白 山(2702M)平瀬道 10月17日(金) 晴のち曇  みれさん
福井から白山を日帰りで登る場合、近い白峰から入るのが当り前のようになっている。しかし、紅葉が素晴らしいといわれる平瀬道を一度は歩いてみたかった。休み、天気、紅葉の状態、この三つの条件をクリアするのはなかなか難しい。みれさん同様、実現できずに何年も経ってしまっていた。

今年も白山の紅葉の情報を聞くようになり、だんだん天気が安定してきた。今年は台風の影響が無かったので、10年に1度の素晴らしい紅葉だといわれる。休みの今日は運良く快晴の予報なので、これはもう行くしかない。

敦賀から平瀬道の登山口まで約200K。高速は一部しか使えないし、山間部を抜ける道もかなり時間がかかる。これが今まで行き辛かった一番の理由。前夜発で、登山口の駐車場に着いたのは午前1時前。途中コンビニなどへ寄ったりもしたが、道路交通法をしっかり守った運転でも?約4時間近くかかった。月明りが照らす駐車場には、他にたった1台の車しか停まっていなく淋しい。5時まで仮眠をするが、寒さで何度か目を覚ます。標高は別当出合と同じ1260M。天気もいいのでさすがに冷え込む。
5時に起き、朝食などを済ませてゆっくり準備をする。車は増えて10台ぐらいになっている。十分明るくなった6時過ぎから歩き出す。ダブルストックの元気な老人が追い抜いていく。

歩き出して20分ぐらいすると、朝陽が当ってくる。鮮やかに色付いた木々が、一斉に目が覚めるように輝き出す。
これから先は溜息の連続である。素晴らしい紅葉に何度も足が止まってしまう。みれさんも珍しく頻繁に写真を撮っている。ダケカンバの黄葉も青空に映えて美しい。本当に青空に感謝だ。

高度を上げるにつれ、左奥に別山が姿を現す。大屏風や小屏風もよく見える。反対側から見るのは初めてだったが、こちら側から見た方が格好良く思えた。
大倉山山頂に近付くと、紅葉はほぼ終わりに近い。「おぉぉー!」前方に白山の御前ヶ峰と剣ヶ峰が見え感動である。これら見ながら歩くわけだが、こういうのは白峰からの道には無いので新鮮である。白山へ向っているのを実感できる。

大倉山避難小屋でザックを下ろして小休憩。中を見たが綺麗である。みれさんが珍しく体調が悪く、足が攣ってきたと言う。何でも今日は高級な締め付けるタイプの靴下を履いてきたらしい。「やっぱ私には高級は合わんのやわぁー!」
・・・今頃気が付いたのだろうか。。\(`o'")
いよいよ室堂平への急登が始まる。階段混じりの道はなかなか手強いが、谷間に広がる紅葉や景色に癒され辛さも半減される。後方には三方崩山が大きく、遥か雲の上には穂高も見える。
急登を終えると道は緩やかになり、御前ヶ峰の裾を室堂へと歩く。草紅葉はすでに終り、寒々とした風景が広がっている。そんな中、ナナカマドの赤い実だけが目立つ。

室堂の営業は15日で終了したので、小屋閉めの作業が行われていた。登山者は数人程度、夏のあの賑やかさがウソのように静まり返っている。この方が私はいい。風もほとんど無く、穏やかで寒くない。
十分休憩し、山頂へと登り始める。雲がだんだん多くなり、遠望は効かなくなってくる。
11時14分、数人程度しかいない山頂に着く。今年二度目の山頂である。本当に信じられないぐらい風が全然無い。寒くないので、ここで昼食をする事にした。

だんだん人が下りて行き、静かな山頂を過すがだんだんガスが出てきた。12時08分に下山、もうすぐ深い雪に閉ざされてしまうだろう。また来年までおさらばだ。

紅葉の写真はこちら 景色はこちらにまとめてあります。だいたいですが。。(^^ゞ
室堂に下りると、ガスで山頂は隠れてしまった。白水湖を眺めながら大倉尾根をゆっくりと下る。陽が当らなくなってしまったが、紅葉を見ながらの下山はまた格別だった。みれさんも調子が出てきたのか、見えなくなってしまった。(^_^;) 15時03分に登山口に下りる。

登山口の近くに白水湖畔ロッジの露天風呂があるのだが、みれさんの意向で国道沿いの「しらみずの湯」で汗を流して帰路につく。


やっと念願といえる平瀬道を歩く事ができ、紅葉にも大満足だった。白峰の方の道と比べ、いい意味で整備が行き過ぎていない道は好感が持てた。また機会があれば、訪れてみたいと正直そう思った。みれさんにも感謝♪

今回のレポは、大雑把に済ませてしまいました。感動や書きたい事があまりにも多過ぎて、私の可愛い頭ではまとめる事が不可能です。あとは、私の心の奥にそっと刻んでおきます。
 <休憩を含む行程時間>
 登山口(6時13分) → 大倉山避難小屋(8時20分) → 室堂(10時12分) → 山頂(11時14分〜12時08分)
 → 大倉山避難小屋(13時31分) → 登山口(15時03分)
 
 <所在地>
 岐阜県大野郡白川村大字平瀬  MAP  GPS軌跡






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