと近い。ちょうどこの土地の人が農作業をしておられ、車を停める事に気持ち良く快諾してくれた。この空地から奥へと歩き出す。数十メートル先に登山口があり、また立派な道標がある。この道は数年前に、すぐ近くの学校の子供達が一緒になって整備したという話を聞いた事がある。私も衣掛山の少し先までは歩いた事がある。

登山口から入ると、すぐにロープが張られた急登になる。「ハンパじゃないよなぁ」と、みれさんが嘆く。八ヶ岳のどこかの道より・・とか言ったが、もう今はちょっと思い出せない。(^^ゞ まあ、何でもいきなりは、あまり若くはない身体には堪える。しかし、所詮低山!十数分喘ぐと道は緩やかになり、切り開きから敦賀の街並が見える。もう少し先に行ったピークを感じない山頂には、立派な看板があったが壊れかけていた。(右上の写真にマウス!)

暫く緩やかな道が続く。テープを注意しながら進めば迷う事はなく、道もわりとしっかりしている。木は常緑種が多く、タツナミソウの花だけが目立つ。

みれさんからフルーツをもらいながら進む。あまり藪はないが、境界石がけっこう多い。石の横には、四十三、四十四、四十五・・・と、続いて書かれていて、「いやぁ〜ん、だんだん年齢に近付いてくる・・」 はぁ?
(^_^;)

やがて、小河口から延びている作業道との分岐に出る。右折して進むが、東側が開けていて市橋や疋田の集落が見える。前方に夕暮山の横にある反射板が小さく見えるが、まだかなりの距離がありそうだ。(上の写真にマウス!)

鉄塔の下を潜るが、ここからは敦賀市街や野坂岳を望む事ができる。やがてP560の上りになるが、今までの道に慣れてしまったせいか厳しい。所々岩などが現れる。

P613は、ピークを踏まずに右を巻くように進む。いよいよブナなどの木が現れて、雰囲気が断然良くなってくる。反射板にだいぶ近付いてきた。
(右上の写真にマウス!)

立派なブナの大木が現れ、最後に急登があるのかと思ったら?・・あっさりと従走路に出てしまった。ちょうど反射板へ上がる急坂の少し手前だ。ここまで約2時間半かかった。分岐には、目立たない小さな道標がぶら下げてあった
(下に落ちていたのでまた付けておいた)

一応、久しぶりに反射板に上がってみる。道沿いにはオオバキスミレが咲いている。南側すぐ近くに岩籠山が見え、北側は敦賀市街がかろうじて見える。
(上の写真にマウス!)

戻って市橋コースの分岐を過ぎ、山頂へと向かう。木はほとんどブナに変り、何時来てもいい雰囲気を醸し出している。

これからが秘かに楽しみにしていたヒメシャガの花。シャバでは姫、姫とよく口にするが、たまには本当のヒメに会っておかねばなるまい
(笑) 先を歩くみれさんが、谷を覗き込んで「あの花は?」と尋ねてくる。近付いてよく見てみると、それは紛れもないヒメシャガの花だった。この先道中にはなかったので、もしみれさんがいなかったら気が付かなかっただろう。やはり、例え老眼でも・・四つの目である。f(^-^;

最後の僅かな急坂を凌いで山頂へ!まだ早いので、誰もいない。天気は悪くはないが、周囲の山々は霞んでいる。先月歩いた乗鞍岳の鉄塔街道
(笑)がよく見える。目の前にインデアン平原が広がっている。まあ、すっかり見慣れてしまった景色なので、じっくり見る事もなく・・f(^-^; インデアン平原から人が歩いて来たようだが、山頂をカットして行ってしまったようだ。

食事は、やはりインデアン平原の奇岩付近がいい。「ええぇー!そんなんショック!もうお腹空いて歩けんもん!」と、みれさんがスネ出す。
(^_^;) まるで子供みたいで困った人だ(微笑) 右上の写真にマウスを置いてもらうとその落ち込みようがよく分かるが、しかし残念ながら私はそれほど優しくはない。そこまでたった10分!強制連行だ!(笑)

やはり、ここが一番落ち着いていい。着きさえすれば、ちゃんと優しく何でもやります
(笑) デザートは、またもやみれさん新作のレーズン入りマフィン。今まで不味いのは一度もないから、食べなくても美味しいのは分る。私にダイエットを勧めながら、こういうのを出すんだから・・メチャ罪な人!(苦笑) お腹さえ張れば、岩でも何でも上れます(笑)

暑くもなく寒くもなく・・いい気分。地元の山というのは落ち着けていい。山頂は団体さんが着いたようで、賑やかな声が聞こえてくる。駄口コースから上がって来た夫婦らしき人達は、奇岩へ寄らずに山頂へ向かった。何度も来ている人だろう。平日だけど、それなりに人は来ているようだ。さて、のんびりもした事だし下山である。

下山は駄口コース。インデアン平原から一気に下るが、去年よりだいぶ道がしっかりしている。歩く人が増えた証拠だろう。美しいブナ林は、やはり癒される。唯一危険と思われたガレ場のとこの道は、今は通らさせずに迂回路ができていた。

ここで以前に尻餅をついた人もいたが、道はすっかり綺麗に直っている(笑) 去年ぐらいから下山が苦手になってきている。膝を痛めるのが怖くて、前のようにバタバタと下りられない。や・は・り・・ダイエットか!?f(^-^;  汗をたっぷりかいて、ドライブインしのはらの駐車場に着いた。暑そうな私を見たみれさんが、自動販売機でコーラを買ってくれた。ありがたや!女神!?f(^-^;

以前から気になっていたコースが歩けて満足&感謝!しかし、このコースの魅力となるとどうだろう?絶対人に会わない事は保証できるが。。
(苦笑)
展望や花などの写真はこちら!
 <休憩を含む行程時間>
 登山口(7時25分) → 作業道分岐(8時35分) → 従走路分岐(10時05分) → 反射板(10時25分)
 → 岩籠山(11時00分) → インデアン平原(11時25分〜12時55分) → ドライブインしのはら(14時00分)
 
 <所在地>
 福井県敦賀市 
 MAP  GPS軌跡






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