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伊吹北尾根(御座峰1070M) 5月14日 快晴  チーさん
笹又〜御座峰ピストン
5月のチーさんとの定期山行である。私が初めての伊吹北尾根に行く事になったのだが、決まるまでなかなかのものだった。「ヤマシャクが見たいねん!」とのまたの注文に、「なら、伊吹北尾根にするか?」「伊吹は好きくないねん!」「横山岳でもええよ」「アンタ、北尾根に行きたいんやろ!」「イヤなら別にどこでもええよ」「付き合ってやるから、素直に行きたいと言えばええねん!」「だから別にどこでもええんやって!」・・・こんな感じがかなり続いたのである。ホンマに手強いオ・・やわ。(^_^;)

北尾根は、チーさんは3度目で道案内もお任せである。関ヶ原までだと電車賃が高くなるので、米原駅で乗せて向かう(苦笑) 「道案内頼むで!」「そんなん知らんわ。昨日の事も思い出せんのに、2年前の事なんて覚えとるわけないやん!」(^_^;) 当然といえば当然である。こうなる気がしたので、少し調べてきて良かった。一度チーさんに騙されたが、わりとスムーズにさざれ石公園の上の駐車場に着いた。9時過ぎ、平日なのにすでに車が4台停まっている。青空が広がり素晴らしい天気。数日前の雨の予報がウソのようだ。しかし、かなり暑くなるような気配。
段々畑を見ながら舗装路を登っていく。「伊吹の薬草でも植えてあるんやろか?」「普通のレタスやな」(^_^; チーさんが登山道と書かれた標識を見て、「こっちとちゃう?」「うん?それはどう考えても公園へ下りる道やろな。2回も来とる人の言葉に思えんな」「そっか、あっ、こんなしょうもない事レポに書くなよ」 はい、しっかり書きました(笑) 舗装路の脇にもイブキノエンドウなどの花が咲いているのだが、登山道に入ればそれは凄い数である。ハクサンハタザオ、コンロンソウ、シャク・・書くとキリがない。写真も適当に省いて撮ろうと思うのだが、やっぱりと思いついつい1枚だけでも撮ってしまう。牛歩もいいとこである。取り合えず、スミレ類だけはパスさせてもらおう。 
ハクサンハタザオ
ムラサキケマン
コンロンソウ
カキドオシ
イブキハタザオ
ミヤマキケマン
ラショウモンカズラ
チーさんも、ここは好きじゃないと言いながらも嬉しそうに撮っている。好きでない理由は、貴重な花が簡単にあるからだと言う。花は苦労して見つけるのが面白く、喜びも倍増するのとか。さすが仏に仕える人は違う(笑) ま、でもそれは分かるような気がする。例えば、縁はないが男○関係でも一緒か!?(笑) 南向きなので、陽射しがまともに当って暑く汗が流れ落ちてくる。日陰に入ると涼しくホっとする。ヤマルリソウ、キランソウ、イチリンソウにニリンソウ・・ 久しぶりにヤマブキソウが見られてちと感激!
キランソウ
イチリンソウ
ヤマブキソウ
ヤマルリソウ
ユキザサ
ミヤマハコベ
登り始めた駐車場が見え、頭上から車の音が聞こえてくるようになる。伊吹ドライブウェイがすぐ近くを走っている。その下をトラバースをするように静場ヶ原へと向う。ここのニリンソウの群落は凄い。斜面一面がニリンソウで埋まっている。これが見たかった!と、チーさんが撮影モードに没入して動かなくなってしまった。(^_^;) キジムシロやイブキキンポウゲの黄色も鮮やかである。
ニリンソウ
キジムシロ
イブキキンポウゲ?
ドライブウェイから下りてくる道と合流して、静ヶ馬場への僅かな急登となる。ドライブウェイから下りてくれば楽チンなのだが、私のような貧乏人には絶対選択できない事である。(--;)
静場ヶ原からの展望はすこぶる良く、北尾根が一望できる。左手には金糞岳、右手には池田山や養老山地など。他の美濃の山々も見えるが・・よく知らない。(^^ゞ 大きく下って御座峰へと向う。延々と続く花街道である。ハクサンハタザオなんかは途切れる事はない。数ある花の中でも、特に目を引いたのがヤマブキソウの群落である。見事なものだ。
ヒトリシズカ
クサボケ
フッキソウ
サンカヨウ
コバノミミナグサ
ヒメレンゲ
ヤマブキソウ
フタバアオイ
ルイヨウボタン
スズシロソウ
チゴユリ
数名の登山者と擦れ違うようになる。平日にもかかわらず、さすが花目当て?の登山者が多い。御座峰が近付いてきた辺り、チーさんがとうとうヤマシャクを見つける。ひっそりと・・気品漂う風格、見事である。今年も出会えて良かった。チーさんもようやく目的を果たせて大満足の様子。(ま、この方は欲深いので分からないが・苦笑) 振り返ると、遠くになった伊吹山がどっしりと構えている。
ヤマシャクヤク
ようやく御座峰に着く。写真を撮るのに何度も止まり、しゃがみ、時には道から逸れ・・けっこう疲れるものだ。展望はないし、陽射しがガンガンと容赦なく薄くなってきたような気がするオツムに降り注ぐので、少し戻って木陰に入って昼食とした。(^^ゞ まだこの季節は日陰に入ると涼しい。・・この食べ物でまた暑くなるけど。。f(^-^;  チーさんの特製?のオニギリも美味である。瀬戸内仕様、あるいは・・汚染仕様とでも言うのだろうか。。(^o^)  
あまりのんびもしていられない。アップダウンのある尾根は、戻るのも時間がかかる。いつまでも藪に入って写真を撮ってる場合ではない(笑) しかし、夕暮れに近付いた柔らかな光に包まれた花も乙なものだ。楽しみながら足早に下山する。

伊吹北尾根はさすが花の宝庫で大満足だった。天気に恵まれ、時期的にも良かったと思う。今度は国見峠まで縦走してみたいものだ。不服を堪えて?付き合ってくれたチーさんにも感謝である(笑)
<休憩を含む行程時間>
笹又駐車場(9時30分) → 静場ヶ原(11時22分) → 御座峰(13時20分) → 静場ヶ原(15時45分)
→ 笹又駐車場(16時45分)

<所在地>
岐阜県揖斐郡  MAP
かなりゆっくりタイムで、花は一部です。