岩篭山(765M) 5月26日(月) 曇  つかさん
敦賀三山の一つである岩篭山に、去年の秋にインデアン平原側から登る駄口(ダグチ)コースが新しくできた。つかさんと春に登ってみようという話になっていたが、今日休みがちょうど合ったので実行する事にした。新しいコースの登山口は、敦賀市疋田のR8とR161の三又をR161に入って約3K滋賀県方面に行った右手、ドライブイン「しのはら」の駐車場の南淵にある。161を挟んだ反対側に大きな駐車場があるので便利。また、市橋コースの登山口とも約5Kぐらいしか離れていないので、周回する場合に車を置きに行くのも非常に便利である。天気予報は悪くなかったのだが、やっぱりガスが多そうだ。・・これは仕方ないか。。f(^-^;
つかさんと市橋コースから山コースを周回したのはもう4年前、月日が経つのは本当に早いものである。つかんの車を市橋コースの駐車場に置いてもらい、私の車でドライブイン「しのはら」へ向った。準備をして国道を渡り、駐車場の南端に行くと真新しい案内図があり、その右横に登山口の道標がある。(案内図は一番下のGPS軌跡にあります)
10分程登ると小さな広場に出て、あとはひたすら尾根筋を登っていく。緩やかな箇所もあるが、全体的にはロープが付けられた箇所もあり急坂が多い。しかし道は整備され、道標も所々にあって迷う事はない。1時間程歩き、暑くて大汗をかいて小休憩。つかさんからフルーツなどを頂く。案内図に書いてあった小ブナ平も通ったはずだが、何もなかったので気付かなかった。小さな看板でいいので、木にでもぶら下げておいてくれるとありがたいのだが。。(^^ゞ
南側が開けて展望の良い場所に出る。そろそろこういう場所がないのかと思っていたので、気分的に嬉しい。霞んでいなければ、伊吹山ぐらいは見えるかもしれない。下の方に国道が小さく見える。「花はやっぱ全然ないね!」と、つかさんは苦笑い。
小ピークに向って急坂を汗をかきながら登りきると、がらりと雰囲気が変わりブナ林が広がる。大木もわりとあって、なかなかいい場所である。他のコースでは味わえない場所で、このコースの最大の魅力だと歩き終わった時に感じた。進路は直角に折れ、登った分だけ下るようになる。「もったいないねぇ〜のぅ!」と、つかさんが小さく叫ぶ(笑) 鞍部の右下は急斜面で赤土が荒々しく大きく露出し、下から少し見えていた案内図にも載っている崩壊箇所である。
登りになると、潅木などの低木になってまた視界が開けてくる。前方上の方に、インデアン平原の象徴である奇岩が見えてくる。振り返ると、登ってきた尾根が弧を描いている。
またもやブナ林入り、またもや少し下る。(^_^;) なかなか楽しませて?くれる(苦笑) ここも先程の場所と同じように、とても雰囲気がいい。癒されます。
インデアン平原への最後の急登。ジグザグに道は付けられているが、汗をたっぷりとかかせてくれる。右上にジョーズ岩(勝手に命名(^^ゞ)が見えてきて、山頂からの道と合流する。ここにも立派な道標が立てられている。
ここまでちょうど2時間かかった。私も久しぶりだが、変らぬ風景が広がっている。が、笹の背丈が以前よりかなり低いように感じる。時期的なものなのか?笹などが生える場所は、50年周期ぐらいで変るとも聞いた事がある。ま、深く考えても答えが出るわけないので、無駄な事はやめておこう!ボケ防止にはいいと思うが。。(^^ゞ
どうやらまだ誰もいないようである。まだ早いので食事は山頂でする事にし、一番奥の岩へ移動し小休憩。展望の良い大岩に上ってみるが、敦賀市街が微かに見える程度で、周囲はじっくり見たり、写真を撮る気にはなれない展望である(苦笑) 少し話し込んでいると、だんだん寒くなってくる。
低い笹の中を抜けて山頂へ向う。山頂への登りにはオオバキスミレの黄色い小さな花が、まだポツリポツリと咲いている。誰もいない山頂に着くと、つかさんが以前と同じように三角点を見つめ、向きが絶対違うと今回も小さく呟く(笑) 少し風があるが、ここで昼食。つかさんが持ってきた冷やし蕎麦は、ちょっと当てが外れて寒そう!(笑) 私は今日でやっと期限切れのインスタントの焼きそばを始末する事ができた。(^^ゞ 白く霞む景色を眺めていると、夕暮山の反射板へ向う二人連れの姿、いつの間にかインデアン平原にも人の姿が見える。 
下山は市橋コースへ向う。稜線を歩いていると、すぐにつかさんがひっそりと咲いているヒメシャガを見つける。実は絶対あるとは確信が持てなかったのだが、時期的にこの青い小さなヒメシャガの花を楽しみにしていた。この近辺では赤坂山に少し咲く程度で、ありそうでなかなか見れない花。つかさんも初めて見る花なので、御感激の様子である。
夕暮山の分枝から急坂を下る。沢筋に入ると、今までとは打って変わって花のオンパレードになる。ピンクのタニウツギや、白いヤブデマリの花が沢を彩る。シライトソウ、クルマバソウ、タツナミソウなど・・ようやく花の写真に時間がかかるようになる(笑) 極めつけは、コケイランだった。こんなラン科の花まで咲くとは思いもしなかった。時期が僅か違うだけで咲く花も替わる。この山には何度も登っているが、まだまだ知らない事が多くありそうだ。(^^ゞ 昨夜の雨で水量が多く、濡れて滑りやすい岩上を注意しながら下っていく。美しいナメ滝も迫力があった。

今回は予想以上の収穫で大満足。新しい駄口コースもなかなか雰囲気が良かった。とても周回しやすいので、ぜひ歩いていただきたいと思う。
オオバキスミレ シソバタツナミ ミヤマカラマツ
コケイラン シライトソウ クルマバソウ
 <休憩を含む行程時間>
 駄口登山口(8時01分) → 崩壊箇所(9時31分) → インデアン平原(10時05分〜10時45分)
 → 山頂(10時54分〜11時35分) → 夕暮山分枝(11時52分) → 市橋登山口駐車場(13時39分)
 
 <所在地>
 福井県敦賀市駄口  MAP  GPS軌跡






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