岩篭山(765M) 7月23日(日) 曇  みれさん しろくまさん
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何時までも続く梅雨空。休みの明後日の月曜日は完全に雨模様だが、明日の日曜はマシのようである。なら明日行こうか?けど夜勤明けだし、朝一に町内の草刈りもあるし・・近場しかないよな。前日の夜になって仕事中に思案を重ねる。そういえば、みれさんが岩篭山の山コースを歩いてみたいと去年言ってたのを思い出す。そんな時、「しろくまさんが野坂岳方面へ行くらしいよ」と・・どこからか声が!慌てて連絡をして急遽この山行が決まったのである。

せっかく関西から来られるんだから、市橋コース〜山コースの縦走である。草刈りを終えて、急いでみれさんの車を山コースの駐車場にデポして待ち合わせの疋田のローソンへ向う。もう10時過ぎである。ローソンの駐車場には、ザックを担いだ日に焼けて黒いしろくまさんがすでに待っておられた。「すんません。お待たせしましたぁ〜(^^ゞ じゃ、しろくまさん、車で付いて来てくださいよ」「あのう・・私・・電車なんですけど。。」「エェェー!ウッソォー!」 私は相変わらずの大ボケである。てっきり車だと思っていたのである。(^^ゞ 新疋田駅から数百メートルも尼のプリンスに車道歩きをさせてしまった。ま、これも異国の地での良き?思い出として、心奥深くに刻み込まれる事には間違いないだろう(汗)
5分も走れば市橋コースの登山口である。駐車場には1台も車が停まっていない。日曜なのに静かな山行が期待できそうだ(この時点ではそう思ってた) 「くまに注意!」の看板を見て微笑む・・しろくまさん(笑) 蒸し暑い中、林道歩きから沢沿いの登山道へと入っていく。沢を渡る風が涼しくて気持ちがよい。しかし、先日の雨でかなり増水しているようだ。足場を探しながら慎重に渡渉を繰り返す。
濃い緑の中、次々と現われる滝、ナメ滝などを見ながら・・癒されながら進む。沢登りを始めたみれさんには次回、ぜひこの滝を登って行ってほしいものである(笑) 花好きのしろくまさんに申し訳ないが、ミズタビラコやヤマジノホトトギス程度の花しか咲いていない。去年の8月にはイワタバコが見られたので、注意をしながら歩いたが・・残念ながら・・
1つ目の堰堤を越えたところで、前方から賑やかな声が聞こえてくる。20名近い団体さんが和気藹々と歩いている。? 駐車場には私達だけの車しかなかったはずだ。聞いてみると、京都の丹後の方から来られた人達で、マイクロバスを山コースに回しているとの事である。わざわざそんなとこから来られるなんて御苦労さんである。ちなみにまた言っておきますが、山登りで山コースとは不思議な表現ですが、この「山」というのは町名です。挨拶をして先に行かせてもらう。やがて沢は細くなり、急登が始る手前で小休憩。団体さんも休憩して食事を始められたようである。お腹一杯でこれからの急登は苦しいと思うのだが・・ま、それも人それぞれである。
いよいよ斜面に取り付き、稜線までの急登が始る。時間にしたら20分程度だろうが、何回登ってもこの坂は苦しい。「イテテ!」途中で左足が攣ってしまった。寝不足が祟っているのだろう。「先に行ってもらってもいいよ」と淋しく呟いたが・・見捨てずに治るまで待ってくれた。申し訳ない。2〜3分で復活。やがて階段が現われ、ようやく稜線に飛び出た。
右は夕暮山、左は岩篭山へと続く道。この付近だけ美しいブナ林を見る事ができる。大汗を拭いながら休憩していると、また先程の団体さんが追い付いて来た。一時の静かな時間を楽しんでいると・・すぐにどっと賑やかになるという感じである。(^_^;) また下るのは勿体ない!という声がしたが(笑)少々のアップダウンを繰り返して山頂へと向う。しろくまさんが一株のキスミレを見つけて微笑む。コメツツジの花がちらほら咲いている。
両側に笹が現われ、視界が開けてくると山頂は近い。周囲は霞んでいて残念ながら遠望は効かないようだ。左に折れて一登りで山頂。どうにか敦賀市街が微かに見える程度である。写真は無理だろう。遠方からせっかく来てくれたしろくまさんには残念である。「いいんですよ。この時期ですから仕方ないです。降られないだけマシですよ」と・・優しいお言葉に、目頭が少しだけ熱くなった気がした(笑) はい、続いて団体さん一行の到着である。写真を撮り合い、目の前のインデアン高原に向う事にする。
山頂から南に一旦下って、少し上り返した裏側にインデアン平原が広がっている。去年の今の時期より少し笹が深そうだ。足元に注意しながら東側の端にある岩場へと向う。俊足のみれさんがあっという間に着いて手を振っている。後からは団体さんがゾロゾロと。。岩場からは琵琶湖や伊吹山、湖北の山々が見えるのだが・・今日は淋しい。風が少し強いがここで食事をする事にした。(団体さんが帰るのを少し待つ・笑)
敦賀市街(分かるかな〜)
昼食は、「任せておいて!」と言うみれさんのお言葉に甘えさせていただいた。いつも申し訳ない。(^^ゞ 肉やらエビやら野菜やらと・・どんどん出してきて炒める。普通は肉はあってもエビまでは出てこないだろうと、私としろくまさんはそれを見ながらヨダレが・・(笑) この焼きビーフンはかなり美味であり、私としろくまさんはお代りまでしてしまった。御馳走さんでした。せめて・・へしこでも!(^^ゞ 

