伊吹山(1377M) 3月1日(火) 曇時々晴  単独
HOME
今年も冬の伊吹山に行きたいと思っていたが、なかなか天気に恵まれないでいた。去年の冬は山頂で吹雪に遭い、夏は花を堪能はしたが山頂は・・ガスの中だった。。縁のない山なのだろうか?と半分諦めていたが、明日の天気予報を見ると、滋賀県北部は曇で岐阜は晴になっている。今期最後に一か八か(ヤケクソ)で勝負する事にした(負ける事が多い(^^ゞ)

6時過ぎに敦賀を出て滋賀県向うが、木ノ本まで来ると晴れ渡って青空が見える。伊吹山もスッキリ見える!この時の喜びというものを分かっていただけるだろうか。。心臓が高鳴り、昨夜の夫婦ケンカもすっかり忘れてしまうのだ。(^^ゞ 逸るこの気持ち。。7時半にゴンドラ乗り場に到着。始発は8時なのでゆっくり準備をする。オッサンに1000円の駐車料金を取られても頭にこない。ゴンドラの往復料金が1600円でも痛くはないのである。青空は偉大だ!伊吹に初めて来たというボーダーが1人と、カップルのスキーヤーだけだ。そのボーダーが山から滑りたい!という事なので、案内版で簡単にルートを説明する。
3合目のゴンドラの駅から正面の伊吹を望む。素晴らしい!ワんダふルだ!ゲレンデを見ると雪が少ないようだ。アイゼンを装着してまだ誰もいないゲレンデを歩く。リフトの上からヘンな目で見られる事もない。その代わりギャルも見れないので・・ヒフティヒフティか?(^^ゞ それにしても今日は風もなく暖かく、ヤッケを着ていたが暑い。手袋もいらない。4合目のリフト降り場に着くと、先程のボーダーが準備をしている。リフトを乗ってきたなんて・・・クソ!5合目に着く頃には汗だくである。ベンチにザックを下ろしてヤッケを脱ぎ水分補給。ボーダーが抜かして行く。
締まった雪の上に薄っすらと新雪が積もっている。トレースもあるのかないのかよく分からない。夏道は一切無視して最短距離を直登する事にする。夏道の低木帯をウロウロするのは面倒臭いと思った。7合目の道標で一瞬ガスが出てきたがすぐに晴れる。真っ直ぐ9合目の道標の下の小さな谷筋を詰める。
高度を上げるに従い、だんだん傾斜がキツくなり苦しくなる。クラストした斜面には5cm程の新雪があり、アイゼンがだんだんと効かなくなってくる。振り返ると恐ろしい程の急斜面だ。滑落するとかなり下までオサラバだろう。危険を感じたので、右にトラバースして低木帯の中の夏道に合流する。トレースがないので適当に歩きやすいとこを選びながら登る。青空に生える樹氷がキレイだ。写真を何枚も撮る。雪景色は露出補正が難しい。私のカメラは+0.5でちょうどいいようだ。下のスキー場近辺はよく見えるが、雲が多くて遠望はきかない。途中でまた抜き返したボーダーも、諦めたようで引き返したようだ。
やっと開けて9合目の道標が見えてくる。依然と青空が広がっていて嬉しい。山頂はもうすぐだ。
独り占めの山頂だ。やはり風もなく暖かい。今の時期、ヤッケを着なくても寒くないなんて珍しいのでは?(私は暑がりなので判断材料にはならないが(^^ゞ) ぐるりと一周する。サクサクと気持ちのいい雪原だ。建物にはエビの尻尾がビッシリだ!相変わらず遠望はきかないが、そこそこ見えるので十分満足だ。堪能してから御堂に入り食事にする(何かここは気色が悪いのだが)今日の昼食はダワをしてパンだ。誰も来ない。。
今日は本当に思い切って行って良かった。下山中、何度も何度も伊吹を振り返った。白い頂が何時までも眩しかった。。
<休憩を含む行程時間>
3合目ゴンドラ駅(8時30分) → 5合目(8時50分) → 7合目(9時25分)
→ 山頂(10時20分〜11時20分) → 3合目ゴンドラ駅(12時20分)

<所在地>
滋賀県米原市
米原市方面
金糞岳方面
比良方面
名残惜しい山頂を後にする。下山はトレースのない夏道を下り、途中で4人の方と擦れ違う。尻セードをしようかどうか散々悩んだが・・やっぱりできなかった。。(^^ゞ