伊吹山(1377M) 7月5日(火) 曇  チーさん
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7月の初めに敦賀の友人宅に御夫婦で泊り、北陸の山へニッコウキスゲを見に行く予定をしていたチーさん。残念ながら長雨でその計画が中止になってしまった。そのニッコウキスゲへの思いが断ち切れず、日帰りが可能な伊吹山へ独りで見に行こうと思案していた。私はその話を聞き、火曜日ならちょうど休みなので案内しますよ!と。。何年も前にドライブウェーで来て酷いガスで怖い経験をし、独りで行かせるのが不安だった旦那さんのミツさんからも「チーを頼んます」メールが来る。ちょうど私も足に不安があり、伊吹の花でも見に行こうと思っていたとこだった。そんな偶然が重なり急遽同行する事になった。

前日まで雨で不安であったがどうにか曇の予報に替わる。敦賀を出る時は小雨が降っていたが、滋賀県に入ると曇り空。今の時期、展望はダメでも雨が落ちなければヨシである。そして今日の目的は花だから・・とか思いながらもやっぱり晴れて欲しい!と思うのが山人間である(笑) 8時に米原駅でチーさんを乗せて伊吹へ向う。。何でも途中で人身事故などがあって、ダイヤが乱れそうだったが奇跡的にも定刻通りに着けたらしい。今日は運が良さそうだ。「伊吹はどこ?」「あそこですけどガスで全然見えないっす」ちょっと落ち込むチーさんだがこればかりは仕方がない。そのヘンを覚悟させるのに、3合目の高原まで40分という時間はかなり有意義だった(笑) 一応、三之宮神社や登山口、ゴンドラ乗り場など案内して進む。道はだんだんガスの世界へ!(^_^;) 道脇の多くの木に花が咲いている。「あっ、クマノミズキや!あれはイワガラミ!・・」さすが木に詳しいチーさん、大満足の御様子である(でも急に叫ばんといて〜な、ビックリするから。。笑) 高原の空地には県外車が1台停まっているだけであった。
ガスの中の高原も趣きがあっていいものである(ちょっとウソ) 目当ての花の一つのユウスゲがちょうどいい感じで咲いている。すぐに撮影会が始る(笑) 細かい花はキリがないので今回はパス。チーさんは初めてとあって熱心に撮っている。ガスのせいで登山口を見過ごしてしまい、突如として現れる建屋!(汗)「チーさん、これがゴンドラ降り場であれが高原ホテルです」その前から登山口へと入る。「あれ?この横切る道、さっき通らんかった?」「そうですよ。せっかくだから一周して案内したんです(大汗)」 写真を撮りながらゲレンデを登る。足元にはクサフジ、エゾフウロ、イブキトラノオ、カワラマツバ、キバナノレンリソウなどが咲いている。エゾフウロを見る時についついイブキフウロを探してしまうが・・簡単にあるわけがない。(^^ゞ
ノアザミ
クサフジ
エゾフウロ
キバナカワラマツバ
カワラマツバ
キバナノレンリソウ
イブキトラノオ
シシウド
写真を撮りながらゆっくり登る。まだ盛期ではないが、多くの花が咲き始めている。チーさんはかなり興味があるようだ。私を試しているのかな?(笑)・・いろいろと聞いてくるが、ちょっと私が悩むとそれ以上深く突っ込んでこない気遣いが嬉しい。下から人の声が聞こえてくる。そういえば道中にツアーらしき三角旗があった。かなり多くの人かとちと心配したが大した事はなかった。キバナノレンリソウは山頂まで続く。
ヤマホタルブクロ
キリンソウ
時々小休憩しながら登る。私がザックから伊吹の花のパンフレットを取り出すと・・「なんやぁー!」とでも言いたそうなチーさんの顔!f(^-^; 「登山道はずぅっと琵琶湖などの景色が見ながら登るんですよ」 と言ってもこのガスでは実感が沸かないだろう。「冬は、この斜面を山頂付近を見ながら直登するんです」と言ってもこれまた無理!・・・もうええわ。。(--;) 8合目辺りから道はガレてきて濡れてスベリやすい。「ちょっとぶつからんといて〜なぁ、私がふっ飛ぶやんかぁ!」「そりゃそうやわなぁ、チーさんには肉がないもんなぁ。。」笑
オオバキボウシ
カワラナデシコ
ガスと風の強い山頂に到着。。ドライブウェーから多くの人が登ってきている。取り合えず周囲を散策する事にする。
やっとニッコウキスゲに巡り合えたチーさん!感激も一入だった事だろう。「ちょっと生え方が不自然でねぇーの?何かヘンやなぁ」」なんて言ったら・・(><;(もう言ったけど。。(^_^;) ミヤマコアザミの群落が目立つ。イブキトラノオは何処でも咲いている(笑) キンバイソウを見れたらと思ったがまだ早いようだ。シモツケは咲いてないかと探すが・・これも蕾ばかりだ。カノコソウやヒメレンゲなどが見られた。
カノコソウ
グンナイフウロ
ヒメレンゲ
花の観賞が終り昼食にする。しかし風が強くて辛い。どこにしようかと悩んでいたら・・さすが関西人のチーさん!無料休憩所と書かれた売店に話をつけに行く(笑) 「使ってもいいって!」「ほんまかいな?」「だってパンフレットを買ったもん!」「でも、どう考えても200円じゃ向うも割に合わんと思うけど。。笑」

とにかくおかげでゆっくり食事と会話を楽しむ事ができた。感謝である。
食事が終り、下山する前にもう1度シモツケの花を探しに行く。

駐車場側へ少し下りて、どうにか少し開き始めを見つけてヨシとする(笑)
下山中、ガスが晴れてきて琵琶湖が見えてくる。ラッキーだ。霊仙も見えてきた。「あそこらへんが武奈ヶ岳やねぇ」と・・チーさん。完全に晴れてくれないかと粘ってみたが・・そこまでは無理だった。5合目のベンチで残飯整理(笑)をして高原に下りる。キツリフネや、どうにかイブキフウロも見つける事ができた。ガスはすっかり上って山頂付近も見えてきた。雨がポツポツと降ってきて、最後にもう1度ユウスゲを写して車に戻る。
イブキフウロ
キツリフネ
カラマツソウ
ゆっくりし過ぎて遅くなってしまった。4時54分発の電車に間に合わせるべく米原駅に急ぐが・・残念ながら間に合わなかった。まあ、30分後にすぐあったので助かったが。。f(^-^;
今日はチーさんにとっては初めての伊吹山という事で、なるべくいろいろと見てもらいたかった。でもこの時期だから仕方がない。チーさんの一番のお目当てのニッコウキスゲもちょうど良かったし、花もそこそこ見れたし・・とにかく雨に降られなかったので良かったという事にしておこう(笑) 懲りずにまたよろしくね♪
<休憩を含む行程時間(撮影・散策してるのでかなりゆっくりです)>
3合目高原(9時10分) → 5合目(9時55分) → 8合目(11時05分) → 山頂(11時35分〜2時10分)
→ 3合目高原(4時10分)

<所在地>
滋賀県米原市  MAP
さらに詳しく花が載っているチーさんのレポ