3人が同じ素晴らしい血液型という事でかなり盛り上がる。(^^ゞ
お腹が一杯になって動くのがイヤになってしまったが、ここで寝泊りするわけにもいかないので下山に取りかかる。分枝を直進して夕暮山へ。前方には野坂岳、振り返ると岩篭山がよく見える。これを書いていいのかどうか散々迷ったのが・・?みれさんには御馳走になった上でいつものように裏切るような行為(笑)で大変申し訳ないのだが、皆さんにも注意をしてほしいので書く事にする。(^^ゞ 夕暮山を過ぎた辺りで、みれさんが車の鍵の事で慌て出す。鍵を市橋に停めた私の車の中に忘れてきたと言う。という事は、山に停めたみれさんの車はただの・・箱!(^_^;) 慌てて携帯で連絡をして予備の鍵を持ってきてもらえるようで一安心。家に近いので良かったのだが、これが遠かったらと思うとゾォ〜っとする出来事である。もう一つ書かせてもらえれば、みれさんは一月前ぐらいにも同じ事をやっている(爆) あーあ、とうとう書いてしまってスイマセン。悪気は全然ないんですぅ〜m(_ _)m 駐車場までまだここから1時間はかかるが、30分と言ってしまったみれさんはカモシカのように走って下りていった。。   
私としろくまさんは安心してマイペースで下りる(笑) 雑木林に入るとまた暑くなってくる。
大きな堰堤を過ぎるともう近い。蒸し暑さに耐えての上り下り、本当に御苦労さんでした。駐車場ではみれさんが30分ぐらいは待っていたと言う。でも、それは自業自得というものである(笑)

アイスを食べながらしろくまさんを敦賀駅へと送る。運良く1時間に1本あるかないかのローカル電車の発車時刻の10分前に着く。敦賀三山の後残りは西方ヶ岳だけである。ぜひまた近いうちに来てほしいものである。改札口から消えていくしろくまさんの後姿はやはり大きかった。。(笑) 私の車を取りに市橋へと向う。「じゃぁ〜ね!」「あのう・・ここに鍵とサンダルがあるんやけど?」「ギャハッハ!とうとう病気の始まり!?」 いろいろと正確に書いてしまいましたが、内心はとても感謝しているのであります。ありがとさんでした。(もう今さら遅いかな?(^_^;))
ミズタビラコ
チダケサシ
ヤマジノホトトギス
オオバキスミレ
コメツツジ
<休憩を含む行程時間>
市橋登山口駐車場(10時20分) → 夕暮山分枝(12時20分) → 岩篭山山頂(13時05分)
→ インデアン平原(13時20分〜14時20分) → 夕暮山(15時00分) → 山登山口(16時20分)

<所在地>
福井県敦賀市  
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