岩篭山(765M) 11月13日(日) 晴  大葭原さん夫妻
「今度の日曜日に岩篭山へ行くから!」という連絡をおーちゃんから受けたが、私はその日は夜勤明けであり、この3ヶ月程の間に2回も登っているので「気を付けて!」と連絡したもののどうも心に引っ掛かる。待てよ、後から「他の人とは夜勤明けで行けても・・私達とは行けんのか!?」なんて言ってきたらどうしようか?考えれば考える程繊細な心は震え「あんまり早くからは行けないけど、それでも良かったら!?」と連絡するのに多くの時間はかからなかった。「そうこなくっちゃ!(^_^;)これで縦走できるね。旦那さんはまだ岩篭は登った事がないの!」うーん・・うまく乗せられた感じである。ま、私は久しぶりに奥越のジョークが聞けるので楽しみである。
予報通り青空が広がっていて、夜勤明けの私には太陽が黄色く見える。(^^ゞ 山コース側の駐車場で久しぶりに御対面。今年はなかなか都合が合わなくて、去年より夫妻との山行回数がかなり少ない。前夜、名古屋へサザンオールスターズのコンサートに行ってきたらしく・・寝不足なのにかなりノリノリ状態である。私は夜勤明けで・・サザン(散々)である(笑) 夫妻の車をここに置いて、私の車で市橋コースの登山口へと向う。すでに駐車場には5〜6台の車が停まっていた。この辺りの紅葉はまだ早く、一部が少し染まりかけている程度である。
HOME
駐車場から林道を少し歩いて登山道へ入る。この林道が話をしながら・・準備運動がてらにちょうどよい距離である。夫妻も約3週間ぶりの山なので、昨夜の疲れも見せずに生き生きとしている。本格的な登山道へ入ると、ここの名物?の沢渡りの連続が始る。沢を渡る風は私の心と一緒で寒いぐらいだ。(^^ゞ 落葉が岩の上にも積り・・ちょっと屁っ放り腰のおーちゃん!口の方も少し屁っ放り腰になってくれるといいのだが。。(笑)
連続する見事なナメ滝、狭いながらもしっとりとした雰囲気を持つ河原、岩壁を彩る草黄葉、全体的にはまだ少し早いが、木の種類によっては見事な黄葉を見せてくれている。ついつい立ち止まり、カメラを向ける回数が多くなってくる。「たくさん写しても、いいのは1枚か2枚しかないの!」と・・おーちゃん。「そうやなぁ」「はっ!?SIVAは何でそこで否定せんのやって!」「何で!?私はおーちゃんの意見にはすべて服従しようと思ってるんやから。。」「意味がちゃうやろ!」「f(^-^;」言葉というものは難しいものである。良かれと思って言った言葉が時には仇になる。(^_^;)  
沢はだんだんと狭くなり、やがて右の斜面にジグザグに付けられた急坂になる。ここまで来ると、ジャマモノを退かしてまで大胆に写真を撮るようになる(笑) 
辛抱しながら急坂を登り終えると、夕暮山との分枝に着く。辺りは葉を落としたブナ林となり、陽が射して明るい。左前方には山頂や、インディアン平原の入口?が見える。少し休憩をして山頂へと向う。一旦少し下って上り返す道に「勿体ない!」と、おーだんなさんが一言ポツリと呟く。。(笑) ここちら側から見る野坂山の山容の違いにも戸惑っていたような・・?
紅葉に染まる谷を覗き込みながら歩く。黄色がほとんどで赤は少ない。やがて低木となり、左の踏跡を辿って登り詰めると山頂である。風もなく穏やかだ。青空が広がっているが、残念ながら霞んで遠望はよくない。伊吹山や琵琶湖が見えないぐらいと言うと、想像できるだろうか?北は低木越しに敦賀市街、南は目の前にインディアン平原、少し西に目を向けると、若狭乗鞍や三国山などが見える。おーだんなさんは初めての山頂で上機嫌である。
谷の黄葉
目の前にインディアン平原
若狭乗鞍や三国山など
奥が野坂岳
山頂から南へ少し下って上り返したとこがインディアン平原の入口で、目の前に笹原が広がっている。下りながら展望の良い奇岩へと向うが、少し前に来た時より歩きやすくなっている気がした。私は写真を撮る為に先へ先へと行かせてもらう。してないように見えるけど、HPにはいろいろと苦労があるんですわ。(^^ゞ 
奇岩にはすでに10人ぐらいの人が昼食を楽しんでいた。敦賀市街への展望はここが一番いい。私達も強引?に陣取り、ささやかな昼食会。最近、私はヘシコはほとんど持ち歩いていない。(^^ゞ 夫妻からビールと焼酎を戴く。夫妻にとっては酒が何よりも重要らしい(笑) おーちゃんがデザートにと大きなゼリーを出してきて、ジャンケンで順番に好きな物を選ぶ事にする。白桃とブドウとミカン。若狭人の私が奥越人を軽くいなし(笑)白桃に手を伸ばすと・・「えええぇー!!!」と、おーちゃんが奇声を張り上げる(笑) 次に勝ったおーだんなさんも同じく・・またまた大奇声!(笑) だから、最初からジャンケンしなくても、おーちゃんから好きな物を選べばいい!と言ったのに。。いろいろと笑わせてくれる方だ(笑) 忘れていたが、周囲の人達は私達をどう見てたのだろうか?できれば感想を聞きたかった(爆) 私達の隣には、丸岡から来られたという品の良さそうな御夫妻、おーちゃんが強引?に話を進めて、知らない間に一緒に縦走する事になった(笑) 寒い地に住む奥越人の温もりを、ヒシヒシと肌で感じてしまった出来事である。
敦賀市街
インディアン平原から見る岩篭の山頂
市橋との分枝に戻り、反射板〜夕暮山へと歩く。割れた微かな文字が残る夕暮山の板に、おーちゃんの○の涙!(笑) 夕暮山からしばらくは、見晴らしのいい穏やかな道が続く。
日本庭園風の場所を抜け、緩やかな尾根道を下る。僅か1〜2箇所ロープのある急坂もあるが、他はいたって歩きやすい道だ。今の時期は葉も落ちて明るい。コシアブラの黄葉に、ついつい立ち止ってしまう夫妻!(またか!笑) 丸岡からの御夫妻も、市橋コースとは全然違う道に驚いていたようであった。縦走する場合は、安全面からも、こうした市橋〜山のコースの方が断然いい。時間もほとんど一緒である。登山の終わりを告げる堰提!橋を渡り、駐車場までの川沿いの道をゆっくりと歩いた。夫妻の車で市橋へ戻る。
黒河川の河川公園の駐車場で、登山用ではありません。
市橋の駐車場で、丸岡からの御夫妻と、またどこかの山でお会いできる事を願ってお別れする。縦走できて大変喜んでおられた。私達はミカンで反省会!(笑) 帰りに夫妻は、ヘシコをたんまりと仕入れて帰って行ったのであった。。(微笑) 

今日は久しぶりにおーちゃん夫妻との山行で、3回目の岩篭でも大変楽しかった。お互い・・相変わらずである。(^^ゞ またよろしくです。本当によく笑わせてもらったので、家に着いた途端に爆睡に陥った。(^^ゞ
<休憩を含む行程時間>
市橋駐車場(8時55分) → 夕暮山との分枝(10時50分) → 山頂(11時15分)
→ インディアン平原(11時30分〜12時30分) → 反射板(13時00分) → 夕暮山(13時07分) → 山駐車場(14時15分)

<所在地>
福井県敦賀市  MAP