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百里ヶ岳(931M) 11月9日(木) 晴  チーさん
11月の定期山行はやはり紅葉の良さそうな場所が頭にあり、奥深い百里ヶ岳ならそこそこの紅葉が楽しめそうな気がした。福井県側の小浜(上根来)からは登った事があるが、滋賀県側からのメインコースの百里新道を前から一度歩いてみたかった。チーさんもまだ未踏の山である。

天気はまたもや快晴の予報!たぶん私一人の日頃の行いの賜物である。(^^ゞ 7時26分に安曇川駅に着いたチーさんを乗せて朽木へと走る。京都府との県境にも近い山なので、駅からだと1時間ぐらいはかかってしまう。朽木から入る道を通り過ぎてしまってバック!なるべく早く着きたい私は「地図をもうちょっとよく見てくれへんかな、これじゃあ六甲でも迷うわけや・・・」\(`o'")  禁句に近い言葉だったようで、暫く無言の時が流れた。峠に近付くと注意しながら進む。登山口の写真には、ガードレールが写ってたような? 道脇の広場?と看板が目に入って到着。「なあSIVAよ、どこにガードレールなんかあるんじゃい!うん?」 早速尼の逆襲である。f(^-^;
登山口の広場には1台も車が停まっていない。クマさんには慣れっこのチーさんがいるので安心である(微笑) 機嫌を取り直して少し急な斜面を登って尾根に上る。これからはアップダウンのある尾根をひたすら歩くのみである。道は広く快適だ。紅葉も見られるがどうもイマイチ。先週、奥越の紅葉を見てしまったのが悪かったようだ(苦笑)
やがてブナ林に替わって美しい尾根になる。・・と思いきや、また杉林なんかが現われる。(^_^;) 左斜面には植林が多い。右の木々の間から比良方面の景色が見え、左は根来坂への林道が走っているのが見える。
「あれが若狭駒ヶ岳か?」「いや、あっちやで!」「駒ヶ岳っていうからにはこっちやで!」「まあ、どっちでもええやん!」(^_^;) どうも今日はチーさんと意見が合わないようである(笑) 右前方に百里ヶ岳が見えてくる。
少し大きく下るとシチクレ峠。遊んでるわりには標準コースタイムで来たようである。広く開かれていて休憩にはもってこいの場所。倒木に腰をかけて静かな空間を味わう。安物のメロンなんかも出してみる。「私はメロンは嫌いやけど、ま、これなら食べれるわ!」(--;) ここから県境尾根まで急登が始る。
急坂を登り切ると県境尾根の分枝に着く。左は根来峠、右は百里ヶ岳である。相変わらずこの人は、こんな事ばっかりやっている(笑) また冬ソナバージョンが始ると思うと背筋が・・(苦笑)
比良をズーム 真中奥が武奈ヶ岳 右奥には蓬莱山が見える
真中を横切る尾根上に百里新道 奥には比良山系
小さなアップダウン、山頂への登りに差し掛かると、道中に展望の開けた場所があった。奥には武奈ヶ岳や蓬莱山などの比良山系、手前には歩いてきた百里新道の尾根が見渡せた。
山頂への最後の急登。葉を落とした見事なブナ林が広がっている。遊び過ぎ?で少々お疲れ気味のチーさんであるが、今日の私はいたって回腸!快調!である。
立派な看板のある山頂、少し北に一等三角点がある。単独の男性が休んでいる。昔は百里見渡せたという山頂も、今は木が高くなって展望はよくない。木の間からは若狭湾、敦賀半島、西方ヶ岳、野坂岳、手前には三十三間山などが見える。敦賀半島方面だけどうにか写真になるか。。
風の当らない場所を選んで昼食タイム。ラーメンとチーさん特製のおにぎりである。古米でどうのこうのと言ってたけど・・忘れてしまった。(^^ゞ コーヒーなんかも戴くが、○行機内で使っているカップをなぜ持っているのかが分からなかった(笑) 元○チュワーデスだったのだろうか?(気を使ってサービス精神で書いてみたものの・・これは絶対にありえん)
山頂から賑やかな声がすると思ったら、40人ぐらいの団体さんに占領されていた。ゆっくりしているとヤバイ気がして下山に取り掛かる。右手の木々の間を注意して見ると、多田ヶ岳や若狭湾、青葉山が見える(写真にはならないが)
真中に青葉山
若狭湾が見える
分枝を直進して根来峠へ向う。ここは昔、小浜から京都まで鯖街道が通っていた所である。「京は遠くても十八里」という言葉がある。鯖街道と呼ばれる道は何本かあるのだが、この「針畑越」が最短ルート。残念ながら今は林道で寸断されてしまっている。ぼやぼやしていたら、先程の団体さんが下りてきてしまった。(^_^;) どうやらツアーの人達のようである。 
一足先に鯖街道を滋賀県側へ下る。食べなかったヘシコを担いでいるので、気分はすっかり鯖商人である(笑) 林道に出る手前に開けた場所があり、ここからの展望もまた良い。何枚も写真を撮るチーさん。もたもたしていたらまた団体さんが下りてきた。「同じカットばかりやん。もう行くぞ!」「だって撮りたいやんか!団体さんを先に行かせたらええやん!」「イヤや!」 あんな大勢の後を歩くのなんてゴメンである。無視してさっさと歩き出す。
一旦林道に出て少し下り、また左手から鯖街道へと入る。機嫌を損ねたチーさんが「勝手にするわい!」と言って追い越していく。かなり険悪なムードでありますなぁ。。やっぱり・・私のせい?(^_^;
それなりの紅葉を見ているうちに、チーさんもだいぶ落ち着いたようである。「殺気は・・ いや、さっきはゴメンな!(^^ゞ」 人生道の大先輩(強調)であるからして、ここは私が折れた方が丸く収まるというものである。さて機嫌を取り戻したところで(笑)道は焼尾地蔵前で林道に出てまた再び鯖街道へと入る。
鯖街道というのは、古道をイメージしてたので歩きやすい道だと思っていたが、滑りやすい箇所や狭いとこもあって案外歩きにくかった。ここまで下りてくると葉はまだ青い。林道に出て小入谷の集落へと向う。大型バスが停まっている。「私達を待っててくれてたんやろか?」\(`o'")アホ!
バス停の横から橋を渡って小入越にある百里新道登山口へと戻る。古道を10分程登ると、朝の車を停めた広場に出る。
それなりの紅葉(笑)
今日も快晴の中を歩けて大満足でした。展望と・・それなりの紅葉も良かったです。 いろいろとありましたが、これもまた人生の肥しにしていきたいと・・(笑) ありがとさんでした。
<休憩を含む行程時間>
百里新道登山口(8時48分) → シチクレ峠(10時24分) → 県境尾根分枝(10時53分)
→ 山頂(11時30分〜12時40分) → 県境尾根分枝(13時10分) → 根来峠(13時40分)
→ 焼尾地蔵(14時17分) → 小入谷集落(14時48分) → 百里新道登山口(15時02分)

<所在地>
滋賀県高島市朽木  MAP